今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『ラウターブルネンから見上げる夜明けのシルクホルン』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』、3月3日のひな祭りの『飾りびな』。そして、映画『ザ・キラーを鑑賞した八丁座のロビー』です。

★『ザ・キラー』とあるニアミスによって運命が大きく転換し、岐路に立たされた暗殺者の男が、雇い主や自分自身にも抗いながら、世界を舞台に追跡劇を繰り広げる。アレクシス・ノレントによる同名グラフィックノベルを原作に、『セブン』のアンドリュー・ケビン・ウォーカーが脚本を手がけた。撮影は『Mank マンク』でアカデミー撮影賞を受賞したエリック・メッサーシュミット。音楽を「ソーシャル・ネットワーク」以降のフィンチャー作品に欠かせないトレント・レズナー&アティカス・ロスが担当した。


主人公の暗殺者を演じるファスベンダーのほか、ティルダ・スウィントン、『Mank マンク』のアーリス・ハワード、『トップガン マーヴェリック』のチャールズ・パーネルらが出演。アクションのテンポがよくて、面白かったが、非現実的ではあるな。

 


























            <十方山 ササユリ>

              <牛田山縦走路>



        <白馬乗鞍 ハクサンフウロ>

           <広島市内も吹雪いた>


■■『杉谷は何がのぞみかの』
『本人に聞いたわけではないが、うわさでは御使番か御奏者役をねらっているらしいな』
『御納戸では役不足というわけだな』
『もっとも禄高から言えば御使番が勤まらぬ家ではないが、問題は杉谷の器量だ』

『そばの利き目はあったかの』
『それが、だ』
と言って、佐伯熊太はからからと笑った。

『相手がご家老ではどうかというのが、大方の見方ではある』
そこまで話して気が済んだらしく、佐伯はところでこっちの近況はどうかと言った。
『百年忌という仏が出て来て、法事をやったところだ』
『これはまた、話が急に抹香くさくなって来たな』
と言ったが、佐伯は清左衛門の話を熱心に聞いた。そして仏の正体は不明というところに話が落ち着くと笑い出した。

『相手が仏さんではな。町奉行といえどもちと手にあまる』
『それはそれとして・・・』
清左衛門も笑顔になった。
『法事の翌日、寺で意外な人に行き会った』
『誰だ?』
『杉浦の波津どのという人を覚えているか。後に加瀬伝八郎どのの妻女となった人だ』
『覚えておるとも』

佐伯は達磨のような丸顔に、悪童めいた笑いをうかべた。
『なにせ評判の美人だったから、あの頃の若い連中で、波津どのの名前を聞かなかった者はおるまい。よほどのへそ曲がりはべつとしてな。惜しいことに早く亡くなられたが、その人がどうかした』
『その娘御と出会った』
『多美という人とか』

『何だ、知っておったか』
清左衛門はいささか鼻白んで言った。

■■<ポーラ及川社長十訓Ⅷ『みんなに頼ってチームを作れ』>社長の辞令を受けた際、その理由を『及川さんには足りないところがたくさんある』『でも何かを変えたいという意思があり、周りに人もいるよね』と伝えられました。

私は『みんなに頼ってチームを作れと言うことか』と理解しました。だからこそ、彼らの良さを見出し、内在する意思や力を引き出す問いかけを大事にしてきたつもりです。チームの力をさらに引き出すリーダーシップとはどんなものか。



幸せ研究所では1年半かけてポーラショップで働く人など3,000人を調査・分析。結果、幸福度が高く、成果も出しているリーダーに共通する『幸せなチームづくり7か条』が見えてきました。以下、1~4がメンバーとの向き合い方、5~7がリーダー自身のあり方です。

  1. 対話する・目をつむならない
  2. ジャッジしない・正解を求めない
  3. 執着しない・リセットする
  4. 任せる・委ねる・頼る
  5. 経験を教訓にする
  6. 相手を変えるのではなく、自分が変わる
  7. 愛のループを自分から始める

詳細は、前野マドカさんと共著で『幸せなチームが結果を出す』(日経BP)という一冊にまとめました。大企業でも街の商店でも、あらゆるチームマネジメントの現場で役立つ成果だと自負しています。


■■<日本航空『女性の定年が30歳だった』>日本航空の女性社員の定年は30歳、結婚したら即退職、だった。今では到底信じられない不合理な雇用条件だ。客室乗務員、当時スチュワーデスと呼ばれた人達である。日本航空は内規にも定めていた。もっとも日本企業には大なり小なり似たようなルールがあった。それが世の『常識』だった。

この壁を壊したのが永島玉枝さんだ。30歳になる直前、リポートを書いて定年の延長を願い出た。年齢や経験とともに感性は磨かれる。機内サービスの質を重視しなけば業界の競争に勝ち残れない・・・等々。就業年齢は段階的に引き上げられて、1979年に60歳になった。

日本航空の社長に鳥取三津子が就くことが決まった。令和の時代に『女性初』の枕詞に驚くのはナンセスかも知れないが、先輩諸姉の足跡を振り返ればやはり、いくばくかの感慨がわく。客室乗務員出身のトップも初めてだそうだ。『自分らしくやって行く』。就任発表の記者会見で語った抱負に気負いはなかった。

乗客と向き合い、空路の安全を担う客室乗務員の使命は、先日の東京羽田空港の事故でも鮮明になった。その重みを知り、心を砕いてきたであろう新社長の手腕に期待したい。永島さんが日頃、後輩らに贈っていたアドバイスがある。『常に感性のアンテナを働かせることが一番大事』。経営者にもあてはまるだろう。(天声人語)



◆鳥取新社長は、日本航空初の女性社長であるだけでなく、入社は日本航空ではなく、後発の小規模航空会社『東亜国内航空』であった。今の若い人にはなじみがないだろう。そんな傍系、子会社であったような企業から新社長が生まれたというのも日本的に言えば、ビッグニュースである。是非と頑張ってほしい。日本航空再建に手腕を振るった『稲盛和夫さん』も天国から鳥取新社長の就任と活躍を微笑をもって眺めているであろう。

『女性30歳定年』は、広島でもあった。地元企業の最右翼、中国電力はその昔、女性は30歳定年と決めていた。私の勤めていた会社では、定年は当時55歳で、男女の区別はなかった。公共企業とも言える中国電力で、こんな遅れた制度があるのかと思ったし、よく中国電力の労働組合は黙っているあなと、あきれもしたのを覚えている。


■■<広島を『真面目に面白く』>『テレビはオワコン』『最近の若者はテレビを見ない』『テレビはネット動画で見る箱』。

今、テレビ業界は逆風にさらされている。しかし、RCCテレビの平日夕方の番組『イマナマ!』は、使命感を武器に、その逆風に立ち向かっている。

RCCは、地域の安心・安全につながる情報を伝えるとともに、笑いや癒しなど多様なコンテンツを通じて、心豊かな時間を提供することを企業目標としており、これを体現しているのが『イマナマ!』なのだ。県内の出来事を網羅するのはもちろん『花よりガッツ』などの長尺企画でもとことん県内を歩き回り、広島のリアルを追及しながら試行錯誤を続けている。

私は、プロデューサーとしての仕事と、プログラムディレクターというとして生放送の構成や運行を担当している。生放送中は大人数でラグビーの試合にでも臨んでいる感じて、時には室内とは思えないほど大きな声を出すこともあるが、皆で助け合い、挑戦するこの仕事をとても気に入っている。事前準備と瞬間の判断力、そして、チームワークが勝利の鍵だ。



大学時代を県外で過ごしていた私は、放送局で働くとは思っていなかった。しかし、地元でラジオとテレビ、イベントなど多岐にわたるチャンネルで広島を盛り上げるRCCを知り、Uターンすることにした。当時から、マスコミ業界の将来について悲観論が大勢だったが、イマ、私はこんな声に救われている。

『意外にみんなテレビ見とるよね』『災害時に情報を送り続けてくれてありがとう』、私達はテレビを終わらせないし、ただの箱にするつもりもない。『イマナマ!』をまだ見たことがない方は、ぜひ一度ご見て欲しい。きっと興味があることを放送している。

その日の放送が面白くなかったら、もう一度見て欲しい。次こそ興味を持ってもらえるよう、その日もみんなで頑張っている。(村岡瞳筆)

◆RCC中国放送は、中国新聞の出資で設立された民間放送局。ラジオの民間放送が始まって、活動を開始。地元民間テレビ局としても最初にスタートをきった。歴代、中国新聞社から社長が横滑りするのものが多かったが、現社長はRCC育ちの人物。

広島にはその他3つの民放がある。ホームテレビは広島銀行の、広島テレビは東洋工業の(後日本テレビに移る)、新広島テレビは中国電力の出資によるもの。

村岡ディレクターは、テレビの時代を力ずよく生き抜く決意であるようだ。が、時代はネット。すでに、広告料でテレビはネットに抜かれて、年々広告料が目減りしている。時代のながれであろう。そんな中で、テレビ局が生き
残る道を、広島から情報発信してほしいねえ。ガンバレRCC!  

■■<アジアカップ『GK鈴木彩艶』>森保ジャパンは、インドネシアに3-1と勝利を収め、なんとかグループリーグ2位で決勝トーナメントに進んだ。

ベトナムに4-2、イラクに1-2、インドネシアに3-1と失点が続く。これまでほとんどの試合、零封で白星を10も続けてきたチームとは思えない失点の多さである。

すでに、あちこちでその主因をGK鈴木彩艶に求める声も強く、『まだサブとなっている前川黛也の方がまし』と姦しい。その前川は、鈴木のプレーが劣っているとは言えない、むしろ不運が続いているだけだ、と擁護している。

だがなあ、このインドネシア戦での失点を見て、私も付和雷同勢に加担することにした。失点は、右のオーバー気味のクルスから左隅にけり込まれた失点。決して鋭いシュートでもなく、反応さえできていれば簡単にセーブできたボール。それを、鈴木は一瞬反応が遅れて、失点に。



まあ、言い方は悪いが、大迫であればあの程度のボールはセーブしていたねえ、と言いたいねえ。決勝ラウンドには、森保監督も勇断を持って、GKは前川にチェンジすべきであろう、な。



◆《森保監督――また成長してもらいたい』》日本代表は1月24日、アジアカップのグループステージ最終節でインドネシア代表と対戦。2ゴールの上田綺世の活躍もあり3-1で勝利し、グループ2位で決勝トーナメント進出を果たした。

この試合では、前節のイラク戦からスタメンを8人入れ替え。最終ラインの冨安健洋、毎熊晟矢、中山雄太、町田浩樹ら7選手が今大会初先発となった。

引き分け以上でグループステージ突破が決まる重要な一戦で、スタートのメンバーを大きく変更した理由を森保一監督はこう説明する。

『ターンオーバーではなくて昨日の記者会見で申し上げたとおり、我々には26人の戦力がいる。もちろん全ての選手がプレーしたわけではないですけど、これだけ多くの選手を替えて、プレッシャーがかかるこの第3戦に起用できたというのは、日頃から選手たちがしっかり力を見せてくれているということ。



どんな状況の中でも、スタメン、サブでモチベーションの差があるわけではなく、みんながその日その日のトレーニングの中でベストを尽くしてくれているからこそ、こうやってコンディションを見せることができました。本当に選手たちの日頃の努力の結果が、今日の起用と結果に繋がったかなと思います』

また、多くの選手を入れ替えて臨んだなかで、鈴木彩艶は3戦連続で先発起用。指揮官は21歳の若きGKへの期待を語った。
『1戦目、2戦目を戦って、第3戦でターンオーバーという形ではなく選手を使ったなかで、経験のある前川を起用する選択肢もあった。ただ、まだ彼は若いですし、これからいろいろな経験を積んでおく、さらに大きくなってもらうという部分は、ある意味で厳しいですけど、試練を与えて、その中でチームの勝利に貢献してもらって、また成長してもらいたいという思いはありました』

あえてプレッシャーのかかる一戦で彩艶に経験を積んでほしい、という森保監督の思惑があったようだ。