今日の画像は『奥穂高への道599 奥穂高下山・横尾~上高地』、史上初日本代表監督を8年連続で務める『広島出身の森保一監督』、ポアロ・ホロー荘の殺人に登場した『米美人女優・ミーガン・ドッズ』、昨日島津海を倒し『開幕7連勝中の十両12枚目朝乃山』。そして、細かい毛が密生する花の手触りが、軽く柔らかい毛織物のフランネルに似ているところから命名された『フランネルフラワー』です。少し前までは、フランネルフラワーは輸入切り花しか見かけなかったのですが、近年日本で品種改良されて、鉢花として流通が増えています。原産地はオーストラリアで、とても優しい感じの清らかな花ではあります。

『ミーガン・ドッズ』はみとれるほど、鼻が高く、とがっていました。米人というより、フランス人風を感じる女優ではあります。BBC制作の『ポアロ53話 ホロー荘の殺人』に出演していました。目立った見事な美人俳優です。ポアロはNHKのBSで放送した全66話をBDに収録しており、2~3年に1度レビューしています。2~3年経っていると、物語の大筋は覚えているものの、細かな点などは忘れており、が新しい発見のようによみがえります。これも人間の性サガだと面白く、ポアロを鑑賞しています。

 

朝乃山、幕内再入幕、再大関昇進の期待がかかります。頑張れ、全勝を目指す『十両朝乃山』ではあります。

 
































    <宮島にはいたるところに祠がある>




■■■2022年カタールW杯は、森保ジャパンはベスト8戦で、惜しくもPK負けはしたものの、リーグ戦で欧州強豪のドイツ、スペイン戦を勝ち抜き、ベスト16に進む快挙を挙げた。その監督森保一は、2018年7月に五輪監督を兼務のまま、日本代表の監督に就任。そして2022年11月、W杯一次リーグで、ニカラグアに惜敗したもの、欧州の雄ドイツ、スペインを下し、決勝トーナメントベスト16に進出。改めてその手腕が世界中で高く評価された。実は、森保一の監督職への就任は、2012年のサンフレッチェ監督就任からひもとかれる。サンフレ監督在職5年のうち、3回も優勝するという快挙を挙げた。その延長線上に日本代表監督就任があった。その、サンフレッチェで森保新監督を生んだ物語をアップする。


■■試合で使われないと、選手の気持ちはどうしても萎えていく。『試合に出してもらえない、力を認めてもらえない』と落ち込んでいく。しかし、その姿勢では成長出来ない。不満があろうともそこで気持ちがくさってしまってはおしまいなのだ。

何はさておき、『まずは自分の100%の力を出すことから始めよう』と呼び掛ける。加えていうと、単発での100%に意味はなく、100%を継続させることが大切になる。

愚痴からは何も生まれないだろう。おのれの力に常に出し切ってやり抜けば、間違いなく自分にとってプラスとなり、何等かの形でいつか実を結ぶ。

結果としてレギュラーの座を奪うまでには至らないとしても、必死に頑張れば選手としての自分の価値を上げ、今後にプラスをもたらす何かに繋がる。そして、手を抜く選手を一人も出さないことが、結果としてチーム全体のレベルアップを生むことにもなる。

サンフレッチェには、努力しない選手などいない。前述した通り、努力している部分はしっかりと認め、その上で特に主力になれていない選手には、さらなるレベルアップを目指そうと働きかける。

『お前、一生懸命やっているな、頑張っているな、それはオレにも分かっている。でも、何かが足りないんじゃないかな。試合に出られるようになるために、頑張りのレベルや質をもう少し上げてみようか』。

まさかの初戦(2回戦)敗退を喫してしまった天皇杯の話を少ししておきたい。その試合には、故障者を除いた全員の選手を帯同させた。Jリーグとヤマザキナビスコカップで一度も試合に臨めていなかった選手達にも、公式戦の雰囲気を経験させたかったからだ。結局はその天皇杯の一戦でも彼らをメンバー入りさせることはなかったのだが、ベンチ入りさえ出来なくても、帯同自体が彼らの財産になると信じて決めたのだ。

しかし、いつもと違うことをすると、選手達はそれを敏感に感じとるものである。恐らくは、チーム全体として気持ちの上で公式戦モードに入ることが出来ず、代表選手がいなかったこともあって、アマチュア(四国リーグ)のFC今治に敗れてしまった。これは、もう本当に失態。ベストメンバーでなくても、プロ対アマという構図には変わりないのだから、負けることは許されなかった。

どんな理由があろうと、下のカテゴリーのチームへの金星献上は、ボクの中ではあってはならないことである。本来のプレーをすれば、確実に勝てる相手。そこに負けたのは、相手がどうのこうのではなく、こちらが力を出し切れなかったからにほかなあない。

全ての試合で100%の力を出せるように取り組んできた。格下相手の時こそ、自分達のプレーをやり遂げなければならかなった。そのスタンスが崩れた形となり、実はボクの落胆は大きかった。

『天皇杯だからいいじゃないか。大事なのはリーグ戦。そっちの方に気持ちを切り替えればいいよ』と、なぐさめてくれた人がいた。だが、大事でない試合など1試合もないのだ。

『ひとつの試合の結果で一喜一憂することなく、常に気持ちを安定させて戦っていこう。気持の安定はプレーの安定に繋がるのだから』と口を酸っぱくしていい続けてきたわけである。その効果が徐々に表れ、選手達の気持ちに、かなり安定感が出てきていた時期だった。首位をいくリーグ戦では試合毎の波が少なくなっていたのだが、思わぬところでエアポケットがあった。格下相手の天皇杯ということで、気持ちに緩みが生じてしまった。

◆2012年、第11~15節実績
第11節 横浜F 1-3  4位
 12節 神戸 3-2  2位
 13節 札幌 3-1  2位
 14節 C大阪 4-1  2位
 15節 大宮 0-0  2位

◆この天皇杯今治戦に敗れたのは、サンフレの歴史に残る汚点であろう。なにしろ、今治は『四国リーグ』というJFLの下の地域リーグなんだから。自力がない今治に簡単に負けたのである。『地力がない今治』と言ったら、今治ファンには叱られるかも知れないが、その後今治はJ3まで上がってきてはいるが、J2に顔を出すということはなかったから、事実がそれを証明しているのだ。残念な試合ではあった。

私は今年、サンフレの応援と同時に、JFLに昇格した沖縄で高原直泰が主宰する『沖縄SV』を応援したいと思っている。高原は、沖縄にコーヒー園の運営とサッカークラブの運営の両輪をかけて、沖縄の活性化を図ろうという高き志を持っている。昨秋、地域リーグ優勝チームが集まった全国大会で2位につけて、JFLへの昇格を果たした。私はその高原の志に共感した次第だ。JFLで胸マークに世界の『ネッスル』が協賛する。楽しみな『沖縄SV』のJFLでの戦いではある。


■■<ブームか『マッチングアプリ婚 Ⅱ』、出会い系とは一線を>『マッチングアプリ』が示す『出会い系』との最大の違いとは。今や、職場や学校といったかつての出会いの場が失われた現代の若者にとって、マッチングアプリは結婚相手を見つけるためにもはや不可欠なツールになりつつある。

マッチングアプリが日本において爆発的に普及することになったきっかけは、本人確認の『認証』による安全性の担保にあった。インターネットを介して男女が出会うために活用されてきたものに『出会い系サイト』があるが、これは匿名で使うことができ、それ故に犯罪やトラブルの温床となっている。

だが、ベアーズや世界規模で広がった『ティンダー』など、最近のマッチングアプリは登録時に公的な身分証明の提示を求めるのが一般的になっている。運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなどを撮影し、最初に登録する必要がある。審査を通過して初めてアプリを使用することができるのだ。ベアーズは結婚・交際を前提としているため、自己申告ではあるが、既婚者や既にパートナーがいると登録できないことになっている。

女性は原則無料。男性は有料で、細かく段階的に課金が求められる。課金は1カ月の契約なら3,590円に加え、より充実した機能が使えるプレミアムオプションが提示されている。男性が気になる女性に『いいね』ボタンを押して、女性から『いいね』が返ってくれば、その時点でマッチングが成立し、個別のやりとりが出来るようになるという仕組みだ。

ベアーズに限らず、マッチングアプリの多くが女性ユーザーの利用料が原則無料だ。アプリの使用経験がない人からすれば、男性だけが有料であることに違和感を覚えるかも知れない。だが、マッチングアプリは概して男性に比して女性ユーザーが圧倒的に少ない。つまり女性にとっては『買い手市場』が常態化しており、1人の女性に数多くの男性からのアプローチが集中することはざらなのだ。男性側がアクションを起こしても、女性側からの反応がないという場合も少なくない。

ベアーズの運営会社『エウレカ』の石橋社長が説明する。『男女比のバランスを保つことはマッチングアプリの運営側が一番気遣わなければいけないポイントなのです。男女両方に課金をお願いすると、どうしても女性のユーザー数が減ってしまう。ベアーズでは今のところ、だいたい男性が55%、女性が45%という比率をキープしています。女性への追加の課金については、現状では考えていません』。

ベアーズでは男性側の支払う金額が増えれば、月に使える女性への『いいね』の数も増えるようになっている。アクションを起こすにもカネがいるのだ。出会いの確立も金額によって変わるということである。男性が無料で使える機能もあるが、女性とのメッセージのやりとりに制限がかかってしまい、実質的に有料会員にならなければ、出会いまで辿り着かないように設計されている。これも男女の均衡を保つための工夫だという。(石戸諭筆)

◆考えてみれば、マッチングアプリでの出会いも、そこらの公園や喫茶店でばったり出会ったカップルと違いはないわなあ。お目出とう、だねえ。


■■<技能実習、見直し議論『遅かりし、鹿之助』だ>外国人が日本で働きながら技術を習得することを支援する『技能実習制度』の見直しに向け、政府の有識者会議の議論が始まった。国際貢献という制度の目的と、国内の人手不足の穴埋めといった実態が乖離し、一部では低賃金や劣悪な労働環境が問題視されている。今春にも中間報告をまとめる見通しだ。

◆『未払い』  『幸せなお正月を迎えることが出来、本当に感謝申し上げます』。ベトナム人技能時習性の女性(32)ら8人は昨年12月24日、岐阜市内のアパートに集まり、支援者への感謝のメッセージを動画撮影し、色紙に寄せ書きをした。

この8人を含むベトナム人女性11人は2018年以降、愛媛県の縫製会社で違法な長時間労働を強いられ、残業代の未払いは計2,700万円に上った。月2回程度の休みで朝6時から夜7時半まで働いたが、残業代は支給されなかった。NPO法人『日越ともいき支援会』に救済を求め昨年11月に岐阜県内の縫製会社に移籍した。

未払いの残業代の一部はクラウドファンディグで支援を受けた。女性はこの日、支援者に色紙と共に支援金の一部が入った封筒を差し出した。『みんなから集めたので、私達よりも困った人に渡して下さい』。

◆『失踪相次ぐ』  技能実習制度は、発展途上国への技術移転を目的として1993年に始まった。建設業や食品製造業など86職種で最長5年間働くことが可能だ。実習生は昨年6月末時点で32万人が在留している。ただ、賃金未払いや職場の暴力などが後を絶たない。原則、最初の3年間は転籍出来ず、失踪する実習生は21年に7千人に上った。

厚労省によると、21年に実習実施者による労働関係法令の違反が見つかったのは6,556件。安全対策が不十分あんどの安全基準違反が最多の2,204件で、残業代未払いが1,443件、違法な中時間労働などは1,345件あった。

法務省と厚労省が所管する『外国人技能実習機構』が相談窓口を設けるなどしている。だが、実効的な支援は、実習生の受け入れ窓口となる『監理団体』や民間団体任せになっているのが実情だ。

ベトナム人女性ら5人を受け入れた岐阜市の縫製会社『アプローチ』は、NPO法人などからの依頼を受け、不当労働の被害に遭った実習生をこの3カ月で全国各地から10人採用した。住居の手配や移動用自転車の提供も行っており、井上社長は『実習生には助けられている。受け入れて1週間すれば笑顔が戻る』と話す。さらに『有識者会議には現場の声を聞いて新しい制度に反映してほしい』と語った。

◆『手数料』  実習生を母国で募集する送り出し機関や仲介者に多額の手数料を支払い、借金を背負って来日するケースも問題視されている。

出入国管理庁が昨年7月に公表した調査では、来日前に母国で借金をした実習生は54%で、借金の兵器額は54万円だった。厚労省は23年度、高額な費用負担や人権侵害の実態を調べるため、各国の送り出し機関に対し、初めての現地調査に乗り出す。

昨年12月14日に初会合が開かれた有識者会議は、田中国際協力機構理事長が座長を務め、大学教授や弁護士、自治体の首長らがメンバーだ。出席者からは『制度の目的と実態の乖離は明らかであり、この乖離が人権侵害を結びつく構造的な原因だ』との指摘が出た。会議では制度の存廃が最大のテーマとなる。転籍制限を続けるかどうかも焦点となりそうだ。

◆何やら、2021年の婚姻数が50万件と近時の100万件から半減し、少子化の傾向が一層強まることから、岸内閣は今春『少子化対策に大砲を撃つ』と豪語している。似ているねえ、この『実習生問題』は。この記事は読売新聞の記事だが、内容的にはすでに周知の事実のものばかり。私が読んだ、安田浩一著『差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)は、2010年6月17日に刊行されている。内容は、送り出す現地の貸付金、日本の業者からのキックバック、実習生のパスポートを取り上げて縛り付ける人権侵害、残業賃金の不払い、休日なしの奴隷的労働、劣悪な居住環境の実態などなどが記されている。

2010年の発刊だから、今から23年前になる。23年間、そんな多くの問題点を厚労省や経産省などの官僚が知らぬ存ぜぬで過ごしてきたのだろうか。問題意識のかけらもないのだろうか。少子化問題は、あの猪口邦子さんが2005年特命大臣として最初の担当相となったが、以来、目立った成果、社会を変革するような成果は全く挙げていない。

少子化問題も実習生問題も同根で、官僚達の問題意識の欠如と、『親方日の丸』『事なかれ主義』の蔓延が、問題解決への道のりを遠ざけている。沈みゆく日本国の情けなき実態ではある。今、東南アジアの実習生候補生達は『日本に行きたくない』とう嫌日意識が急速に高まっている。厚労省の有識者会議なんて、まさに『泥棒を捕まえて、縄を綯う』の図式にぴったりだ。そして、増税増税なのだ。一体税金の使途の節約なんて、頭の隅にもない輩ではある。情けない実態だねえ、日本国は。


■■<DAZN再値上げにサッカーファンなどネットで悲鳴、『Jリーグとして真剣に考えて』『お得なプランを』> Jリーグやプロ野球などを放送する映像配信サービス『DAZN(ダゾーン)」は12日、来月14日から月額の視聴料を3,000円から3,700円に値上げすると発表した。

昨年2月、それまでの1,925円からの引き上げに続く2年連続の値上げで、月額視聴料はほぼ倍となり、SNSでは『DAZN』がトレンド入り。

特にJ1からJ3までリーグ戦全試合が配信されるサッカーファンからは『Jリーグとして真剣に考えてもらいたい。試合見たいからと、苦もなく加入できるお値段じゃなくなってるのよ。子供や中高生もいるでしょ?』『好きなJリーグのクラブの試合しか見ない人が月4試合の視聴のために月3,700円払うとなると割高感はある』『DAZNの一括払いがシーズンシートの価格を超えた』『Jリーグだけ観れるお得なプラン作ってくださいよ』など悲鳴にも似た感想が相次いだ。

さらに『J1開幕戦、金J(金曜日のナイトゲーム)の川崎フロンターレVS横浜F・マリノス。これまでのやり方ならDAZN独占になる予感しかないけど、Jリーグ負担で、それこそ地上波ゴールデン全国生中継でもやらんと、W杯で盛り上がった人にすら「気づいてもらえない」気がする』と危惧する声も寄せられた。

◆何やらこの値上げ『詐欺的値上げ』に見えるなあ。スタート時は、ドコモ加入で980円だった。昨年、突然3,000円に値上げ。楽天のスマホが、3Gまで無料と宣伝してその後有料化し、まさに詐欺的な同類のだまし討ち販売である。3,000円になった昨季は、プリペードの抜け穴があって、3カ月のプリペイで月1,500円程度ほどで視聴できた。だけんど、4,000円近くになると考えるねえ。特に下位クラブのファンはDAZN視聴から遠のくのではあるまいか。私も、この値段だったら躊躇するねえ。スタジアムで試合を観戦できる価格だからねえ。また試合を見なくても、それは速報版などでそれなりに結果は分かるのだからねえ。いっそのこと、月1回スタジアムに足を運ぶ方が面白そうだしねえ。

しかも、DAZNの画像配信性能は決して高くない。低いのだ。途中で何度も休止状態になることもあり、いらいらする。ならいっそのこと見なければ、それなりに精神的には安定するなあとも思うねえ。


■■<アフリカ債務危機顕在化『ガーナ支払い停止』>新型コロナの感染拡大や世界的な物価高騰で、アフリカの財政状況が悪化している。頼りとしてきた中国も融資方針を見直し、デフォルトの懸念が一部で現実のもになった。深刻化する気候変動問題への適応で巨額の資金が必要となる各国の財政負担は一段と膨らむ見通しだ。

西アフリカの『ガーナ』は2022年12月中旬、外貨建て債権や大部分の2国間債務について支払いを停止すると発表した。財務省は債務再編へ『全ての債権者と協議する準備がある』と表明した。中銀によると対外債務は9月に284億ドル(3兆8千億円)と、GDPの4割を上回る。

ガーナは新型コロナ禍で債務が膨らみ、格付けの引き下げで資金調達が滞った。外貨準備が減り、通貨は対ドルで急落。インフレ率は50%を超え、アクファド大統領の退陣を求める抗議デモも起きた。

11月には輸入する石油製品の代金をドルでなく、国内で採れる金で支払う考えを副大統領が表明するほど追い込まれていた。12月12日にIMFから30億ドルの資金支援を受けることで実務者合意に達したが、IMFは前提として債務再編の『十分な保証と進展が必要とクギを刺した。

一方、世界銀行は11月、東アフリカのジブチについての報告書で『公的債務が22年に3倍以上になり、政府が対外債務の一部の支払いを停止した』と指摘した。東アフリカを襲った干ばつや、隣国エチオピアの需要減速も逆風だ。

アフリカでは20年にザンビアが、22年2月にマリがデフォルトに陥っている。財政の弱い国が多く、主要国の利上げで国際市場での資金調達は一段と厳しくなった。ロシアのウクライナ侵攻が食糧や原油の価格を押し上げ、ドル高でさらに輸入コストが膨らんだ。

格付け会社フィッチ・レーティングは、南アフリカを除いたサハラ砂漠以南のアフリカ諸国について『対外債務支払いの負担は23~25年に増え続ける』と予測する。

2国間の貸し手として存在感を増してきた中国は、広域経済圏構想『一帯一路』に沿った巨額融資が転機にある。米ボストン大のグローバル開発政策センターによると、アフリカへの融資は16年をピークに減少傾向だ。英戸王立国際問題研究所は22年12月の報告書で『23年に状況は悪化し、アフリカ諸国の資金調達を制限する可能性が高い』と指摘した。

借金苦のアフリカ諸国は、IMFなど国際機関に支援を求める一方で、中国を含む債権国から債務再編の合意と取り付ける必要に迫られる。研究所は『中国と西側諸国にはアフリカの債務問題に取り組む共通の利益がある』と指摘している。アフリカの対外債務は2000年から20年にかけて5倍以上の6,960億ドルに膨らみ、中国向けが12%を占めると分析している。

◆こうした中米政府は昨年12月、アフリカに対しインフラ整備や農業支援などに3年間で550億ドルを拠出すると表明した。ワシントンで49カ国のアフリカ首脳との会合を開き、25億ドルの追加食糧支援も決めた。アフリカへの関与で中国やロシアに先行されているとの危機感がある。中国のアフリカへの輸出額は米国の4倍で、ロシアも軍事支援などで浸透している。

一方、中国の秦外相は9日から16日までエチオピアやエジプトなどアフリカ5カ国を訪問する。外相就任後、初の外遊となる。アフリカ重視の姿勢を改めて打ち出す狙いがありそうだ。

アフリカの債務問題は、貸し手である個別の政府や金融機関の債権回収に止まらず、影響力を争う主要国の支援合戦の行方に関わる。地球規模の課題にともに対処するためにも、アフリカ経済への目配りは重要だ。

地球温暖化対策で先進国が脱炭素を急ぐ中、石油や天然ガスに恵まれているアフリカ諸国には、化石燃料の利用による経済発展は自らの権利だとの意識が強い。昨年11月にエジプトで開いたCOP27では、気象災害で『損失と被害』を受けた途上国を支援する基金の創設を決めた。アフリカは気候変動による被害を真っ先に受ける地域のひとつで、適応のための対策を急ぐ必要がある。

◆アフリカの債務問題は悲劇だねえ。ロシアや中国のように軍事力で他国を威圧または侵攻する力もなく、部族間の抗争や飢餓の悲劇が各国を覆う。最善の策はないだろうなあ。どちらにしても、自力解決の意志を強く持たないかぎり、他人まかせの認識では中国などにいいようにやられてしまうなあ。困ったもんだ。


■■<トレッキングシューズを売る>先般買った、モンベルのトレッキングシューズ『マウンティンクルーザー』をヤフオクで売却した。サイズが不適合で、足を痛めたから。買値の3分の1程度で出し、成約。使わないマウンティンを靴箱に入れ、スペースを無駄にすることはない、とバッサリと。

ヤフオクがあるってのは、とてもいいことだと思う。自分が欲しいものを中古で探す場合、特にカメラ関係は新品でなくともレンズなどは通常使用に耐えるものが多いのでよく利用する。今回は売却で世話になったが、こんな機能があるのもITのお陰なんだねえ。世の中、変わった。