今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『インターラーケンへの車窓から』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』、日経一面見開き広告の『DIOR』。そして、可憐なる『ムラサキカタバミ』と『ドクダミ』です。ドクダミは、名前からするとおどろおどろしいのですが、『ドクダミ茶』などとして健康に利くやさしい草花です。

 



































■■『あわれなのは、権七郎を婿に迎えて2年ほどして、友世が病死したことでござります。権七郎はその後、後添いをもらって横山家を立て直しましたが、友世との間には子はありませんでしたので、横山の血筋は絶えました』
『そうすると源太夫は・・・』
と清左衛門は言った。脳裏に、安富源太郎は、卑劣な男でござるという声が、かすかに谺してひびき合ったような気がした。

『友世を裏切ったと考えていいわけかな』
『形から言えばまさに裏切った、捨てたということになりますが、しかし・・・』
笠原は意外に慎重な口ぶりで言った。

『何分2人とも、物事を深刻に考えるには若すぎる年ごろのことでもあり、そのころ2人の間にどのような話があったものか、まことのところはわかりません』
『源太夫からその後、友世を捨てたことを悔やむようなことは聞いたことがなかったかの』
『ありません。かりに心にそう思っていても、与之助はその後悔を口に出す男ではござりませんでしたゆえk、与之助は、もっと強気な男でした』

『ところがそうばかりでもないらしくてな』
と清左衛門は言った。
『源太夫が腹を切ったことは聞いておるな』
『はい、それがしは村回りをしていた時で、話はあとで聞きましたが、おどろきました』

『源太夫はその時、広場にいる人々にむかって、友世というひとの不幸は自分のせいだと告白したらしい』
『・・・・・』
『安富源太夫は卑劣な男だと、自分を責める言葉も吐いたと申すから、友世という娘を裏切って上士の安富の婿になった自分を責め、人々の前におのが醜行を懺悔したと考えるほかはないようなのだ』
『そうですか』
笠原重助はうつむいて考え込む様子をみせたが、やがて顔に静かな感動のいろが広がった。

『すると与之助は、あの時やはり友世を捨てたのでしょうな。しかも友世が若死にしたので、消えない悔恨が残ったものでしょう。そう考えると、30年胸に悔恨を隠して来た与之助もあわれでございますな』


■■<NMN狂騒曲Ⅲ『1日の売り上げが5千万円超に』>1月14日夜。日本テレビ系列『世界一受けたい授業』がNMNを取り上げると、アマゾンでNMNが飛ぶように売れ、1日の売り上げが5千万円超に――。ネット通販を展開する40代の男性が、NMNサービスでトップクラスにのし上がった軌跡を振り返る。

高校を卒業後、東京・六本木で水商売のスカウトをしていた2000年代半ば。仕事仲間に教わったサイドビジネスに魅せられた。彼はネットで買い付けた米国のギターをオークションサイトで転売し、月100万円を荒稼ぎしていた。

      <¥25,920 アマゾン>



そこで男性もパソコンを購入し、オークションサイト『eBay』で数百円のアクセサリーを香港から仕入れた。それを国内のオークションサイトに出すと、4~5倍の価格で売れた。

中国に日用雑貨の世界的供給地があるとネット検索で知り、現地での買い付けを始めた。サンダル『クロックス』の流行に便乗して似たようサンダルを大量に仕入れたことも。ブームにあわせ品ぞろえを変えるすべも覚え、アマゾンへの出店を始めた。

サプリを手掛けたのは、輸入品の転売に限界を感じた6年ほど前。人気のマカサプリのラベルを参考に、OEM会社に片っ端から電話をすると、商品化に応じる先があった。原料の手配も終わり、口臭予防や筋力アップ効くとうたわれる成分のサプリも手掛けるようになった。

NMNに目を付けた21年秋。他社の商品が売り上げを伸ばすのを見て、予想した。『大当たりはしなくても月1千万円くらいの売り上げはいけるのでは』。

OEM工場に聞くと、すぐ請け負ってくれた。配合を決め、ラベルなどのデザインを考えて外注し、昨春に発売。1商品3千円ほどで製造し、販売価格は7千円ほどに設定した。


■■<マツダ次世代スポーツ『アイコニックSP』がカッコ良すぎた>秀逸なのはデザインで、全長4180mmの小さなサイズで、よくぞここまで存在感を発揮できるものだと感心させられる。次世代のロードスターなのか、RX-7の復活なのか? 期待は膨らむ一方だ。まさに大注目のマツダ次世代スポーツ。

●このクルマのPOINT
 ・次世代スポーツのデザインコンセプト
 ・新開発ロータリーエンジンを発電専用に使うPHEVのスポー

  ツカー
 ・前後重量配分50:50のFR
 ・マツダではFD型RX-7以来のリトラクタブルヘッドライト採

  用
 ・ドアは上へ向かって広がるシザーズドア
 ・コンパクトなサイズの2シーター

JMS2023で最も注目を集めたクルマのひとつが『アイコニックSP』。マツダはこれまでも美しいコンセプトカーを何台も作ってきたが、まだ商品化されていないものが大半で、このクルマも「反響しだい」といういつものスタンス。しかし、新しく開発したREを搭載しているあたりに本気を感じる。



8C型REを初搭載したMX-30 R-EVではワンローターで72ps/11.4kgmだが、アイコニックSPでは2ローターで370psと表示。未発表だが、過給器付きの可能性もある。

REは発電専用に使われ、100%モーター駆動のPHEVというのはMX-30と同じ。ただし、エンジン自体が大幅にパワフルになっているので、大出力モーターで走らせることができそうだ(MX-30は170ps/26.5kgm)。

ボディサイズは全長4180×全幅1850×全高1150mm、ホイールベース2590mm。全高1150mmというのは、かつての軽ミドシップスポーツのAZ-1と同じだから、その低さがわかる。ここは大いにこだわったところだろう。

◆『注目ポイントはやはりライト!?』 マツダではFD型RX-7以来のリトラクタブルヘッドライトも注目だ。ヘッドライトが少しだけ上がるというイメージだが、それも当然こだわったところ。

『このクルマはロードスターかRX-7か?』というのは大いに楽しいテーマだが、歴代すべてがREであり、リトラクタブルライトを採用していたRX-7をイメージしているのは間違いなさそうだ。

 とはいえ、「アイコニック」の車名からもわかるとおり、次世代スポーツカーのデザインの方向性を示したクルマという見方もできる。ロードスターでもRX-7でもない新たなマツダのスポーツカーを示唆しているということだ。

 現在の生産技術では、このデザインのまま量産するのは難しいとも言われるが、技術は進化するもの。新世代RE、電動化、生産方法など、すべての技術の進化の象徴となる次世代スポーツカーということである。長い目で市販化を待ちたい。



◆はたして市販化されるか、な。ロードスターに続く、第2のスポーツカーだよね。REの利便性を最高に発揮しそうだ。


■■<カープ・堂林 『ドウデュースばり走り込む』 15年目の来季キャリアハイへ> カープ・堂林翔太内野手(32)が24日、マツダスタジアムで自主トレを行った。33歳シーズンとなる来季は今季以上のパフォーマンス発揮を目指しており、来年1月にカブス・鈴木誠也らと5年連続で行う予定の合同自主トレでは、有馬記念を制覇したドウデュースばりの走り込みに取り組む構え。加齢による衰えにあらがっての来季15年目のキャリアハイ更新を視野に入れ、下半身から鍛え直す。

堂林は自らにムチを入れ、来季へ向かう準備を進める。その一環として、来年1月のカブス・鈴木らとの合同自主トレでは例年以上に走り込みを行うことを決めている。目的は走攻守の動きの基本となる下半身強化。最大の持ち味である長打力にさらなる磨きをかけるべく、意気込んだ。

『自分に合うものを探していかないといけないですし、30歳も超えて、また走ることもしっかりやりたいと思っている』。今季は100試合出場で打率・273、12本塁打、35打点。3年ぶりに2桁本塁打をマークした。シーズン終盤の9月12日ヤクルト戦からは4番起用されるなど、中軸の役目も果たした。そんな“鯉のプリンス”も来年8月で33歳。だが老け込むには、まだ早い。加齢を止めることはできないが、あらがうことはできる。そのためにも、この日の有馬記念を制したドウデュースばりに走り込んで下半身を鍛え、一層の馬力を身につける算段だ。

『衰えも早くなってくるので、そこは意識している。体をいじめ抜いてもいいのかなと思う。今年は本塁打も昨年(8本)より増えたので、自分の武器として、来季も増やしていきたい』。



下半身強化によってスイングスピードを向上させ、体の切れを出す――。その先に追い求めるのは、本塁打増だ。鍛え直した土台の上に、一流の技術を乗せる。20年1月に鈴木との合同自主トレを開始して以降、直近4シーズンは同年の自己最多タイ14本塁打など通算34発と好調を維持。今回も「疑問に思ったことはすぐに投げかけて、(鈴木も)すぐに返事もくれるので、頼りにしている」と助言を自らに取り入れる。加えて、今季はチームのアナリストの分析から『低い弾道の本塁打が多かった』ことが判明。力に頼らず、体をうまく使うことで本塁打が量産できるという見込みも立った。キャリアハイ更新の15本塁打以上も十分、視野に入ってくる。

『現状維持だと絶対うまくいかないと思っている。腕を磨いていかないといけない』。選手会長としてチームを引っ張るためにも、それに伴う実力が必要。堂林はさらなる進化を目指し、目的地へ向けて走り続ける。

◆鈴木がカープに入団した時に目標の選手はと聞かれ即『堂林さんです』と答えた。今や、堂林が鈴木を目標にする時代。大器晩成かも知れない。しっかり頑張って、かみさん、こどもだん孝行をしておくれな。