久しぶりの投稿となります。
皆様、お元気でしたでしょうか。
秋の繁忙期に、当社のホームページリニューアルを行っていたり、新しい社員をトレーニングしたり、そして今年から新たにお付き合いが始まった講師との実践、登壇などもあり、例年以上に精力的に活動していました。
AI化の波
ちょうど年末に、私も末席に加えていただいている「研修会社社長会」主催にて、研修業界 忘年会があり、参列して参りました。今回は、主催者の発案で単なる懇親会だけでなく、学びの時間も作ろうということで、ザ!研修会社だけでなく、HRTECHの企業や、DX人材育成などを提供する企業なども参加いただき、パネルディスカッションの時間がありました。そこではいくつかのお話があったのですが、記憶に残ったのは、以下の2つの話題です。
1つは、この業界にも益々、DX、Tech化の波が否応なしに襲ってきた、ということです。ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、「AIが面接官をする」話は有名ですが、
「AIがライターの代わりに記事を書く」「zoomにアバター社長が出てきて代わりに面接する」「AIがプログラミングする」といった事が出てきているようです。
「講師はAIに取って代わられないよ、少なくとも数年は、、、」という話がいよいよ、そうはいってもいられない時代が来ているのでは、と感じたのです。特にテクニカルスキルを教える領域は、もうすぐ代わられてしまうのではないか、と思っています。実際に、コロナでオンライン研修に対するハードルがアッという間に下がり、費用対効果の面で大きく導入されているのは御存知の通りでしょう
講師の高齢化問題
もう1つは、「講師の高齢化問題」が話題になりました。
実際に、データを誰かが取っている訳では無いのですが、研修会社の社長達も、このキーワードに違和感なく、実感値・肌感覚としてある、というように感じました。
これは、2つの要因が考えられます。1つは、そもそも年齢が高い人こそ、この業界に参入してくる、講師になる傾向が高い、という点です。これは、想像しやすいですね。事業会社やコンサル会社を経由して、独立して講師になる方がやはり多いからでしょう。
もう1面、こちらがより危機感を感じたのですが、若い世代が講師を目指さなくなっているのでは?という仮説です。考えられる要因としては、そもそもビジネスとして旨味がない、あるいはポジション的に関心が低い、はたまた働き方として価値観が合わない、などを想像しました。一言でいうと「イケてない」と思われているのでは、と感じたのです。もう1つの可能性は、私たちが年齢が高くなるに連れて、若い世代との接点が減ってきており、我々が講師への可能性ある方との出会いが減ってしまっているのでは?という仮説です。
弊社のような研修会社でも、30~40代前半の比較的若い講師に対するニーズは変わらず存在します。新人や若手向けにはあまり世代が離れすぎていない方が良いからです。私たちも、この高齢化問題という点は、忘れかけていた点であり、良いタイミングでアラームを鳴らして頂いた、と理解しています。
以上、2点、研修会社の忘年会で気づいた点です。
2022年は、コロナの余波がようやく収まってきて、オンラインの良さも残しつつ、リアルな集合研修も復活してきた年でした。
来年は、この流れは変わらず、そしてAIなどのtechを活用した、新たなサービスが益々増えてくることでしょう。そして、採用と育成の連携の必要は益々高まり、タレントマネジメントや組織としてのエンゲージメントを強化していく企業も増えることでしょう。
こうした世の中の変化、動きに対して
私も自分の会社を、何者としてどこに向かうのか!?
ここを煮詰めて参ります。
Brew株式会社
原 佳弘
●講師向け動画もあります「Brewチャンネル」