「今日も頑張って生きよう」
と、わざわざ思わなければいけないときが稀にある。
 
年の功か自分の限界はある程度予想がつくので
それほど深刻化せず
(そう思いたい)
現実逃避をしながらやり過ごしている。
 

今回の逃亡先は

弾丸爆裂プリマのナタリア・オシポワと

神様レオニード・サラファーノフの

「ジゼル」。

 

 だけれども

「ジゼル」サーフィンを始めたら睡眠不足の悪循環( ^ω^)・・・

 

魂が風に吹かれるようなアラベスクを観ながら

あたしゃ魂がログアウトしそうだったよ。

↑

ちびまる子ちゃん風

 

 

このDVD、新品だと10万越え、中古でも6万くらいする。

欲しいけど手が出ない泣

そもそもあまり出品されないし。

 

 

最初は

サラファーノフは女たらしの貴族のボンボンには見えないなー

ハンサムな男主人公の気のいい友人Aって感じだわ〜とか、

この婚約者のバチルダ姫って

ジゼルの腹違いのおねーさんだったりして、とか

メロドラマ的に見てたんだけれど、

 

森番のヒラリオンが森でウィリたちに囲まれて

死の輪舞に捕らえられているシーンで

 

「あ、『かごめかごめ』だ」と思った。

 

 

民俗学的にみると、とても面白い。


キリスト教が 席巻したあとにも

土着の信仰が息づいている。


アルブレヒトが救われることで

キリスト教の勝利を言う人もいるけど

そもそも精霊が存在している時点でうーん


まあねえ、

天国と地獄だけじゃ

たいていの人間は救われないから

煉獄ができちゃったわけだし。


 



まず、ジゼルのお墓が村と森(異界)の境界(マージナル)にある。

「狂死」だから自殺者と同じく

村の教会の墓地には葬ってもらえなかったのか、

ただの物語の進行上便利だからかもしれないが。

 

ウィリは男に裏切られて未婚で死んだ女性が精霊になったもの。

精霊ということは人格はあるが、善悪は未分化なのかな。

 

オシポワのジゼルはクラゲのような不思議な浮遊感で

まさに「人外」感が強い。

 

 

 

 

この回転シーン、

姿勢トレーナーの人が悪い見本としてあげてたけど

股関節じゃなく膝を起点にしているから

あのスピードが出て、

ああ、もう人じゃないんだ、という感じがする。


オシポワは表現第一だからやっちゃうんだよね。




マーガレットの花占い、 

ウィリたちのオレンジの花冠(花嫁の花冠)、

ミルタの持つローズマリーor銀梅花、

お墓にそなえられるユリ。

 

植物が持つ意味も興味深い。

 

 

ウィリたちの死の輪舞(ロンド)。

洋の東西を問わず、

サークルってエネルギーを閉じ込める。

 

そして生と死をシャッフルする。

 

 

 

バレエの中にフォークロアが保存されている。

 

語り出したらキリがないかも……


マージナルもサークルも

なぜそういう発想が出てきたのか、

この世をどう捉えているのか、

を考えるのがおもしろいタコ 

 



これ、死を免れるのはアルブレヒトだけど

救われたのはジゼルだよなー。。。

 

怨霊にならずに済んだ…



夜明けの鐘が鳴った後、
オシポワの落ちた肩が無力感というか、
もう二人で紡ぐ未来はないという切なさというか……

思いっきり切ないと
かえってスッキリする。



でも最期に二人で死ぬほど踊れて良かったね!
と、ちょっと思ったキチクな私がいる。


ソ連時代からバレエに力を入れてたのは
すんごい寒い国の国策なのか。

パンとサーカスみたいなうーん





ついでだが男性ダンサーは

鑑賞するには

ツィスカリーゼとかサラファーノフみたいな

キレイ系が好きだが



↑ちょっとカマっぽいツィスカリーゼ
……ジゼルのパートも踊れそう。


ときめくのはアコスタ↓


アルブレヒト、ふらふらと
十字架の結界から出ちゃうんだよねえ……

はっびっくり
留まり続けたら耳無し芳一か!?