今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『歩行基地、ラウターブルネンの谷とシルクホルン』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』、『鬼平犯科帳ワイド版#42』。そして、ブルーメタリックもまぶしい、超カッコいいバイク『ヤマハR2⑤ABS仕様』です。

★『ヤマハR25』 2013年の東京モーターショーでお披露目された。その市販タイプが、YZF-R25となる。生産はインドネシア工場で行われ、2014年7月に同地で販売されたのを皮切りに、世界展開が始まった。日本市場へは2015年モデルから導入された(2014年12月発売)。249ccの水冷4ストDOHC4バルブ直列2気筒エンジンは、36psの最高出力を毎分12,000回転時に発生させる高回転型ながらも扱いやすく、『毎日使えるスーパースポーツ』というキャッチフレーズを地でいくものだった。

少し遅れてABS仕様車も導入され、日本国内ではABS有りと無しの2ラインナップが基本となった。また、MotoGPマシンをイメージさせる特別カラーモデル(モビスターヤマハカラー)も、2015年から毎年設定されている。価格は、51万9000円〜72万8000円。バイクも高くなったねえ。


★『鬼平犯科帳ワイド版#42・烏頭ウズ』 薬種問屋の手代が、お得意先の医師に届ける毒薬であり治療薬でもある『烏頭』を盗賊とみられる輩に暴力を加えられて、取られた。その烏頭を使っての殺人が起きるが、その頭目を鬼平が野良犬から買い始めていた犬・タロが見つけ出すという始末記。

『烏頭』は、トリカブト類の根。有毒でアルカロイドの一種、アコニチンを含有し、痛風、脚気、利尿剤または殺虫剤、麻酔薬にする。アイヌはぶす(狂言「附子(ぶす)」で有名)として狩猟に使った。

さいとうおたかを画による『鬼平犯科帳ワイド版』は、60巻まである。収録された事件は250件を上回るだろう。一遍一遍、内容が違い、キャストも変わる。同じ内容の事件は一切ない。原作者・池波正太郎の卓越した創作力に感嘆である。

 













































■■『それに加瀬に押し掛ける時は、やつはべろんべろんに酔っておる。さめれば酔った時のことはおぼえておらんというわけで、始末におえんらしい』
『あきれた話だ。そんなことが世の中に通るのか』
『そこで加瀬では、1日もはやく娘をよそに片付けたがっておる。再婚させてしまえば、いくら藤川でもあきらめるだけの分別は残っておろうというわけだが、この再婚先がなかなかない』
『・・・・』

『いや、後添いといった口はないでもないのだが、悪いことははやく伝わるもので、藤川のことはみんなに知れわたっておる。で、どこも二の足を踏んで話がまとまらぬということになるらしいの』
『それは気の毒だ』
『貴公に心あたりはないか。わしも女房に頼まれておるものの、こういうことは得手ではない』
佐伯はがりがりとさかやきを掻いて、盃の酒を飲み干した。清左衛門の頭に、1人の男の顔が浮かんでいる。

『加瀬どのでは、後添いでもかまわんと言っておるのか』
『ああ、かまわんそうだ。事実、人物さえよければそんなことは問題じゃない』
『しかし禄高には注文があるだろう。家の釣り合いというものがあるからな』
『心あたりがあるのか』
『ふと思い出した男がおる』
『禄高はいくらだ』
『百石だったと思う』
『上等だ』
と町奉行は言った。

『釣合がとれていると思った藤川があのざまだ。百石もらっていれば、文句を言う筋合いではない、とわしなら思うところだ。なに、文句を言ったらわしが説き伏せてやる。出戻りのまま実家の墓に入るなどということは、本人ものぞまぬだろうし、親たちものぞむまい』


■■<ポーラ及川社長十訓Ⅹ『茨木のり子の詩』>私の『切り替えスイッチ』の一つに、読書があります。速読というわけではなく、読むのは1カ月に6~7冊程度。人から『面白いよ』と勧められた本は基本的に読むようにしています。

誰かの頭の中を覗くような本が多いかも知れません。最近だとミッシェル・オバマの『心に、光を。』が面白かったです。

30代の頃は、こんなふうに読書を楽しむ時間はりませんでした。仕事をこなすことと、家庭の両立で精一杯。インプットをする余裕がないまま管理職になり、40代に突入しました。

そんな時に受けたリーダーシップ研修会で『読んだ方がいい本リスト』の中にあったのが、茨木のり子さんの詩集でした。巻頭に載っていたのが、『自分の感受性くらい』という有名な詩です。

『ばさばさに乾いてゆく心を、ひとのせいにするな みずから水やりを怠っておいて』

この冒頭から『あっ、私、水やりしていない』と衝撃を受けました。最後はこう締めくくられています。『自分の感性くらい 自分で守ればかものよ』

暖かく叱られたような、心に強く響くものを感じました。以来、茨木さんの詩を大事に読むようになりました。



もう一つ大好きな詩が『倚(よ)りかからず』です。『倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ』という言葉に、彼女の凛とした強さを感じ、憧れの念が湧いてきます。パワーに込められた短い言葉は、旗印となるような言葉を考える時のお手本でもあります。

会社には『おんなのことば』という詩集を常に10冊ほとストックし、昔のように頑張って疲れている人がいれば、プレゼントしています。自分に水やりすることも必要だよ、と。

講演の時には必ず『倚りかからず』をスライドに入れて紹介します。一種の『推し話』ですが、『私も好きです』という人が必ずいて、盛り上がるのもうれしいひとときです。

 

◆なるほどなり、の十訓だねえ。素晴らしい。

■■<ウクライナ無人機『1250飛行』、露サンクトペテルブルクの石油施設攻撃>ウクライナのニュースサイト『ウクライナ・プラウダ』などは、ウクライナ軍当局者の話として、同国への侵略を続けるロシアの第2の都市、西部サンクトペテルブルクの石油貯蔵施設を無人機で攻撃したと報じた。国防省情報総局による特別作戦で、国産の無人機が使用されたという。報道は施設が損傷したかどうかには触れていない。



ウクライナのオレクサンドル・カミシン戦略産業相は、スイスで開かれている世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、『我々はサンクトペテルブルクまで飛行した物をつくることができる。1250キロ・メートルを正確に飛んだ』と攻撃を認めて、性能をアピールした。ウクライナは無人機を自国で製造している。

一方、露国防省は、サンクトペテルブルクがあるレニングラード州上空でウクライナ軍の無人機を迎撃したと発表した。露側の当局者もSNSで『ウクライナは爆薬を搭載した無人機で攻撃しようとしたが、残骸で発見された』と述べ、攻撃は失敗したと主張した。


■■<芸備線維持『行政が支援を』>『里山資本主義』の著作で知られる日本総合研究所の藻谷主任研究員が、一部路線の存廃が議論されるJR芸備線について講演した。

『路線を廃止っしてよかったという例はない。地域が消滅するイメージが作られる』と発言した。その通りだと思う。

藻谷研究員の指摘は点だ。1つは収益性だけで路線の存廃を決めるのはおかしいという点だ。。2つ目に、道路や港湾など重要インフラと同様に、鉄道も公費で維持管理されるべきだと主張した。

この半世紀、日本は経済が成長し生活も便利になった。いつしか、『黒字か赤字か』『合理的かどうか』と経済性を優先して政策が判断されてきたように思う。

国鉄も民営のJRに変わり効率第一になった。路線の廃止で衰退に拍車がかかる沿線地域も出ていると感じる。このままでいけば日本の将来にプラスにはならないだろう。

芸備線など過疎路線の維持管理に公費を充てるなど、国や自治体の積極的な関与が必要だと考える。(中国新聞投書 広島市男性63)



◆『衰退は鉄道路線廃止にあり』とでもいうような論調だ。路線は現在衰退しても存続している。が。芸備線は西日本JRで一番採算の悪い区間、東城~備後落合間の収支率は0.4%、100円の収益にかける費用を示す営業係数は『3万5,416円』と西日本JR管内では最悪の状態となっている。

このような赤字路線のばあい、次善の策として第三セクターへの切り替えや徳島でみられるBTRなどが取り入れられている。芸備線の場合、との道が正しいのだろうか。感情論で『路線の廃止で地域の衰退に拍車がかかる』とあるが、衰退を食い止める具体的努力がはらわれるのだろうか。

すでに、地方路線で第三セクター扱いが全国で相当増えている。これに地域住民、あなた自身が耐えられるのか、疑問だ。私が長野で、長野市から小布施まで16キロ余りに乗ったが、長野電鉄ではなんと、運賃が670円。広島でいえば、西広島~宮島口程度。広電の電車だったら200円程度。JRでも300円余りだ。神辺から岡山に抜ける井原鉄道も高い。路線で11キロ程度の距離を乗車したら500円強。路線を残し、このような高い料金でも沿線住民はJRを使うのだろうか。

ここまで路線が衰退した背景には、路線住民のJR離れ、自動車などの使用割合が増えていることにも注目すべきだ。路線の住民がJRを使わずして、路線だけ残せというのは誠にもって身勝手な理屈と言わざるを得まい。JRに代えて、路線バスの充実では何か大きな問題があるのかしら、と思うねえ。すでに三次~益田の三江線は廃止され、代替伸バスが走っている。三段峡路線が廃止されて相当の時間が過ぎた。これもバス路線に代替されている。

JR路線廃止問題を、政治問題化し、思想路線の道具として使っている輩には文句を言いたい。『なら、お前、自前で路線を維持してみろ』と。まことに身勝手な論調だと、私はかねてから思っている。