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I am nothing

超絶不定期入荷。ふざけています。

EXO - 좋아좋아 REMAKE VER. 日本語字幕






 朝から本当に時間がなくて、髪の毛も何もいじらずに家を出てきてしまった。いつもならゆるくコテで巻くから、重い感じに見えてしまうかもしれない。
 電車の窓にうつる長い髪の毛をひたすらに手でとかしながら、MP3プレーヤーで音楽を聴く。いつもなら聞かないようなコテコテのラブソングも、今日だけはいいかな、なんて思ったりする。爽やかな男の子の歌声。窓の外に見える晴れた空によく似合う。

 待ち合わせの時間にはぎりぎり遅れずにつけそうだ。よかった。最初から待たせるなんて失礼すぎる。



 ほんの何時間か前、昨日の夜、電話でいきなり告白されたあの瞬間を思い出す。君が好きなんだ、混じりのない空気のように透き通る声で、そう言われた。
 彼のことが全く眼中になかったわけではないけど、まさかこんな展開になるとは思っていなかったからあまりにもびっくりして思わず、はいと言ってしまった。あんな綺麗な声で言われたら、誰だってすぐそう言っただろう。
 正直、彼のことをよく知っているかと聞かれたらそうでもないと思う。あまり表には出ないタイプで、はにかんだ時の笑顔に好感が持てる、そんな人。だから今日初めてデートをするとなって、どんな気持ちで会えばいいか、未だにわからないままだ。


 そうこうしているとすぐに待ち合わせの駅についた。学生街として有名なこの駅のそばには彼の通う大学があって、私には初めて降り立つ場所だ。

 改札前に彼の姿が見える。あー、待たせちゃったか。初日からダメだなあ、私。

 「ごめんね。待たせたよね」
 「ううん、全然」

 いつもと変わらない彼。茶色のふわふわした髪が、そよぐ風になびいている。

 「本当?良かった」
 「うん、あの、これ」

 そう言っておもむろに差し出されたのは、オレンジ色のリボンでまとめられた三本の黄色の花だった。よく見ればめずらしい、黄色のバラ。茎が短く切りそろえられた、小さくてシンプルな花束。

 「めずらしいかなと思って、買ってみたんだけど」

 頬を少し染めながらはにかむ彼の笑顔はいつもと変わらない可愛らしさだけれど、その笑顔の下で速いリズムを刻む心臓の音が、まるでこっちまで聞こえてくるようだ。


 「負担になったらごめんね?」
 「そんな……」



 そんなこと、思うわけがない。一気に好きになる。純粋な好きという気持ちが、心の底から湧いてくる。どんな高価なプレゼントより、私の気持ちをどきどきさせる。


 「ちょっと歩いてみない?」


 彼と繋いでいない方、右手に三輪の黄色いバラ。
 初めて降りるこの街を、どきどきしたまま歩き出す。









여보세요 나의천사 어떻게 내 마음을 훔쳤나요
もしもし僕の天使 どうやって僕の心を盗んだの?


괜찮아요 나의천사 가져간 내 마음을 고이 간직해줘요
大丈夫だよ僕の天使 持っていった僕の心を大事にしてね




















あとがき

この二人がどうやって知り合ったのか、私も知りたい。