今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの村』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、群青色が痣や穴『メドーセージ』、赤色がまぶしい『チェーリーセージ』です。セージの種類の多さには驚き、です。

 

































■■清左衛門は足をとめて男を見た。その時には男の正体に気付いていた。男がなぜ、敵意もあらわにそこに立っているかも。

清左衛門は無言のまま、ゆっくりと道をのぼった。上の道に上がると、十分に息をととのえてから言った。
『失礼した。年寄りは坂道が苦手でしてな。さて、どなたでござろうか』
『藤川でござる。酒くらいの藤川金吾』
藤川はにやにや笑った。齢は25だと聞いたが、頬がふくらんだ丸顔はもっと若く童顔に見える。頸と腕、それに腹回りも太かった。

清左衛門は胸がむかつくような気がした。この男が、多美どのを苛んだ本人かと思ったのである。ひややかに言った。
『なにか、この隠居にご用でも』
『いかにも用があって参った』

藤川は2、3歩近づいて来てそう言った。その時強く酒の香がにおって来た。まだ日のあるうちから酒を飲んでいたらしい。藤川の言葉がどぎつく変わった。
『よけいなことをしてくれたそうだな、ご隠居』
『よけいなこと?はて・・・』
『おとぼけはよしてもらおうか。多美のことだよ』

藤川は白い歯をむき出した。笑顔は消えて、形相が一変した。隠れていた狂暴なものが表に出て来たようである。
『多美を平松に片づけるのに、隠居がずいぶんと骨折ったという話を聞いたぞ』
『それが何か』
と清左衛門はいくらか無気味な気持ちで言った。


■■<林長官『断じて受け入れられない』韓国側に抗議 徴用工訴訟での不二越敗訴>林芳正官房長官は1月25日の記者会見で、機械メーカー『不二越』を相手に元朝鮮女子勤労挺身隊員らが損害賠償を求めた訴訟を巡り、韓国最高裁が同社側の上告を棄却したことについて『日韓請求権協定に反するものだ。極めて遺憾であり、断じて受け入れられない』と述べ、韓国側に抗議したことを明らかにした。

その上で韓国政府が昨年3月、勝訴が確定した原告に対し、韓国の財団が肩代わりすると表明していることを踏まえ、韓国側が対応するとの認識を示した。

いわゆる徴用工訴訟関連では、日立造船が裁判所に預けていた供託金の差し押さえが23日付で認められた。林長官は『同社側が供託金を裁判所に納めたという点で特殊であり、他に例がないものだ』と指摘する一方、『適切な対応がなされるように韓国政府に求めている』と語った。

今後の日韓関係への影響に関しては『北朝鮮が弾道ミサイルの発射を繰り返すなど厳しい戦略環境を踏まえると、日韓の緊密な協力が今ほど必要とされるときはない』と強調。いわゆる徴用工訴訟では韓国に適切な対応を求めつつ、さまざまな分野で連携を進める考えを示した。



◆この種の問題はいつまでも続く。日本側が決定的な証拠を明示するまでは。それは日韓倍賞協定交渉の経緯の公開である。戦後の賠償協定は、朝鮮半島が日本から敵国視されて攻撃されたわけではなく、日本の植民地としての立場での倍賞交渉だった。つまり、朝鮮半島からの一方的倍賞要求ではなかった。

交渉は、両国の失った財産、財政額を査定して、マイナス分を一方が補填する方法だった。何と査定すると、日本の朝鮮半島での失った財額が、朝鮮が失った財額を上回ったのである。つまり、朝鮮=韓国からすると賠償金を支払う必要に迫られた。日本人が所有していた財産が、朝鮮国民が被った被害額を上回ったのである。

時は南北朝鮮がドンパチのさ中。米国は軍隊を半島に派遣して、苦戦している。韓国側のアシストも必要。で、米国が日本側に工作して、日本側の外相権利を放棄させた。その上で、韓国側に倍賞することにしたが、当然金額はさしたるものではなかった。が、米国の後押しを受けた韓国は、日本との交渉を粘りに粘り、当初2億ドル規模だったもが、最終的に5億ドルを超える巨額になった。その中には、挺身隊員などへの補償も含まれており、一括韓国政府に引き渡された。ところが、韓国政府はその補償をポケットにねじ込んでしまったのだ。今更、だが、倍賞協定交渉の経緯を公開したらいい。困るのは、韓国政府と米国である。


■■<悠々球論『黒田が示した侍の精神』>今年の野球殿堂入りが決まった。谷繁元信・元中日監督と黒田博樹投手(カープ・メジャー)だ。谷繁についてはかつて述べたので、ここは黒田について語りたい。

ひと言でいえばお侍さん。私が横浜の監督時代、黒田を見ていた。はじめは急速もそこそこで、あまり勝てなかったが、苦しくても顔色一つ変えず、真向勝負してきた。

まさに『武士は食わねど高楊枝』。プロ同士の戦いとなると、そんなに力の差はないから、弱気を見せた方の負けだ。何食わぬ顔で投げ続ける勝負根性は見上げたものだった。その黒田イズムがメジャーからカープに復帰シタ2015年以降、若い投手陣に伝えられた。

メジャーを経て東急スタイルも変わり、相手を牛耳るというより、とことん粘って最少失点に収めるようになっていた。その背中をみて野村祐輔ら、当時の中堅、若手が失点してもバタバタしなくなった。それが16年からの3連覇につながり、今では新井貴浩監督も黒田と同じように、慌てず騒がず、どっしりと采配をふるっている。

黒田といえば『男気』。メジャーの球団が20億円以上の条件を提示したという中、育ててくれた球団に恩返ししたい、と推定年俸4億円で戻ってきた。年俸で値打ちが決まる世界とはいえ、選手としてのやりがいはまた別。侍としての生き方を示してくれたことが、一番の功績だ。

トップ選手のメジャー移籍は加速するばかりだ。山本由伸、今永昇太らの契約を見ても、年俸が日本にいたころとはひと桁違ってくる。最高の舞台で投げたいと思うのは当然。

ただ、もしメジャーでやり切って契約が切れた時は、黒田を思い出してほしい。元の球団に戻るのでなくても、日本球界にいいみやげをもってきてくれればいい。

恰好良く生きるための道しるべを残した人に、改めて殿堂入りおめでとう、と言いたい。(権藤博筆)



◆まさに『男気の黒田』だねえ。確か、黒田はドラフト1位でなく、3位だった記憶がある。ドラフト1位が必ずプロで成功するとは限らないのだ。すでに入団5年を経過し、自分から横道にそれてしまっている、カープのドラ1中〇〇〇なんか、本当プロ野球選手としての精神的資質が全くないと思うねえ。母親の細腕で育てられたのに、その恩返しもできない、つまらん男だと思うねえ。