阿寒摩周国立公園内の湖オンネトーで神秘的なアイスバブル
2023/12/19(火) 8:01配信
今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの村』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、真冬の阿寒摩周国立公園内の湖オンネトーで見られる『神秘的なアイスバブル』です
です。

★真冬の北海道の阿寒摩周国立公園内にある湖『オンネトー』では湖面が凍結し、湖面上に『アイスバブル』が発生しています。冠雪した雌阿寒岳と阿寒富士を背後にしながら、冬季の神秘的な自然現象を楽しめます。

アイスバブルは、湖底の植物が発酵して発生したメタンガスが、凍結した湖面に閉じ込められて発生する現象。透明度が高く、急激に凍ることなど、発生には一定の条件が必要になります。自然公園法上、凍った湖面に立つことは可能だが、オンネトーへ向かう道道は現在通行止めで、近くの駐車場から往復4㌔の雪道を歩く。また、沿岸では凍結していない場所や氷が薄くなっている場所もある上、携帯電話の電波も圏外で緊急の連絡ができないため、転落には十分注意が必要ということです。

 


















 

 

 

 

 

 

 

 

■■それから5日目の夕刻、三屋清左衛門は紅梅町に出かけた。空は一日中曇りでそのまま夜になるかとみえたのに、清左衛門が出かける支度をはじめた頃から雨が降りだした。もっとも例によって霧のような雨なので、傘をさして歩いているうちにわずかに着物の裾がしめって来た程度である。

雨はさほど気にならなかった。ただ気分は天気同様にしめっていて、これからにぎやかな場所に行くというのに、清左衛門の胸の内はごく暗い。

――おひでか。
又四郎が聞き出してきたところによると、それが杉村要助の女であるらしい。素性は播磨屋で座敷回りをしている婢だという。そのおひでに会うつもりで出て来たものの、会ってどうするといった思案は、まだ出来ていなかった。

――人が知れば・・・。
さぞ親馬鹿と譏ることだろうと思ったが、清左衛門の気分を重くしているものは、もうひとつその奥にあった。親は死ぬまで子の心配から逃れられぬものらしいという感慨がそれである。その感慨は、今日の空模様のように清左衛門の気分をじっとりと重くする。

子は跡継ぎをのぞいて残らず他家に片づけ、わが身は隠居してあとは太平楽と思ったが、なかなかそうは問屋がおろさないようだ。浮世の煩いは隠居の身にも遠慮なく降りかかって来る。

雨のせいか、町には人の姿が少なかった。清左衛門は2カ所ばかり、店に灯が入って、紅梅町に着いた。ひと口に茶屋町と呼ばれる紅梅町は、いま灯をいれたばかりのところだった。

播磨屋は知らない店ではなく、入り口で名前を告げると旧知のおかみと番頭が出て来て、清左衛門をむかえた。座敷にもおかみが先に立って案内し、懐かしげに昔話をして、清左衛門がおひでに酌をしてもらいたいと頼むと、格別あやしむ様子もなく請け合った。

そのおひでは、丸顔で小太りの気のよさそうな女だった。齢は二十半ばを過ぎているだろう。むろん清左衛門とは初対面で、なぜ自分が酌取りに名指しされたのかわからないというふうに、おひでははじめの間落ちつかなげに見えた。

しかし清左衛門が、自分が通っていた数年前までの播磨屋の女たちの名前を持ち出すと、その人たちならまだ台所で働いているとか、今は播磨屋をやめて自分で小料理屋をやっているとか、おひでの口はたちまちほぐれていった。

おひではかなりおしゃれな女だった。器量がいいとは言えないが、おひでのさえずるようなおしゃべりには底抜けに明るい感じがあって、案外杉村要助はこの女のそんなところが気に入ったかも知れぬと、清左衛門は思ったりした。


■■<ドムドムフード藤崎忍社長③『国会議員秘書と結婚』>高校を卒業すると付属の短大に進んだ。進学先にこだわりもなく、社会に出てバリバリ働きたいという願望もなかった。共に近くで働く両親を見て育ったこともあり、自営業でお互い助け合い、一緒に家を切り盛りするような結婚が出来れば、と思っていた。

そして短大に入学してすぐ出会ったのが、後に夫となる藤崎繁武。当時は国会議員秘書で、墨田区議選への出馬を決意、父の事務所に出入りしていた。入学祝いに開いてくれた食事会をきっかけに交際が始まる。両親には内緒だった。短大を卒業した87年、夫は当選。もともとすぐに結婚するつもりで就職活動もせず、当選後に結婚、専業主婦になった。

『父の東京都議会議員選挙も手伝っていましたから、夫の区議選と合わせ、2年に1度は選挙でした。当時は支援者とコミュニケーションを作る機会が多くあり、毎日とても忙しかったんです』

夫は12歳年上。精神的にも頼っていた。夫に従って尽くすのが美徳、常に夫を立て、彼のために何かが出来る自分でありたいと意識していた。ところが、そんな日々が一変する出来事が起こる。



05年、墨田区議会議員を5期務めた夫が都議会議員に挑戦した。政界引退した父の地盤を継いだこともあり、当選は間違いないと思われた。ところが、直前に民主党から新人が出馬、予想外に票を獲得、僅差で落選する。しかも直後、夫は心筋梗塞で倒れ、一時は危篤状態に。

一命はとりとめたが、しばらくは安静にして治療に専念することになった。このままでは夫に頼っていた収入が途絶えてしまう。自分が働くしかない、と決意した。

『まずはツテをたどってみようと、まわりの人達に話をしたんです。すると友人から、母が経営している店で働かないか、と誘ってもらえて』

これが、SHIBUYA109のアパレルショップだった。当時、39歳の初めての就職先が『ギャルの聖地』のショップ店長となったのだ。


■■<EV素材、下落鮮明『ニッケル5割・リチウム8割安』>EVの電池材料などに使うニッケルの価格が2022年末と比べ5割安。リチウムは8割安に沈む。世界的な景気減速に伴う需要の落ち込みが背景にあり、採算悪化で生産拠点を閉鎖する動きが相次ぐ。過去には生産・投資の縮小で市場が不安定になったことがあり、相場の先行きに警戒感が強まっている。

非鉄金属の国際指標となるロンドンの金属取引所LMEで、EVの電池材料などに使うニッケルの3カ月先物は2月2日の終値が1トン1万6,235ドルと、22年末に比べ5割安い。ニッケルは23年11月に2年8カ月ぶりの低水準をつけ、その後も安値圏で推移する。

英調査会社によると、リチウム相場の指標となる炭酸リチウム価格は2日時点で、1トン9万8,000元と、22年末から8割下落した。1月上旬に2年5カ月ぶりの安値をつけ、以降の値動きもさえない。

根底にあるのが、世界最大のEV生産国である中国需要の減速だ。中国国家統計局によると、23年のEVを含む新エネルギー車の生産台数は前年比3割増。21年は2.5倍、22年も2倍に伸びていたが、急速な伸びが一気に鈍化している。

丸紅経済研究所によると『中国はEV販売や輸出は前年比倍増のような爆発的な成長は終わり、今後は緩やかに伸びて行く』と話す。
EV市場の成熟に合わせてリチウムやニッケルも需要の伸びが落ちる一方、将来的な需要を見越して供給は急拡大してきた。リチウムはアルゼンチンなど南米を中心に大規模プロジェクトが動き、ニッケルではインドネシアで大増産が進む。



米調査会社によると、リチウムの23年の世界生産を前年比23%増、ニッケルも10%増と推定する。ニッケルは電池材料のほか、産業機械や建材などに使うステンレス鋼板にも使う。中国の不動産不況の長期化もニッケルの需要減につながった。

非鉄金属では、亜鉛も価格低迷により生産を止める動きがみられる。欧州亜鉛大手のニルスターは、世界生産の2%程度に相当する30万トン超の生産能力を持つオランダの主要工場がメンテナンスに入ると発表。亜鉛は製錬時に大量の電力を必要とする。オランダ政府がエネルギー集約産業への支援を廃止したことで、高止まりするコストが重荷となった。

鉱山や製錬所は一度停止すると、人手不足や設備トラブルですぐに供給を再開できないケースも多く、相場の急反発を招く恐れがある。リチウムは過去の供給減が22年の高騰を呼び、亜鉛でもリーマン・ショック後の相場停滞を受けた事業縮小と有力鉱山の閉鎖が重なって、高根を呼んだ経緯がある。

◆資源開発、操業と景気の波のコントロールは難しいね。まさに市況は市場に聞け、だろうから。でも、ここにきてEVの伸びの停滞が世界的になってきたが、これからどうなるのだろうかねえ。アメリカでは超寒波で、充電スタンドが役に立たなくなってる悲劇も出ているなあ。まあ、見ものではある。