こんばんは、エバラです
最近忙しくなってしまって、
ハナちゃんの連載は
今日で一旦終了します。
え
寂しい
え
言ってない
それでは、ハナちゃんの
最終回をどうぞ
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第55話(2月28日)
卒業式の日。ハナは五年生なので、去っていく六年生達をボーッと見守っていた。もちろん送辞を読むほど優秀でもなかったから、その他大勢の中に紛れて、ただのんびりと先生の話を聞いていた。
式が終わると、隣の席のアサちゃんが
「来年は六年生だね。」
と無邪気に笑った。
「六年生かぁ。」
卒業すると、大抵は中学校に進む。でも家の都合で行かれない者も毎年数人はいて、多分、アサちゃんは行けないんじゃないかな、と勝手に心配してしまう。ハナの姉、サチは弟の面倒を見るために、上の学校には行かなかった。もしハナが中学校に行ったら、きっと
「おまえは学校に行かせてもらえて良かったな。」
と一生恨みがましく言われるのが目に見えていた。
「あたしは行かない。」
「え?どこに。」
「ううん、何でもない。」
えへへ、と笑いながら、
ハナは窓の外の抜けるような青空を見た。
大丈夫、大丈夫。
第一部 終了
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今までお付き合い下さり、
ありがとうございました
皆さんの未来に
幸あらんことを
大丈夫、大丈夫
それでは、いつかまた