今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネン、落差287mのシュタウプバッハの滝』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』、3月3日のひな祭りの『飾りびな』。そして、『胡通り西詰』です。若者達で賑わっている夜の店が見当たります。元気のいい若者達ではあります。元天満屋百貨店のビルは、ヤマダ電機などが入っています。

ヤマダ電機は前橋が発祥の地ですが、全国区になったのは前橋にエディオン(当時第一産業)が出店したことにあります。当時は、第一産業がヤマダ電機を凌駕する業容。これに対抗するには、と山田社長は考えたそうです。結論は、前橋に出て来たのだから、ヤマダ電機も広島に出店して競争すればよいと。結果、前橋から大型炉ラックで荷運びする全国ネット方式を編み出して、今に至っていますエディオンが前橋に出店なかりせば、今のヤマダ電機は存在していなかったことになります。まさに、世の中の浮沈、画のごとくではありますねえ。

 















































■■『いや、わしは一度ちらと見たぐらいで、本人と話ししたこともないが、ほれ、うちの奥方が加瀬のマキ(血族)だ。話は聞いておる』
『ほう、そういうことか』
『神楽町の藤川に嫁に入ったのだが離縁になり家にもどい、それよ、かれこれ1年にはなろう。しあわせとは言えぬ娘だ』

『そのような話は寿岳寺の和尚に聞いた。離縁になったわけは何かの』
『貴公は聞いておらぬか』
つまり亭主運が悪いということになるが、と言って佐伯熊太はつぎのような話をした。

藤川金吾は小姓組に勤め、家格から言えばいずれは騎馬衆に進む身分なのに、急に勤めを解かれて半年の謹慎を命ぜられた。ひそかに酒気を帯びて登城し、それが2、3度にとどまらないことが判明したかである。

藤川は酒狂だった。酒をみるとのまずにいられないたちだった。藤川はそういうふうになったのは20過ぎからだが、家の者も周囲もひた隠しに隠したので長く人に知られることなく過ぎたのである。

嫁いで間もなく、多美は夫の病気に気付いたが、しかし夫に酔ってひどい苛む性癖がなかったから、物陰で泣きながらも我慢したはずである。だが藤川は酔うと手当たり次第に家の者を苛んだ。ことに妻の多美には無法な苛みを加えた。

『そういうわけで、こらえかねて実家に逃げ帰り離縁になったのだが、怪しからんことにその藤川が、今も多美に未練があってか、時々加瀬の家に押し掛けるそうだ』
『何という男だ』
清左衛門は、憤慨して高い声をあげた。苛みを受けたのが、若い頃の波津であるような錯覚に襲われている。

『そういう無法者は、佐伯の権限で何とかならんのか』
『ちょっと筋が違うだろうな』
佐伯はしぶい顔をした。


■■<ポーラ及川社長十訓Ⅸ『言葉を組織の旗印にする』>組織のリーダーとして自分達がどこへ向かうのかが伝わる言葉を『旗印』として掲げるように意識しています。

例えばコロナ禍には、社員達に『尖れ、つながれ』という行動スローガンを投げかけました。自分で考え、、主体性を発揮しつつ、チームプレーを大事にしてほしいという思いからです。

幸せ研究所のネーミングの祭は、『ウェルビーイングなど違う表現の方が恰好いいのではないか』という意見もありました。しかし、自分達の目指すものを表現するうえで本質的であり、企業理念にも通ずる『幸せ』と言う言葉ニバタですがこだわりました。

2021年にんは、創業100周年に向けた『2029年ビジョン』というものも策定しました。各部署の部門長達に頭をひねってもらい、『私と社会の可能性を信じられる、つながりある社会へ』という言葉が生まれました。主体を『会社』ではなく『社会』にしたことで、当社の視野が広がったことを内外に宣言出来たと感じています。

言葉の力は大きなもの。皆のエネルギーを引き出したり、逆にチームを分裂させたりするものだと捉えて、一語一語を大切に考えています。



■■<トランプ前大統領の米大統領選投票用紙からの除外、『混沌と騒乱』か>(CNN) 米国のトランプ前大統領は連邦最高裁に対し、自身を州の大統領選の投票用紙から除外するとしたコロラド州最高裁の判断を破棄するよう求めている。

トランプ前大統領の弁護士らは18日、連邦最高裁に提出した弁論趣意書でコロラド州最高裁の判断の誤りを指摘。憲法の当該の条項には、立候補資格剥奪の対象として大統領は挙げられていないと述べた。

またトランプ前大統領は同条項が『反乱』と規定するいかなる事象にも『関与』しなかったと主張した。
その上で、他の州裁判所や州当局者がコロラド州の取り組みに続いた場合は、必ず混沌と騒乱が引き起こされると警告した。

連邦最高裁は2月8日にコロラド州の判断を巡る口頭弁論を予定している。18日にはジョンソン下院議長やマコネル上院院内総務ら多数の共和党議員も、連邦最高裁でのトランプ前大統領支持に回った。



共和党議員らはコロラド州最高裁について、連邦議会の権限を『甚だしく侵害』していると主張。合衆国憲法修正14条の規定する『反乱者の禁止』を、連邦議会の承認なしに施行するのを認めたと述べている。

一部の共和党の州務長官らも、連邦最高裁に対して、州当局者による立候補資格の剥奪を阻止するよう要求。州務長官単独で『反乱者の禁止』の適用対象が決定できるのなら、乱用を防止する明確な予防手段がほとんど講じられなくなると懸念を示した。

◆まあ、アメリカ、またトランプの主張や常識は、『世界の非常識』になりつつあるなあ。


■■<さち子の父・高嶋弘之『感動のお裾分け、89歳これからも』>日本でビートルズブームの仕掛け人として知られ、バイオリニスト高嶋さち子の父である音楽プロデューサー『高嶋弘之』。89歳の今も自身が取締役を務める音楽事務所に毎日、足を運び、ユーチューブを見て海外のソプラノ歌手の動向にアンテナを張る。

『ヨーロッパの音楽をもっと売らないと!絶対いいのが出ているはず』と、後輩達の奮起を期待する。

新著のエッセー本『笑う老人生活』でも、88歳からトレーナーの下で筋力づくりに励み、豚肉を毎日150g味わうエネルギッシュで前向きな日々を軽妙な筆致で紹介。『89歳にして今が市場幸せ』と語る。



原動力は『音楽が好き』という気持ち。幼少期、母に連れられて行った神戸の教会で、賛美歌のきれいな音色に心を動かされたのが原点だ。

勤めていたレコード会社がでは黛ジュン、由紀さおり、楽曲『恋心』などで知られるシャンソン歌手の袁リコ・マシアスらを手掛けた、中でも有名なのは1962年にデビューしたビートルズの日本初代担当ディレクターとして関わった仕事だ。

当時はエルビス・プレスリーが人気で、ビートルズのサンプル盤を持って放送局を回っても反応は良くなかったという。高嶋は『イギリス・ポップス界の突然変異』としてバンドを売り出し、メンバーの髪型を『ビートルズカット』と名付け、話題作りに努めた。

部下にかつらをかぶらせ、理髪店でビートルズカットにする様子をスポーツ紙に書かせたのは今では笑い話に。曲名の『ノルウェーの森』の有名な翻訳――本来は森でなく木材や家具――は、村上春樹の小説タイトルへとつながる広がりを生み出すことになった。

これまでの半生を振り返り、『人生はあみだくじ。1本の線が入った時、違ってくる。その線をどのように入れるかが大事なんだ』と話す。線を入れる上で大切にしてきたのが、人との縁とつき合いだという。

◆年を取れば悟りが開くかと思っていたが、違った。『人生が不可解だからこそ笑顔を忘れず、毎日楽しんで生きていくしかないんだよ。ハハハ』。

今は、シャンソンで次なるブームを狙う。『パリでエディット・ピアフやミレイユ・マチューともまた違う歌い手を見つけ出したい』。才能の発掘と育成は『種をまき、水をやり、花が咲くのが楽しみ』に通じるという。

常に信じるのは世界の人々の耳。『飾った言葉で語れなくとも、実に良い感性を持った人が多いのです』。自分が伝えたいと思う素晴らしい人や作品を世に発信し、これからも感動の『お裾分け』をしていきたいと願う。

◆昨秋『ざわつく金曜日』にゲスト出演されたことがある。ざっくばらんな人柄で、とても親近感がわいた。それにとても元気だった。100歳までは完遂、だねえ。おめでとう、さち子さん。