今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンの谷間』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、私のトレイルコース『牛田山、落ち葉の道』です。牛田山は261mと低山ですが、南の峰尾長山186mと結ぶ稜線は歩きやすく、往復すると高低差が540mにも達し、武田山を登るよりも運動量は多くなります。夏山への目標を胸に毎週、歩き回ります。そして、この山の特徴である、ミズナラの落ち葉が稜線を埋め尽くしています。またこれも美しきかな、ではあります。

 





































■■佐伯の言葉で清光信女という仏の名前が、清左衛門の胸に浮かんで来た。町家に嫁入って、事情あって家に戻った人かも知れないと言った寿岳寺の住職の声も耳に甦って来た。
――波津どのの娘御を・・・。

そのような境遇に落とすのはたまらんな、と清左衛門は思った。あの人の娘なら、心ばえやさしくきっと美人にちがいなかろう。
『多美という人だが・・・』
と清左衛門は言った。

『美人かの』
『おや、寿岳寺で本人に会ったのではなかったか』
『それがすれ違っただけで顔はよく見ておらん』
『そうか』
佐伯は首をかしげた。

『いやわしも見かけたことはあるがずいぶん前のことで、年頃になってからは会っておらんのだ。しかし、ま、あの波津どのの娘ゆえ、美人には違いなかろうて』
初老の男2人は、曖昧な顔を見合わせてうなずき合った。


■■<移民問題・上、『NYに押し寄せる移民、市民にどまどい』>NYのクイーンズ地区に『休業』のホテルがある。休業中といっても、多数のオートバイが止められ、人々が出入りしたり話し込んだりしている。JFK空港近くの別のホテルを訪ねると、警備員が立ち、中の様子をうかがうことは出来ない。出て来た男性に話を聞こうとすると、スペイン語で『環境はとても悪い』とこぼした。

暮らしているのは、ビザを持たずメキシコ経由で米国に入り、亡命を申請するため当面は滞在が認められた移民だ。NYには1昨年からこうした移民が押し寄せ、昨秋までに12万人を超えた。ホテルなどを活用して市内に設けた『保護施設』は200カ所近くに上る。

移民の急増は、市民感情にも影響を与えている。空港近くの『市民協会』会長(65)は、ホテルに足を運び『責任ある人と話をしたい』と求めてきた。収容施設として使われるようになってから、街の変化が気になる。路上のゴミが増えた。移民がたむろして、大麻を吸ったり酒を飲んだりしていることも多い。だが何度ホテルを訪ねても、話し合いに応じてもらえない。



『移民に反対しているわけではない』と会長。ただ、『税金が使われているのに、中がどうなっているのかも分からないのはおかしい』と感じる。市からは全く説明がなく不信感が募る。『ホームレス対策も十分できていないのに移民の支援を優先していいのか』。財政負担が増え、他の行政サービスが犠牲になるのではなかという不安が尽きない。

課題は地域社会としてどう移民を受け入れるかだけではない。国境管理を担うのは連邦政府だ。会長の不満は民主党のバイデン政権や中央政界にも向く。『政争ばかりで、国がどれだけひどいことになっているのか誰も気にしていない』、

元々、NY市に住む800万人のうち300万人超が米国外で生まれた移民。多様性を重視する民主党への支持も強い地域だ。だが、ブルックリン地区にする女性(58)は『NYでも、移民に寛大になれない人が増えてきた』と感じる。


■■<紫のルーキー『MF中島洋太朗(17)』>J1サンフレに今季、大学とサンフレユースから新人2選手が加わった。3季目のズキッベ監督の下、新たな本拠地『エディオンピースウイング広島』に新風をもたらすルーキー、U-18の代表選手でもある『中島洋太朗』の横顔を。

◆広い視野と数手先を見据えた状況判断。そして正確なボールコントロール。昨年9月のトップ昇格後、練習で中島のプレーを見たジュニオールは笑った。『彼がいるなら、俺はいらなかったんじゃない?』。Jリーグ屈指のテクニシャンも認める高い能力を、17歳が堂々と披露した。

『幼い頃から自分を俯瞰で見る癖があった』と、サンフレの元選手で父の浩司(46)は振り返る。お尻のひもを取り合う鬼ごっこは、決められたスペースの外にお尻を出して取らせない。サッカーでは同世代がボールに密着する中、離れて状況を見極める。勝つために自分が何をすべきかを考える『賢さ』を備えていた。

3歳上の兄永弥(20)とボールを蹴り合ってきたことで、上の世代に物怖じしない度胸もあった。サンフレ広島ジュニア、ジュニアユース、ユースとアカデミーの階段を駆け上がり、世代別日本代表に選出。昨年はU-17W杯に主力で出場した。



ただ、プロの壁は低くない。リーグ戦で2度ベンチ入りしたものの、出場機会はなし。持ち場のトップ下、ボランチにはあふれるほどライバルがいる。『試合に出るには、まず他の選手より劣る部分をなくさないといけない』。プレーの強度と守備面に課題意識を持ち、向き合っている。

親子2代の所属はクラブ初で、背番号は父と同じ35を背負う。『父のことは特に意識しない。自分のプレーを見たいと思って、スタジアムにたくさん人が来るような選手になりたい』。新スタジアムの名前のように、大きな翼を広げてプロの世界で羽ばたくつもりだ。

◆昨季のU-18日本代表に、サンフレユースから3選手が選ばれた。石原未蘭、中川育、そして中島洋太朗である。中島の名は知っていたが、あの中島浩司の息子とは知らなかった。が、容貌はまさに父親似の洋太朗である。まさに、親子鷹でサンフレを盛り上げてくれる。ガンバレ、洋太朗!


■■<『カミキリムシ』>『カミキリムシ』とは、『髪切虫』と書くそうだ。
◆カミキリムシ(髪切虫、天牛、蠰)は、コウチュウ目(鞘翅目)・カミキリムシ科(Cerambycidae)に分類される甲虫の総称。ごく一部の種を除き草食で、成虫の体は前後に細長く、触角、脚、大顎が目立つ。 卵→幼虫→蛹→成虫という一生を送る完全変態の昆虫である。

全世界の熱帯から亜寒帯まで、陸上性の多年生植物がある所にはたいてい分布する。名前がついているものだけで約2万種、日本だけでも800種ほどが知られる。

成虫の触角は長く、英名"Longhorn beetle(長い角の甲虫)"または"Longicorn"もここに由来する。また、漢字表記の一つ『天牛』は中国語に由来し、長い触角をウシの角になぞらえたものである。触角の長さは種類やオスメスによって異なり、体長の半分くらいのものから体長の3倍以上に及ぶものまで変異に富む。同種では雄の方が長い。ただし、クロカミキリやトラカミキリなどは触角がそれほど長くない。

脚はカブトムシなどのような棘は発達しないが、長くがっしりしている。脚先に並んだ付節はハート型で細かい毛が生えており、吸盤とは構造が違うがものにくっつくという点では同じである。この付節と鉤爪があるため、垂直に立つ木の幹も、ガラス面でも歩くことができる。



成虫は植物の花、花粉、葉や茎、木の皮、樹液などを食べる。植物の丈夫な繊維や木部組織をかじりとるため、大顎もそれを動かす筋肉もよく発達する。うかつに手で掴むと大顎で咬みつかれることがあり、大型種では出血することもあるので注意が必要である。カミキリムシという呼び名も、髪の毛を切断するほど大顎の力が強いことに由来する『噛み切り虫』からという説もある。



幼虫の食草・食樹は種類によってだいたい決まっており、卵もそれらの植物に産卵される。幼虫は細長いイモムシ状で、体色はたいてい半透明の白色をしており、日本では俗にテッポウムシ(鉄砲虫)などと呼ばれる。一般には円筒形の体で、前胸だけが大きく、腹背にやや平たい。胸部の歩脚も腹部の疣足も外見上はない。草の茎や木の幹など、植物の組織内に喰いこんでトンネルを掘り進み、大顎で植物の組織を食べながら成長する。生きた植物に食いこむものと、枯れた植物に食いこむものとがいるが、大型の種類は生木に入りこみ、数年かけて成長することが多い。

充分に成長した幼虫は自分が作ったトンネル内で蛹になる。蛹はほぼ成虫の形をしており、触角が渦巻き状に畳まれる。羽化した成虫は大顎でトンネルを掘り進み、植物の外へ姿を現すが、羽化した段階で越冬するものもいる。

◆『カミキリムシ髪切虫』が世界で2万種もいるとはねえ、驚きだ。自然の世界は、人間が思っている以上に歴史があり、奥深いものなんだねえ。すごい!

 

■■<ノ富士が4場所ぶりの復活V 決定戦で琴ノ若下す>

◆大相撲初場所・千秋楽(28日・両国国技館) 横綱・照ノ富士(32)が4場所ぶり9度目の優勝を果たした。2敗で並んでいた関脇・琴ノ若(26)との優勝決定戦を制し、横綱としての意地をみせた。

 

貫禄の相撲で復活V。本割で琴ノ若が翔猿(31・前頭4枚目)を破ると、直後の結びで照ノ富士が大関・霧島(27)を寄り切りで下し、13勝2敗同士の決定戦へ。

 

決定戦は立ち合い琴ノ若にもろ差しを許すも、厳しい攻めで巻き返し左下手を取ると、粘る琴ノ若を寄り切って勝負を決めた。

 

今場所、2場所連続の全休から復帰した照ノ富士は、前半は2日目に若元春、7日目に正代に敗れたが、中日から8連勝で逆転優勝を果たした。優勝は昨年の5月場所以来。翌7月場所は腰痛により途中休場、9月、11月は全休で復帰の初場所となっていた。

 

大関取りを目指していた琴ノ若は、昇進の目安とされる直近3場所の合計「33勝」に到達し望みをつないだ。

 

◆照ノ富士の復活に、琴ノ若の大関昇進。なかなかいい初場所ではあったねえ。朝乃山が頑張り、大の里が馬力を上げて、初場所をにぎやかせてくれた。残念なのは、遠藤に元気ないところ。宝文も、だな。