ー平成28年夏ー
 
お盆の時期に精霊迎えに灯すようなアートイルミネーション“和のあかり×百段階段”が、目黒雅叙園にて開催され…
 “あかり”を落とした
東京都指定有形文化財“百段階段”を「日本の色彩」が灯し包み込んでおりました。
 
“あかり”には対象を照らし浮かび上がらせる美しさの他、安心感や温もりなど様々な“あかり”が込められています。
光明や灯火など“あかり” “ともす”からは、道標となったり、慈悲や智慧、活力や希望をさしてくれるありがたい恩恵の“あかり”を感じてまいりました。
 
四年後には、オリンポス太陽神から採火された“聖火”が、日本の地で“ともしび”世界平和の祭典 東京オリンピックが開催されます。
心身ともに鍛え上げ、磨き抜いた力と技を競い、相互に高めあうイベントとして世界の平和を照らし包む“あかり”となる事を願います。
オリンピックは
憲章にもありますように、元来、国家間の闘争ばかりが目的ではありませんよね。
帰属意識は感情移入し易くもありますが
どの国の選手も公平中立に取り組みそして応援し、その努力や才能を認め、オリンピックそのものの原点を大事にした東京オリンピックになりますように。
 
イメージ 1
☆2016東京オリンピック招致キャンペーンで製作されましたが、選考投票で惜しくも落選、幻のエンブレムとなったラペルピン☆
ついに2020(平成32年)、念願の招致開催国に決定!日本がその舞台となりました。
 
さて
今回の企画展は「百段階段」を舞台に、全国から「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に数々の出展者が一堂に会しました。
 
「百段階段」は、その破格な豪華さから“昭和の竜宮城”と呼ばれた建物に配された七部屋「十畝の間」「漁樵の間」「草丘の間」「静水の間」「星光の間」「清方の間」「頂上の間」を繋ぐ階段廊下です。「女神神殿守護サンクチュアリの十二宮みたいです(^^)」
 
今回、年に一度の写真撮影許可の機会でしたので、貴重な場面を少しご紹介させていただきます。
 
イメージ 2
↑歌舞伎舞踊 衣裳 長唄『連獅子』 仔獅子の精
 
イメージ 3
↑日本神話を起源とする石見神楽の大蛇(おろち)
 
イメージ 4
↑石見神楽『塵輪(じんりん)』神二人、鬼二人の対決『鬼舞』
 
イメージ 5
↑青森ねぶた祭
 
イメージ 6
↑天界から地上へ慈悲の恩恵をもたらす昇り龍
 
イメージ 7
↑蒼龍の圧倒的な存在感は凄まじき迫力と威厳
 
☆最後を飾るは、最広間「十畝の間」に墨絵で表現された「龍棲の郷」墨絵師 西元祐貴先生入魂のの作品で、越前和紙に墨絵で“白龍”を描かれていたり、女性画も存在し、独特な世界観に満ちた空間でした。
イメージ 8
 
…他にも、日本名刀の刀身や螺鈿漆塗りのお棗(茶器)、竜宮城の組子に乙姫の簪(かんざし)や煙管(きせる)など…
紹介しきれぬほどの逸品が出展されていました。