少し小さめの耳に長いピアスが揺れているのをじっと眺めていた時に、耳のすぐ裏に小さなタトゥーを見つけた。
首が隠れるぐらいの長さの髪の毛だから、全く気づかなかった。
その目はこちらを見ていた。青いインクで色付けされた、まばたきをしない目。黒い髪の毛の陰に隠れて、何かを見張っているようだった。
「それ」
「え?」
「耳の」
「目?」
本物の動く目がこちらを見た。気の使えない言葉に、何とも思っていないようだ。
いついれたの、とか、どこでいれたの、とか、どうでもいい質問ばかり頭をよぎる。
何を言葉にすればいいのかわからないのを悟ったのか、何ともないといった感じでまた前を見た。
「見えないものが見えればいいと思ったんだ」
あとがき
タトゥー入れちゃだめですか?