法隆寺に代表される五重塔は全国各地に存在します一部は三重塔でもありますが
その五重塔は中心に心柱という物があって大きな地震にあっても倒れずに立派に立っています。
東京スカイツリーにも同じような心柱があるそうです。
何故、心柱と言うのでしょうか真ん中にある芯だから本来は芯柱と呼ぶのが正しいのではないでしょうか、しかし、昔から多重の塔では心柱と呼ばれているようです。
多重塔は多宝塔とも呼ばれます、仏教建築にある特徴的な建築である関係で多宝塔と言われるようになった所以は転生輪廻を現していると高橋信次先生は申されました。
建物自体を独りの人間として考えるならば真ん中に心があって当然のことです。
人体を表現するのに仏像は非常に多く存在しますが、外形を現すのみで心は現すことに到っていません。
多重の塔は外形は人間としては観えませんが転生輪廻とその真ん中に一本通る太い柱は各層を貫いています。
心、魂は一つであることを如実に現して見事と言えましょう。
このような構造が何時誰が思いついたのか定かではありませんが耐震構造を考えた場合に非常に優れた発想であり現在に至るも使われる技術であることは事実であります。
ぶれない倒れない人間の生き方を示していると私は思います。
その意味において心柱とは言い得て妙と言えましょう。
高橋信次先生の教えを信じた方々の中には途中で投げ出してしまう方もいられます。
何故でしょう、自分自身に変化が現れないからでしょうか。
五重の塔は何も変わらず存在し続けています。
確りと心柱が屹立して、私達の心もぶれずに泰然として生きたいものです。