やがて消えてゆく感情なんだろうけれども


そうか、インスは口がきけないけれど、
字は、こうして書けるんだ。
インスはこう書いたのだ。
─さみしの。
一字ぬけていたけれど、ぼくにはすぐわかった。
「さみしいの」って書いたんだ。


というところが
いつかの母を思い出して
胸が痛かった。


ついでに


子供は大人より死に近い。

そういえば10歳くらいまで
よく「死にたい」って思ってた。

何かが辛くてというわけでなく
日々は弾むように楽しかったが
同時に死に憧れた。

もともと捻くれているので
苦しいから死にたい、というのが今も昔もない。
死んで楽になるなんて
そんなうまい話があるわけない。
絶対にもっと厄介なことになる、と……



ガーベラガーベラガーベラ


今度は「ビビを見た!」を借りてこよっと乙女のトキメキ