子供の頃に読んだ本で

記憶に残ってるものは─


ダントツで「クロイヌ家具店」


確か小3くらいのとき学級文庫で読んだような。





子供が家具店に誘き寄せられて

椅子にされる……

ホラーミステリー?



ググると「クロイヌ家具店 トラウマ」

と出てくる。


うん、やっぱりね。





でも

ホントにそうだっけ?

そんなんでこんなに記憶に残るものなの?


ちょっと気になったので

図書館で借りてきた。



再読してみると


あ〜

理解できないから、記憶に残したんだわ真顔

と、納得した。


まるで「夢」のように不条理。


例えば


リンとミカは、

なかのよいともだちというよりも、

まるで愛しあっているふたりのように見えた。

そこで、ぼくはふたりのために、

けっこん式をあげてやった。


というような

直感で場面が展開して、

経過がないけれどハズレてはいない

という感じ。



記憶の容量が増えた大人になって

見るようになる

複雑な夢。



物語では

主人公モエルは

クロイヌ家具店の謎を追って

隠された地下11階を探し当てて

攫われた子供を椅子にしようと追い掛ける

家具店の社長を見つけるのだが





そこは雪が降りしきる森。


ビルの地下がいきなり森になる。


挿絵(作者自身の版画)の

雪が積もった木々の枝が

ぼんやり霞んでて

美しい。



最後には

ザコ

家具店の従業員たちは捕まるんだけど

この親玉の社長は

12匹の黒犬の犬ぞりに乗って

この森深く

走り去ってしまう。



ああ、これは無意識の森だ。

捕まるわけない。



うーーーーん。


「若い頃なんてただの伏線。回収が始まる老年は楽しい。」

って

岡田斗司夫が言ってたけど、

確かにね~。。。


宿題がいっぱいあるわ。







おまけ

多分、大勢の方々のトラウマのもと真顔