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I am nothing

超絶不定期入荷。ふざけています。

EXO-K_Thunder_日本語字幕







 いつもと同じ時間に家を出て、大きくて白い家の角を右に曲がり、少し急な坂を上ってゆく。霧のような雨に傘をさそうか迷いながら、教会の角で左に曲がる。

 コンクリートで固まった道がどんどん暗く染まっていく。踏んだ場所が柔らかくなるような気がする。イヤホンで音楽を聴きながら、いつもと同じ道を歩く。雨の日でも、どんな天気でも、何一つ変わることはない。

 駅へ続くコリドーを人の流れにそって歩く。今日の空のように重たげな顔の人々が、皆同じ方向を向きながら歩いてゆく。自分の顔もこんな風に見えるのだろうか。
 吹き抜ける風を肌寒く感じながら、改札を抜ける。

 最寄り駅は急行が止まり、別の線への乗り換えが出来ることから比較的大きな駅で、人の量も多い。毎日毎日違った顔。一回も同じ人を見たことがない。

 ホームで電車を待つ。向かいのホームに電車が入ってくるのをぼんやりと見つめる。電車に乗っている人、降りる人、座っている人から立っている人まで皆見える。こんな天気の日でも、何も変わらない。

 機械的なアナウンスの声が、ぼんやりとイヤホンをすり抜けて入ってくる。
 次の電車が参ります。足下に十分ご注意下さい。

 まるで快晴の朝のように煌煌と光るライトを先頭に、電車がホームに入ってくる。過ぎ行く車両を見ながら、今日の込み具合を確認する。

 ドアがじれったそうに開くのを見る。乗客がつらつらと降りてくる。香水の匂いが一瞬香ったので少しだけ顔を上げると、まつげの長い目と目があった。

 血管さえ透けてしまいそうな白い肌に、こげた茶色の髪がかかり、濃く深いアーチを描く目の二重は目頭に向かって奥まっている。色彩の薄い唇は静かにまとまって小さく開いていた。

 その人は一瞥をくれた後、次の瞬間には改札に向かう人の流れに飲みこまれていった。
 
 濁りのない水のような眼球。曇りのないガラス。



 ———意識の届かないうちに追いかけていた。


 
 人の流れを裂くように、その姿を追いかけた。だがしかし遅かった。人があまりにも多すぎる。目の前がだんだん濁ってゆく。雲がどんどん隠してゆく。

 自分が乗る電車がホームを抜けていくところが見える。
 どこか遠くで、雷が鳴る音が聞こえた。








 







지금 하나 둘 초를 세며 우리 거릴 잰다
今ひとつふたつ時を数えて僕たちの距離を計る


나는 이제야 알아
僕はやっと分かった

이제야 너를 앓아
今や君に病んでる


















あとがき

誰が女性だって言ったでしょう?