今日の画像は、スイスアルプストレッキンのスナップ『古都ルツエルン・世界遺産「カペル橋②」』、北大路欣也主演の『藤沢周平原作・三屋清左衛門残日録』、奥穂のジャンダルムより厳しく、難しい北穂高の『迫力抜群のゴジラの背を進む麻莉亜』。そして、西区の里山『大茶臼山413m登山道②』です。

 







































■■おうめは身も世もないように肩をすくめてうつむいているが、清左衛門はまだ確かめなければならないことがある。
『竹之助という人は?』
『近江屋さんの三男坊で、お店を手伝っている人です』
『齢は?』
『23だと思います』
そういうと、おうめはせっかくさめかかった顔色をまた赤くした。

相手がいかがわしい人間でなかったことに清左衛門は安堵の息をついたが、新しい懸念が押し寄せて来た。おうめは26である。しかもこの器量である。竹之助という年下の男に弄ばされたのではなかろうか。2人のつき合いが実のないものだとすると、やはり山根備中を説得するのに障りとなるだろう。

清左衛門は咳払いをした。
『突っ込んだことを聞くようで恐縮するが、その竹之助という人とのつき合いは、遊びではござらんでしょうな』
『違います』
おうめはきっぱりと言った。おうめの顔がまた脂切った精気で輝くように見え、生き生きとした声でおうめは言った。

『いずれはお城のお許しをいただいて、夫婦になるついもりでおりました』
『その竹之助という人を、ここに呼んでもらえまいか』

まだ全面的には信用出来ない清左衛門はそういった。男に会って、時間い人物を確かめるつもりだった。


■■<こうして日経に勝った!『会社四季報』の秘密・上>『週刊東洋経済』編集長の風間直樹は、20114年から2017年までの3年間だけ朝日新聞に移籍していた。特別報道部に配属になったが、3年で東洋経済新報社に出戻ったのは、新聞社特有の文化にどうしてもついていけなかったからだ。

記者クラブに配属されて官僚や警察官の情報をぬいて『前うちで書く』、そう調練を受けてきた新聞記者とは、よってたつベクトルの位置からまったく違っていると肌で感じた。配属された特別報道部という調査報道専門の部署ですらだ。

こうして東洋経済新報社に戻ってきた風間は『よき四季報文化』という言葉を使う。東洋経済新報社の売上の3割強を占めるのが、四半期ごとに発行される『会社四季報』だ。



東洋経済新報社の社員は編集部に配属されれば、たとえ週刊東洋経済編集部に配属されても、四季報の担当を持つ。OBの再雇用や業務委託もふくめて記者の数は150人、全上場企業3,919社全てに担当がいる。

そしてこの四季報こそが、新聞とは違う東洋経済新報社ならではの社のバックボーンになっているのだという。『新聞は過去のことを報道するのが、基本。ところが、四季報は将来どうなるかということを書くのです。そこが全く違う』(風間)

この『会社四季報』は1年に4回発行される季刊誌で、毎号20万部弱の売上がある。この四季報をデータ集という捉え方をすると間違える。将来を予測し、判断し、評論をするジャーナリズムなのだという。

◆『2.26事件の起こった年に創刊』 2005年4月から2006年11月まで『会社四季報』の編集長を務め、現社長である田北浩章は2.26事件の1936年に創刊された『会社四季報』の創刊号の1ページをコピーしてくれた。

南満州鉄道株式会社。その記事欄にこうある。
『即ち純経済企業ではなく国策的な代行機関である。そのために相当無理な投資をも敢行せねばならぬ。従って収益力の向上は中々望み難い』

『軍部台頭の時代に、ここまで書いている。会社四季報の記事欄は、東洋経済新報社はこう考えているという解釈と論評そして予測を掲載してきた』(田北)

田北自身も、記者だった2011年担当していた工作機器のファナックに思い切ったことを書いている。当時のファナックは、創業者の稲葉政右衛門が一線で力を持っており、上場企業にも拘わらず、四季報の取材を拒否した。それに対して田北は、四季報でこう書く。
『全媒体平等対応理由に個別取材付加のうえ、11年3月期決算説明会中止。社外メールは情報セキュリティ理由に原則禁止続く。日本語ホームページも突然閉鎖』

この記事をきっかけにファナックの株価は大幅に下がった。ファナックは慌てて、広報室を新設し取材対応をするようになった。それに対して『四季報』の秋号では『改善』として広報室新設の事実を記した。(下山進筆)


■■<刑事事件『被告の寓話』>刑事事件の被告が言った。『助けて、お金なら10万ドルある』。弁護士は2つ返事で引き受けた。『大丈夫。10万ドルある人が刑務所に入るなんてことはない』。嘘ではなかった。数カ月後、被告は無一文になって刑務所に入った。

早坂隆著『世界のマネージョーク集』から引いた。『士業』とはその字形(士)から、『一を聞き、十を知る』人の就く仕事とする説もある。被告の資金力に耳ざとく反応し身ぐるみはいだ先の弁護士は士業の鑑と言えなくもない。

腰の軽い弁護士がいたものだ。一連の広域強盗事件で、指示役の『ルフィ』に対し、接見中の男性弁護士が外部からの『口止め』要求を伝えていた。証拠の隠滅である。警察署内の接見室にスマホを持ちこみ、ビデオ通信を行ったとされる。監視の甘さには言葉もない。

接見交通権による弁護士の面会には、警察官が立ち会えない。仮に弁護士が不振な動きを見せても、注意すら難しいのが実情だと聞く。それが警察署でも、無敵に馴れる空間が弁護士にはるらしい。制度の穴から生まれた、お粗末な事件である。

ルフィに取り次いだのは、フィリピンで活動する特殊詐欺グループからの要求と見られている。件クダンの弁護士自身も新型コロナ禍の給付金詐欺で実行判決を受け、いまは塀の中という。弁護士と詐欺師。『士』と『師匠』』の見下げた二股は、倫理の壁さえ乗り越える軽業だろう。

ルフィらが国外から遠隔指示した広域強盗では、被害者が亡くなったケースもある。詐欺グループと気脈を通じた弁護士には、悪銭の一部が渡ったということか。世間ではこれを『悪の手先』と呼ぶ。一から十まで黒く染まった仕事では、『士業』の名が泣く。(産経抄)

◆この弁護士は、流行っていない弁護士なんだねえ。その名は『加島康介』四苦八苦の苦労をして弁護士になっても、腕次第で、奈落の底に落ちる弁護士もいるんだねえ。苦労の割に受け前が少ないのだろうなあ。このような弁護士の話を聞くと、あのゴーン保釈させ、シリアに逃亡させた『弘中惇一郎弁護士』を思い浮かべる。ゴーンが逃亡しても、『ワシの責任ではない』とうそぶいた。パスポートを何種類か持っているのを見抜けなかったボンクラ弁護士である弘中惇一郎は。


■■<【JFL入れ替え戦】高原直泰監督の『沖縄SV残留』、延長戦でボンズ市原下す>
<JFL・地域リーグ入れ替え戦>◇3日◇沖縄・タピック県総ひやごんスタジアム

元日本代表の高原直泰監督(44)が率いる『沖縄SV(JFL15位)』が、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位のVONDS市原(千葉)を延長戦の末に2-1と下し、JFL残留を決めた。



今季限りで現役引退する高原監督にとってのラストマッチ。代表取締役という立場からも『クラブの歩みを止めないためにも絶対に負けられない』と強い思いで臨んだ一戦だった。自らも先発メンバーに名を連ね、44歳という年齢を感じさせない献身的なプレーを前半から披露した。

VONDS市原がボールを握り、ボール奪取から沖縄SVがサイドを使って仕掛ける展開。一発勝負とあって互いに手堅く戦った中で、先手を取ったのは沖縄SVだった。後半25分、相手ペナルティーエリア内でボールを奪い返したDF安在和樹がゴールを奪った。

対するVONDS市原も後半32分、エリア内左サイドへ出た浮き球のパスをMF土佐陸翼が落ち着いて流し込み、1-1とした。

90分で決着が付かず、試合は延長戦に突入。高原は延長前半10分までプレーし、途中交代となった。そして同15分、歓喜の瞬間が訪れた。ボール奪取からMF荒井秀賀が前線に走るFW伊集院雷へスルーパス。これを右足で流し込み、勝ち越しに成功した。

地元のサポーターの声援に気持ちも上がる沖縄SV。延長後半も粘り強く戦い、チーム一丸となって守り抜き1点差で勝利。JFK残留とともに、高原監督にとっては25シーズンに及ぶ現役生活が終了した。



◆『沖縄にコーヒー産業とサッカーを』を合言葉に、ネッスルの支援もうけて沖縄に移住して『沖縄SV』をけん引する高原直泰。しっかり、沖縄をアシストしてほしいねえ。ガンバレ、沖縄SV!


■■<日大・林理事長『慚愧の念に堪えない』 沢田副学長が提訴『学生がこういうものを見せられるのは…』>日大アメフト部を巡る違法薬物事件に関し、同大学の林真理子理事長らが4日午後4時から都内で記者会見を行った。同理事長がこの問題について会見を開くのは今年8月8日以来、118日ぶりとなった。

一連の薬物事件を巡り、今月末で辞任することが決まっている沢田康広副学長が、辞任を強要されるなどのパワハラを受けたとして林真理子理事長に1千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴している。

沢田副学長とのバトルが改革への障壁になりうる可能性もあるが、林理事長は学生に思いをはせ『学生がこういうものを見せられるのは、つらくて嫌な気分になると思う。学生に対して、私も慚愧の念に堪えない。つらいので、できるだけ早く解決していきたい』と話した。

訴えなどによると、薬物事件の対応に当たっていた沢田副学長は、事件後の8月から9月にかけ、合理的な理由なく学内の幹部会議などへの参加を禁じられたほか、9月4日には林理事長から辞任を要求された。こうした行為がパワハラに該当すると主張している。



◆負けるな、林真理子理事長。日大の旧主勢力、利益権者どもに負けたらいかんぜよ。天下の日大を蘇生させておくれな。ガンバレ、林理事長!