自分の作品をアナリーゼしてみた | エレクトーンとピアノのセナ音楽教室

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2023アレンジステージ(講師向け作品コンペ)

7-6級ソロ部門で最優秀賞を頂いた自分の作品をアナリーゼ(分析)してみました。


自分で作った作品を自分で分析する

というのも変な話なのですが、


支部研究で「解説を交えてお披露目する」

というので自分の番が回ってきたのです。

私にとってはどうしてこんな作品になったのか言い訳をする絶好のチャンス(笑)

何となく流れで作っていた部分もあったので改めて整理してみました。



今回の作品の肝はリハモナイズ

(ハーモニーの付け直し)

 

作品は「エリーゼのために」冒頭の主題のみを使って作っています。

(エントリーするには制限時間があるので全編は無理と判断)

この部分は I-V-I (Am-E-Am)でほぼ出来ていますが、

これを何パターンリハモナイズ出来るだろうか?

そんな遊び心から取り掛かった作品です。


数えてみたらAm- E- Amの部分だけで8パターン

続きのC-G-Am-Eは2パターン

合計10種類作っていました。

これは自分でもビックリびっくりそうだったのか!


偽終止、変格終止、からの同主長調、代理コード、

それらだけでは説明のつかないコード進行もあります。

とにかく7-6級レベルで経験しても良さそうなコードを詰め込んで変化を出しています。


他に、入れたかった要素としては

裏拍の練習になるもの

アンティシペーション

転調の経験

簡単なアドリブ

簡単なテンションコード

出来るだけ並行移動で弾けるコード進行。

そんな事に気をつけながら作りました。


また前年はストーリー性にこだわって場面展開やテンポの変化などありましたが、

今回はシンプルにわかりやすい構成です。


それから、ジャンル


冒頭のモチーフを発展させたベースラインが割と始めに浮かんだのですが

これを使うとなるとやっぱりこんなジャンルかなぁ…という感じで。

元々他のジャンルのアレンジを考えていたので

このまま進めるか白紙に戻すか悩んだのですが

締め切りもあるのでそのまま突っ走りました。

最初に浮かんだベースラインは曲全体に散らして

メロディと同じくらいしつこく登場します。


ここまで書くと、全て計画してから作ったように見えますが

そのときそのときで良いなと感じた方を選んで書き足していきました。

自分の感性を信じて。

なので、すごく時間がかかっていますニヤニヤ


そして、出来上がった作品を見返して

こんなアレンジ、ベートーヴェン先生絶対怒るだろうな…タラー

実はそんな引け目を感じながら提出しました。

なので賞を頂けてホッとしているのが正直なところ

たくさんコードを浮かべられるほどメロディが素晴らしということ、ですね。



今年は、全国の先生方が拝聴するセミナーの収録はなくなったそうで

少し残念ですが、楽譜とデータは例年通り資料室からダウンロードできるみたいなので

全国のjet 在籍の先生方、よかったら弾いてみて下さい。