レッスンでベートーベンソナタを弾いている高校生が、先日学校にサックスアンサンブルのユニットがきて演奏を聴く機会があったと話してくれました。
普段、レッスンではクラシック中心ですが、たまにポップスもエレクトーンでアンサンブル経験のある彼女。
けれどサックスだけのアンサンブルは初めてで、なかなか新鮮だったようです
そして、途中で転調して何調に変わったか、ということなどに気付きながら聴けたそうです。
レッスンでソナタ形式とか、和音進行とか、近親調とか、いろいろ教えてもらっていたからだと思います
ヨシヨシ聴きながら見えてきたのね。
ここまで成長してくれて嬉しい
コツコツ練習することと彼女の音楽に対する興味が続いたからここまで来れたのだと思います。
よく発表会で聴きながら寝てしまう人やクラシックコンサートでいびきをかいてしまう人がいますが、知らない曲をただジーッと聴くというのは、たしかに退屈ですよね。
音楽だから聴いていて心地良くてそれで眠くなる、それもわからなくはないですが、せっかく頑張って練習した他の子の演奏中にコックリコックリしてしまったり、お金を払って買ったチケットなのにほとんど爆睡してしまった、では残念です。
そうならないための方法、あるんです。
それは、彼女のように骨組みを頭の中で構築しながら聴くのです。
音楽にも、文章と同じで段落があります。
冒頭部分、提示部、展開していって、盛り上がって、結末はどうなるのか。
そんなことを頭の中で考えていると眠くならないのです。
(寝不足ではダメですよ)
そして彼女の言うように、そこに知識が加わると音楽を比べたり奥の深さを感じることが出来るのです。
初めて出会う曲をそんな風に捉えることが出来れば、少々長くても決して退屈にはなりません。
発表会で寝てしまうお父さんを見るたびに、聴き方を教えてあげたい…と思ってしまいます
ちなみにこの日は、ブルース進行について教えたところでした。
ブルースはコード進行が決まっているからこの先音楽を聴いていてハッ!と気付くことがあるんじゃないかな?