今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネン登山電車駅』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』、牛田山から見下ろす『広島都市高速5号線、工事状況』。そして、紫色が美しい『アシュガ』と、黄色が鮮やかな『マンネングサ』です。

 

★『広島都市高速5号線』の工事、たった4キロの高速道路を作るのに、5年も10年もかかるような杜撰な工事となっている。一時的には広島都市高速公社が責任を持つが、そのトップの任命権は県知事や市長の職掌範囲である。最初のつまずきは、道路工事業者と200億円で工事契約を結んだが、その中には100億円分の含まれるべき工事が欠落していた。後にこれが判明し、公舎は100億円の追加契約に追い込まれた。

 

さらには、二葉山のトンネル工事は2918年9月から開始されたが、再三にわたり掘削機の刃物の破壊などを受け、5、6回も工事が中断している。そして遅れに遅れた工事の追加費用としてさらに公社は100億円近い追加費用支出を余儀なくされている。

 

新幹線や国の高速道路でも、たった550mほどのこんなに短い工区で、その計画・施工が杜撰で工期が大幅に遅れた例は、まあ、あの静岡のリニアトンネル以外には思いあたらない。

 

湯崎県知事や、松井市長に全責任があると思うが、公社発注事業であることを隠れ蓑に、なんら責任ある発言をしていない。広島の地方行政はまさに無法地帯、無責任体制にあると、私は思うねえ。困ったもんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■■平松与五郎と多美の縁組は、思ったよりもあっさりとまとまり、3月には挙式のはこびとなった。意外にも多美の父親加瀬伝八郎が平松の剣名を耳にしていて、今度の縁組を喜んで積極的にすすめたせいである。

 

婚儀は双方ともに再婚ということもあり、ごく内輪に行われるらしかった。らしいというのは、清左衛門にも招待が来たが固辞したので詳細を聞いていないからである。

 

清左衛門は橋渡しに徹したいと思っていた。それが多美の死んだ母親にかかわるほのかな思い出、なぜかわずかに悔恨をはこんで来るその思い出にふさわしい役割だと感じていた。仲人は佐伯夫妻が勤めるという話である。

 

平松の婚儀が10日後に迫ったその日、清左衛門はひさしぶりに小樽川の川岸に散歩に出た。上流までさかのぼると、岸にははや猫やがぎの穂がほうけ、日に乾いた枯草の間には犬ふぐりの花やつくし、蕗のとうなどが見えかくれしていた。

 

川上の村落やその後ろにそびえるまだ雪が残る山は、半ば霞にまぎれてその上に午後の日が気だるく照りわたっている。清左衛門はあまりの陽気のよさに誘われて、蕗のもとうを摘んで鼻紙につつんだ。つくり方は知らないが、蕗のとうの味噌はちょっぴりほろにがい独特の風味が珍重される。里江にわたせば、その味噌をつくってもらえるだろうと思ったのである。

 

清左衛門が川べりの散歩を切り上げて、屋敷がある町まで帰ってきた時、日は西山の陰に落ちて、川岸と屋敷町をへだてる雑木林の傾斜のあたりは乳のような薄露につつまれていた。わずかに空にのこる日のいろが、うすいももいろに靄を染めているのを頭上にあおぎながら、清左衛門は林の中のゆるい坂道をのぼって行った。そして林が尽きて上の道が見えて来た時、坂の上に黒い人影が立っているのを見た。

 

立っている男は武家だった。清左衛門を見ると、腕組みをといて声をかけてきた。

『三屋清左衛門どのですか。ご散策はいかがでしたかな』

『・・・・』

 

■■<移民問題・下、『』>バイデン政権も対策を取っていないわけではない。9月には既に米国内にいる47万人のベネズエラ人について、当面そのまま滞在出来るようにした。就労を可能にすることえ、自治体の負担を減らすのが狙いだ。

 

国際協調を軽視したとトランプ前政権を批判するバイデン大統領は、『移民問題の抜本的解決は多国間の協力が必要だ』と主張。22年6月にあった米州首脳会議では、中南米への経済的支援を拡大しつつ、この地域からの難民の受け入れを増やすと表明した。亡命申請を処理する手続きも迅速化する方針を示した。

 

一方でバイデン政権は国境の警備も進め、『解決策にならない』としつつも、『壁』の建設も再開した。しかし、23年度に米メキシコの国境で拘束された人は250万人と史上最多を記録。メキシコや中南米だけでなく、インドや中国を含むアジア、南米、アフリカから来る人が増え、国外退去が難しいケースも多い。

 

急増の背景には、政治体制への反発やコロナ後の移動規制の緩和が影響しているとの見方もある。米国を目指す経路も多様化しており、バイデン大統領が示せる成果は乏しい。

 

米シエナ大学がNY州で実施した世論調査では、バイデン政権の移民対策を『支持する』が29%、『支持しない』が64%と、不満が圧倒的だった。民主党支持者の間でさえ、不支持が支持を上回った。しかも、党派を超えてこの傾向は一致しており、珍しい現象だとの分析がなされた。

 

元来NY州は民主党の牙城で、共和党は1984年を最後に、大統領選で勝てていない。20年の選挙でもバイデン大統領が61%の得票率で、共和党に23%の大差をつけた。そのNYで最近は共和党の支持率がじわりと伸びている。

 

こうした有権者の動向に移民問題がどれほど影響しているかは断定できないが、バイデン大統領への逆風になる可能性はある。

 

NYの病院で働く看護師(27)の病院にも連日、多数の亡命申請者が受診に訪れる。市民の生活に支障をきたしているというほどの実感はないというが、来年の大統領選への影響を訊くと、少し間を置いてから答えた。『多分あると思う』

 

◆来年の大統領選には民主党は逆風だねえ。密入国問題ははやり、気分とか同情とかではなく、法的な根拠をもって対応するという国民が一致するラインを決めなければ、いつまでたっても問題は解決しない。世界一の大国であるアメリカが密入国問題で悩む一方、世界第二の大国中国では富裕層の脱出の勢いが止まらないという、こわまた滑稽なる舞台劇を見ているような感じもするなあ。困ったもんだ。

 

■■<人手不足でも『厚い正社員の壁』>非正規社員から正社員への転換が進まない。正社員になりたい人のうち、実現できたのは7%前後に留まる。人手不足感は高まっているのに、人材のミスマッチで非正規からの採用は伸び悩む。日本は主要国に比べて正規と非正規の給与の差が大きい。日本全体の賃金が低い国になっている。

 

『今パートで働いているなら、募集要項の給料より下げていいですね』。埼玉県に住む女性(32)はある会社の最終面接でこう言われて言葉を失った。

 

現在は週4日、社会保険労務士事務所でパートとして働らく。子供の教育費のため正社員での働き口を探したが、職歴にパートとあるだけで条件を下げられ、採用を渋られた。20社近くに応募してようやく別の社労士事務所から内定を得た。毎月の手取りは7万円上がって、18万円となり賞与も出る。うれしい反面で『非正規から正規になる壁は高い』とため息をつく。

 

パートや派遣社員の正社員化が進まない。リクルートワークス研究所によると、正規雇用を望む非正規のうちで2022年に正社員になったのは7.4%だった。調査を始めた16年から横ばいのままだ。

 

総務省によれば非正規は22年に2,101万人いる。前年より26万人増えた。正社員は1万人の増加に止まり、雇用者全体に占める非正規の割合は36.9%にまで上昇した。シニア雇用の増加もあるが、『派遣切り』が社会問題化したリーマン・ショック直後の09年よりも3.2ポイント高い。

 

企業は正社員を求めていないのか。帝国データバンクによると正社員不足と答えた企業は52%に達し過去2番目に多かった。エン・ジャパンの転職サイトを通じた正社員から正社員への転職数も22年は5年前の4倍。人手不足の解消に向けて正社員を求める企業は多いのに、非正規は選ばれにくい。

 

日本は正規と非正規の給与格差が大きい。厚労省などの調査によると10年代の日本の非正規の賃金は正社員の65%の水準だった。英国の85%や、ドイツの74%よりも低く、平均賃金ガG7で最も少ないことの要因にもなっている。

 

職務内容が同じなら雇用形態にかかわらず待遇も同じにする『同一労働・統一賃金』を先ず徹底する必要がある。その上で正社員への転換を増やさないと、賃上げが続ても経済格差が埋まらず、社会の階層化が進みかねない。

 

補助金だけでなく、非正規の技能や知識を高める官民一体となった職業教育の仕組みづくりが欠かせない。(井上孝之筆)

 

 

◆岸田君の主唱する子育て支援『異次元の少子化対策』に、この『非正規雇用問題』の項目がすっぽり抜けている。この問題を抜きにして『異次元の対策』と宣うのはやめてほしいなあ。この雇用格差問題こそ『少子化問題』の根幹をなすものだと思う。この壁を崩さずして何が『異次元』なのか、不思議に思うなあ、岸田君よ!

 

■■<豊田自動織機がディーゼル試験不正 『ハイエースやランクル出荷停止へ』>トヨタ自動車グループの源流企業である豊田自動織機は、トヨタ向けの自動車用のディーゼルエンジンの試験でも不正があったと発表した。豊田自動織機が該当エンジンの出荷を止めることに伴い、トヨタも『ランドクルーザー』や『ハイエース』などの車種でディーゼル搭載車の出荷を停止する。

 

豊田自動織機はこの日、国内向けフォークリフト用エンジンについて、排ガスなどをめぐる耐久試験で不正があったことを受けて、特別調査委員会の報告書を公表した。

 

新たな不正を公表したのは、乗用車用のディーゼルエンジン3機種で、出力試験時に異なるソフトを使った装置で出力性能を測定していたという。発表によると『該当のエンジンについては改めて検証し、出力基準を満たしていることは確認しているrとしている。

 

該当するエンジンを搭載したのは、SUVの『ランドクルーザー300』、『ランドクルーザープラド』(生産終了済み)など世界10車種。うち国内向けに販売しているのは6車種で、現在販売している車種については出荷を止める。これらの2022年度の国内販売台数は8.4万台だという。

 

トヨタは『当局に丁寧に説明し、立ち会い試験など適切な対応を進めていく』とし、『試験を委託した立場として、法規に従った手順にのっとっていなかったことを認識できておらず反省しているrとコメントしている。

 

また、豊田自動織機はすでに公表している国内向けフォークリフト用エンジン3機種に加えて、6機種(うち5機種は旧型)と建機用エンジン1機種(旧型)についても、試験で実測値と異なる数値を使うなどの不正をしていたことを明らかにした。

 

◆ダイハツの不正は、まあ、あの程度の会社だからな、とは思うが、まさか豐田自動織機がねえ。『豐田佐吉』の直系の会社なんだれどねえ。まあ、ディーゼルに関しては、VWもBMWも不正をしていたからねえ。同じレベルかな。クリーンディーゼルで伸びて来た、広島のマツダはどうだろうか、な。正直ペースの会社かな、マツダは。