このコロナ禍
皆さんも感じておられるように、様々なものを書き換えていくように感じています。
思い返せば、東日本大震災も、価値観を大きく書き換え、人生のその後の岐路となったり、選択が変わった方も多かったと思います。
かくいう私も、東日本大震災を経ていくつかの視点が変わりました。人間という生き物の限界だったり人生の残り時間をカウントしてみました。その結果、働き方や労働感が変わりました。そして、世の中全体では、「絆」という言葉が、キーワードとなったと感じています。
さて、このコロナは、どんな価値観の変化、世の中の変化を産んでいくのだろうか?
目立つことでは、リモートワークの増加、仕事の成果を測る視点の変化だったり、1社だけに縛られない就業形態、、、等、少しずつ新しい意識や活動が増えてきました。
さて、人材育成の世界ではどんな変化が生まれてきているでしょうか?
・オンライン型の研修
・オンラインの特性を活かしたフォロー&システム
・マイクロラーニング型の個別学習
などなど、方法論はいくつも出てきていますし、今後もでてくるのだと思います。
そんな中、私が感じていることが1つあります。
それは
「やり方」に偏った教育から「あり方」の教育の必要性が高まるのではないか
という点です。
今までは企業は、採用難であり、現有人材の即戦力化が至上命題でした。
そこでは、拙著にも書きましたが、「再現性」「即効性」高い人材育成が求めていたと思います。
企業側も、すぐに役立つものを!すぐ身につくものを!という期待があったかと感じています。
弊社も、そのニーズに合わせた商品(研修やコンサルティング)を提供してきました。
しかし!
このwithコロナでこの偏重が変わるのではないか?と実感しています。
社員はリモートワークや、パラレルワークで、全くリアルに顔を合わせる機会がない、少ないということが頻発してきています。オフィスもいらない、会社の交流的な行事も少なくなる、社員なども益々多様化したチーム化になる。これは、withコロナの時代には止められない流れでしょう。
そんな中、会社の求心力を高め、ビジョンに向かって組織的にアクション・挑戦していくには・・・
もうお分かりか思います。
会社の土台となる、OSとなる、共通言語などの「前提共有」
が欠かせなくなると考えています。
これは、知識やスキルにとどまるものではありません。
意識、感覚、自己理解と相互理解、、、といった「あり方」「根っこ」の部分です。
やり方の人材育成では手が届かない部分、どうしても共有したい土台の部分
ここの人材育成、組織開発です。
「やり方」より「あり方」の教育のニーズ
コロナの時代を経て、ここにニーズが原点回帰、いやスパイラルアップしていく
そう感じています。
もちろん、今までのように「やり方」を求める企業ニーズは必ず残るでしょう。
しかし、それだけでは立ち行かなくなる、非効率だ、という判断をする企業も増えるのではないか。
皆さんが提供するサービス・人材育成も、求められるものが変化する。
そういった前提で設計・提供をしていく必要があるのでは、と思っています。
弊社では、この世の中の変化に応じた、自社オリジナルコンテンツを開発中です。
Brew=発酵・醸造という社名に相応しいものを、ワクワクドキドキしながら作っています。
また、こういったことに関心がある講師がより集まってきているようにも感じます。
このブログでも、この新商品に関わるお話を少しずつお伝えしていきたいと思います。
Brew株式会社
代表取締役
原 佳弘