オンライン化の時代 動画を使った研修前の動機づけとは? | 「選ばれる講師」~企業・研修会社に選ばれる講師/Brew(株)

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人材育成業界、研修・セミナー、自署である「研修講師が企業・研修会社から選ばれる力」に関するお話。研修業界18年。1000人以上の講師に会い、自社でも350名の登録講師がいる。好きなワードは「なんかおかしくない?はイノベーションの種」

当社への研修の依頼は、最近は9割がオンライン集合研修です。

コロナから1年半弱。

オンライン研修が定着してきた感があります。

 

これは、パーソル総合研究所が実施した調査結果にもこの傾向は読み取れます。

 

「企業におけるオンライン集合研修の実態に関する調査結果」

 

 

これに依ると

・75%の企業が、オンライン研修を増やした

・今後も80%の企業が、オンライン研修を推進していく

・オンライン研修での学習目的達成度 80%以上とした企業の割合 46.5%

となっています。
 

 

そして、この先が、今回一番お伝えしたいことなのですが、6番目のデータ

「研修前後のフォロー」についてです。
 

 

研修前に何もしなかったのが33%ですが、「オンライン集合形式」「録画コンテンツ視聴」が合わせて、50%ぐらいあるという点です。つまり、研修前に、収録コンテンツ視聴、あるいはオンラインの何かの機会を設けている企業が多い、ということなのです。


これは、当社にも最近、依頼が多いことなのですが、本番研修前の動機づけ、あるいは前提共有のため、などで動画学習を組み合わせることが増えています。5分ぐらいのビデオメッセージから、15分ぐらい、3時間どしっかり学ぶものまで、時間も様々。講師が出るもの、人事育成担当者が出るもの、社長が出るもの、先輩が出るもの、など多種多様です。

 

講師としては、この事前学習があることを把握しておくこと、そしてあるならば、連携を図ること、などが求められるかもしれません。



また、もう1つ、貴重なデータがここには載っていました。
図表7 「研修に関する取り組みの実施率と成果との相関」


 

この図は、右上ほど、実施されやすいし、効果がある施策です。

そして、研修前、研修中、研修後の施策が、色分けされています。
書いてある事は、特に難しいことも、目新しいこともありません。基本的なことで、やはりこれらは大事なのか、と感じました。

 

この中で、私が注目した施策が1つあります。

真ん中からやや右下に書いてある

「研修を受けるメリットについて案内があった」

「研修前に目的や意味を伝えられていた」の2点です。

 

つまり、研修前に、研修目的や意味、受講メリットをしっかり説明する「目的の明確化」「動機づけ」は、比較的実施しやすく、成果にもある程度つながりやすい、とデータは示しています。

 

私は、この「研修目的・メリットの伝達」を通じた動機づけをお客様の担当者にもより的確にに、そしてしっかりと意味を持って伝えましょう!と布教活動をしています(笑)単なる、事務連絡、事務的なメールを発信するのではなく、問題意識や課題感、期待などを、担当者の温度感を感じる「想いを込めて伝えて」欲しいと思うのです。何も、カッコイイPowerPoint資料じゃなくてもいいんです。ここでも、講師や我々が、人事育成担当者と一緒に、何かお役に立てること、があるはずです。

 

 

 

さて、弊社は、こうした事前学習のニーズ、そして研修前に受講メリットを理解する重要性、この2点を踏まえた新サービスを、2021年7月にリリースいたしました。

 

 研修動画ECサイト『きざし』

 

 

 

単なる、研修動画を多数収録しただけではなく、弊社スタッフに依る解説「これを学ぶメリット、意味、効果」動画が、各講座についています。この、学ぶ目的を理解した上で、本編の動画を見る、という設計になっています。

 

サイト名は、この「学びの始まり=成長のきざし」を応援したい、そんな想いで命名しました。


事前学習動画のニーズはコロナ前から、少しずつ企業のご依頼があり、肌で感じていました。しかし、その時は、研修の定着化、現場転移の課題からの動きでした。まさかここまで、オンライン研修の時代が来るとは思っていませんでした。

オンライン化の波は、益々増える見込みです。
単純に、本番研修をオンライン化するだけでなく、事前のインプット、動機づけなどを、オンラインで行ってみることで、研修効果を高めていくことを、推進してみてはいかがでしょうか。
 

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Brew株式会社

代表取締役

原 佳弘