ご覧いただき大変ありがとうございます。


かつて投稿した内容の繰り返しになりますが(体幹から末端へ)、身体動作を速くするには末端からの始動ではなく、出来るだけ体幹(質量の大きな部分=大きな筋肉の部分)から始動する、という原理原則があります。


キックも同様です。


より遠く、より速く、にボールを蹴りたいのであれば大きな質量の太ももを先に始動させ、膝下は振り子のように太ももに振られる為に脱力させておく、ことが根幹的身体動作になります。が、実はもう一点大きな根幹があります。それが前回に書いた「電車急ブレーキ現象」です。


キックはボールと接触する部分、主に足首から末端のどこか、の速度を高めることが遠くに、または速いボールを蹴るための最終的な現象であることは間違いありません。しかし末端を速く動かそうと末端を動かそうとすればするほど余計な力みが発生して結果的に遅い動作になってしまいます。これでは本末転倒というやつです。末端は根幹に動かされる、という動作の方が速くて正確なのです。そこに更なる加速度を加える為に急激な停止動作、踏み込み、により、膝下の速度が速まります。このことから膝下が速く振れる、のです。だから踏み込みは速く、とか、強く、と言われるわけです。


ですが、踏み込みによる加速度の力を借りない状態のキックを習得するためには、例えば1ステップ又はノーステップによるキックや、パントキックが有効です。


GKはFPより遠く、速いボールを蹴れるのが一般的と思います(小学生位だとまだ身体も技術も成長中なので目立った違いはない場合があると思いますが)。それはパントキックを多く行っていて、太もも始動のキックが身についているから、と自分は推察しています。最近のパントキックのトレンドは低い弾道の、ハーフボレー的な蹴り方ですが、その前に、直立のパントキックでしっかり太ももを振るキック動作でさほど力感を感じず、しかしボールは勝手に飛んでいく、という感覚を掴むと良いと思います。


末端の小さな筋肉には負担をかけない、少ない力で大きな結果を得る効率の良い技術 を幼少期から身につけている選手はそれだけ技術の成熟を早め他の多くの必要な技術や知見を増やす機会を持てる、と思います。