今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『インターラーケンへの車窓から』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、名称不明の『綺麗な赤い花』と、これも名称不明の『白い小さな花』です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              <十方山>

 

 

 

 

■■その時そう言ったのが、2人のわかれ道になったと清左衛門は嫁の里江に言った。

『その後の情勢は遠藤どのが予見されたごとくになった。朝田弓之助どのは政権をにぎって家老となられたが、たった3年で藩政を投げ出し、その後に筆頭家老の職についた遠藤治郎助どのがひきうけられた』

 

『意外だったのは家老にのぼって藩政の表に出て来た遠藤どのが、かつての両派の抗争を取り上げてきわめて厳しい賞罰を行ったことだ。おそらく朝田派が政権をにぎったものの、藩に益するところがなかったどころか害を残したのを咎める意味もあったかと思うが、それにしてもきびしい処分だった』

『・・・・』

 

『わしは加増もうけ、役ももらって得をしたが、御納戸奉行にすすんでいた池内どの、その縁につながって普請組小頭になっていた奥之助は食禄半減の厳しい処分を受けたのだ。遠藤どのの処分は、朝田派に与して加増、昇進をはたしていた人々にことにきびしかったのでやむを得ない。しかしこの賞罰の徹底によって、以後の10年、遠藤家老の藩政が小ゆるぎもせず続いたのはさすがだった』

 

『それにしても』

と里江が小首をかしげた。

『金井さまのただいまの25石というご家禄は、少なすぎるように思いますけど』

『それはな』清左衛門は、また立って縁側に行った。日は遠い砂丘の陰に落ちてしまったらしく、庭石や山茶花の白い花にかすかな光がまつわりついているだけだった。やはり寒くはない。

 

『処分から4年たって奥之助が遠藤家老のくだした処分の不当を訴える上書を提出したからだ。あて先は藩主の叔父御信濃守さまだが、その上書にのべられている文言がきわめて不穏だったという話だ。その事件があって、されに食禄を3分の1に落とされたのだ』

『・・・・』

 

『それ以降わしは奥之助に会わなかった。会って顔を見るのがつらいということもあったが、身分が変わって会う機会もなくなったのだ』

『しかし、お父さま』

と里江が言った。

 

■■<SNS時代の犯罪①『若者飲み込む「闇バイト」』>2023年8月の夜、東京都新宿区の閑静な住宅街にある質屋に金髪の若い男が現れた。『時計を試着したい』。店員が案内し、ショーケースから高級時計を取り出した瞬間、男は時計をつかんで店を飛び出した。

 

店員が外に出ると、男は銀のワンボックス車にン乗り込むところだった。車はもうスピードで発進。すれ違いざまに店員の足をひき、重症を負わせた。

 

『金に困りSNSの闇バイト募集に応じた。互いに面識はなかった』。強盗致傷容疑などで逮捕された20代の男3人は取り調べに口をそろえた。

 

『ルフィ』を名乗る男に指示されt広域強盗事件が社会を震撼させてから1年。フィリピンにいた男らが送還され、逮捕されて以降も『闇バイト』がからむ犯罪は一向に収まる兆しがない。

 

違法薬物の運び屋、銀行口座の不正売却、駅構内への不審物設置・・・。強盗や特殊詐欺にとどまらずSNSでつながった指示役から発注される『仕事』は際限なく広がる。『リスクなし』『ホワイト案件』『即日払い』。画面越しに並ぶ甘言に10代や20代の若者が吸い寄せられる。

 

インターネットで犯罪の実行役を募る手法は以前からあった。闇サイトで知り合った男3人が名古屋市で帰宅中の女性(31)を拉致し、殺害したのは07年。だがその後のSNSの発展で、比較にならないほど犯罪の入り口は若者身辺に迫っている。

 

学生向けアプリの『ペンマーク』が23年5~6月に大学生1,808人に調査したところ、4割が闇バイトの可能性がある求人を閲覧するか勧誘を受けるかしていた。

 

実情に詳しい龍谷大学犯罪センターの研究員は『今の若者はSNSや動画投稿サイトが主な情報源で、善悪の判別もつかないまま募集に応じてしまっている』と話す。

 

誰もが手元のスマホから犯罪に巻き込まれかねないSNS時代。警察庁が22年10月に実施した調査で『ここ10年で治安が悪くなった』とした割合は回答5,000人の67%を占め、比較可能な前年から3ポイント悪化した。

 

警察の危機感は強い。サイバーパトロールを強化しているものの、ネット上に散らばる闇バイト募集の投稿の根絶は現実的でない。狙いを定めたのが『資金源』だ。

 

■■<朝晴れエッセー『元気な声にいやされる日々』>私の家の隣りには区立の保育園がある。毎朝元気な子供達の声にいやされている。

 

4月の入園の時はお母さんと別れるのがいやで泣き叫ぶ声を聞いて、ちょっとかわいそうだなと思うが、やがて皆ととけこんで楽しそうに遊んでいる姿にほっとしている。

 

運動会の前には園の若い保育士の方々が、しばらくはにぎやかでご迷惑をおかけしますのですみません、と丁寧にあいさつに回ってくださる心遣いがうれしい。運動会の朝はにぎやかな音楽と、ひときわ楽しそうな子供達の声が響き渡る。その音楽は私の時にも子供達の時にも聞いたことがない今風な音楽で、過ぎゆく時代を感じてしまう。

 

カメラ片手にお父さんお母さんはわが子の健やかな姿に、慈しみのまなざしで楽しんでおられる様子を見つつ、私達にもこんな日があったなーと過ぎし日を思い出している。

 

秋には子供達が焼きいもを焼いて近所に配ってくださる。小さな手で銀紙に包んで焼いた焼きいもはひときわおいしく、主人と分け合って韋だ焚いている。我が家の孫達は今や社会人となってしまったが、ひ孫のような元気な子供達の声に日々元気をもらい、すくすくと育ってほしいと陰ながら願っている。(東京都 女性87)

 

◆これが普通の日本人の大人の感覚だよねえ。子供達のにぎやかな声を聞いて、子供達の成長を願う。ひと時の幸せ感だ。が、あの長野市のお齢よりや、長野市の元オリンピック選手であった○○市長の感覚はまるで違うんだねえ。デタナメだ。子供達の発声するにぎやかな声は、『騒音』なんだそうだ。岸首相が『子育てに異次元の政策を立てる』としゃかりきになっているが、未だ、長野市の市長のように行政の長でさえ『子供は騒音の元』という認識をしている。どうにもならない、日本国の少子化だねえ。社会が変わらない限り、いくら岸首相が金や太鼓で『少子化対策』と声高に叫んでも、実効性は高くならなと思うねえ。

 

■■<農家とバイト、マッチング『松山発のサービス、1万人超す登録』>松山市のベンチャー企業『KIRI』が手掛ける、農業に特化した単発アルバイトのマッチングサービス『AI agri. あいあぐり』が好調だ。求職者は履歴書や面接不要でLINEから希望の仕事に応募。手軽さが魅力で、登録者は1万人を超えた。農家にとって繁忙期の人手確保につながる手段になっておrk、マッチング実績は広島など12道県に拡大した。

 

開発したのは『KIRI』の高橋大希(27)。きっかけは2018年の西日本豪雨だった。愛媛大生だった当時、被災した愛媛県宇和島市でボランティアとして作業。親しくなったミカン農家で、収穫時期にアルバイトをした際、『人手不足が深刻だ』と知った。

 

一方、大学にいた周囲の学生は、時間を持て余す人も少なくなかったため、『両者を結びつける仕組みをつくれないか』と考えた。

 

就職活動では構想を形にできる企業を探し、地域活性化のコンサルティングを手掛けるKIRIに入社。20年5月あいあぐりの提供を開始した。求人掲載数が多いかんきつ関係では、農家と求職者を結び付けたマッチングの実績が、今年9月までに3千件を超えた。

 

高橋によると、かんきつ農家が短期間に集中して人手を必要とした際は、ハローワークのほか、地縁や血縁がある人に頼んできた。近年は高齢化や若者の都市部への流出で、これまでの方法が難しくなってきた。

 

人手確保の新たな手段が求められる中、あいあぐりによって『これまで内々で回っていた農家の求人が可視化され、誰でもアクセスできるようになった』と説明する。

 

国や自治体、JAグループが、資金面や技術面などで就農支援をする中、あいあぐりのような事業の広がりも、生産現場に人材を呼び込む鍵になりそうだ。

 

高橋は『これまで農業と接点のなかった人も関心を持つきっかけになれば』と考えている。

 

◆本当にITアプリが日常に溶け込んできた時代で、普通の人でもアプリの開発が簡単にできる世の中になった。やはり、社会はどんどん進歩・進化しているんだねえ。素晴らしい!