<tvkでのオンエア終了>
この4月から始まったtvkでのオンエアーは今日最終回を迎えた。
地上波での影響は大きくて、7話の4月10日と25話の5月14日の22時台は、ブログの閲覧がものすごいアクセスだった。ドラマを見ながらスマホやPCを参照するスタイルが定着しているのでしょう。明日からしばらくの間は「ゆうひが丘・ロス」の寂しい状態が続くことになりそう。
それでも、中村雅俊さんの一連の明るくて大胆なキャラクター設定の役柄で括ると、「俺たちの旅」46話、「青春ド真中!」13話、「ゆうひが丘の総理大臣」40話の合計99話なので、今後エアチェックやパッケージDVDなどでも毎日1話づつ鑑賞したとしても3か月は楽しめることになる。オンエアー特有の共有できる共通の同時視聴タイムの機会がしばらくないことは残念だが、手元の映像は、いつでも確認できる一種のタイムマシンでもあるとも言えよう。「ゆうひが丘-」の1979年も、もうちょうど40年前のことで、通信手段は公衆電話、その他建物や車のデザインも明らかに変化しているが、その時代を体験した者こそ違和感ないタイムスリップ感覚を体験することができる。映像にある景色や背景などもチェックして再発見があったり、出演者についても現在の容貌との変化にとらわれることなく受け入れることができる。
南浅川橋にて・2013年7月撮影
この橋のこの歩道部分を出演者の方々が通過した。駐禁なのでそそくさとバイクと記念撮影。画面奥は国道20号。
前身作の「青春ド真中!」より。南浅川橋の歩道を背景に、萌子先生とバクダン。
2013年7月撮影したワンカット。南浅川橋のすぐ先にあるこのコンビニは、2019年現在グーグル・ストリートビューで確認すると閉店していた。撮影時ここでジュースを購入した。
このコンビニの前身が、25話で登場した柴田と恵子が訪れた売店と思われる。
<心に残る妹設定>
「ゆうひが丘-」までを通して共通する「妹」設定もエピソードの要だったと思う。
まず岡田奈々さん。「俺たちの旅」では高校生の真弓、「ゆうひが丘-」では女子大生の薫役にシフトしている。「ソーリ」と呼ぶようになってからも、「カースケ」に片思いを寄せていた頃からの彼女の成長を感じつつみていた人も多いと思う。妹役ではないが、妹的関係だと思う。
33話「初恋は甘くせつなくほろ苦く」でのラストシーンは傑作のスローモーション
また好きになる僕だよ・・・の部分。これが全員終始、完璧の笑顔なんですよ。
そして秋本圭子さん演じる「みゆき」と山本ゆか里さん演じる「アキ」。それぞれ「俺たち-」「ゆうひが丘-」での妹役で同様な幼少期の設定があって、「おにいちゃん」と呼ぶ健気な印象で容姿容貌も含めて可愛らしさも共通している。18話の「どうか妹をよろしく!」の永山駅での婚約者を迎えに来させていて感動して泣きじゃくるシーンには泣けた。
お兄さんが電話くれたんだ。そろそろ迎えに来いって。
お兄ちゃん!
養護施設にいた頃と違うんだ。幸せになるんだぞアキ。
お兄ちゃん
バカ。泣くやつがあるか。
二人は京王線に乗車して新宿・調布方面へ
<時代>
時代的には「ゆうひが丘-」が1979年10月10日で終了して「あさひが丘の大統領」が17日に、そしてTBSでは26日にあの「3年B組金八先生」の第1シリーズがスタートする。
当時の自分は、中村さんロスの状態だったので、特にこれらに関心を持たなかった。金八先生に至っては学園ものとは言えどもジャンルが全く違い違和感を持っていたほどだったので、翌年に「あさひが丘-」が終了して青春シリーズが完了した実感を伴ったことで、入れ替わるように始まった金八の第2シリーズをオンタイムで見ることができるようになったと思い返す。
最後になるが、また自分はドラマをよく見る方ではないので、この「ゆうひが丘-」などロケ地巡りしたくなるドラマの存在と、意気揚々としていた音楽シーンに出会えたことはありがたい。今になってくだらない経年を狼狽することがあっても、この時代を体験できたことは良かったと思っている。
このtvkでのオンエアが終了して一時のマイブームみたいな感じも落ち着くと思うが、またロケ地を訪ねてみることにしよう。記事にするのでまた閲覧に来てください。
<思いつきの箇条書き>各リンク先はYouTube
・ハマ・オカモトさんが、生徒役だったその後のオナッターズの小川菜摘さんの息子さんだと最近知った。
・キッチンかおるのおばさん役の樹木希林さんは、「ゆうひが丘-」がスタートする数か月前まで郷ひろみさんと「林檎殺人事件」でペアを組んでデュエットしている。
・後日のテレビ番組で生徒役だった藤谷美和子さんが中村雅俊さんに好きだったと告白したことがあった。
・冒頭オープニング曲「時代遅れの恋人たち」の前に、「ヒュー、パン、パン」と花火のSEから始まるが、1話と2話だけ「ドカーン!」という爆発音も入っている。
・参考:「ゆうひが丘-」が終了した週の洋楽チャート
1979年10月7日の文化放送・オールジャパンポップ20・ランキング
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学園を去って、南浅川橋でのシーン
<1話>
<最終話>
![鉛筆](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/519.png)
柴田の「総理大臣みたいな顔するなよ!」と放ったセリフが、「ソーリ」の愛称の始まりになるが、初期の頃はなかなか呼称度合いが極端に少ない。最近まで続いたオンエアで、生徒でない薫ちゃんはもちろん、年上のおばさんまでセリフ末尾に頻繁に付くほど自然に定着するようになっていたので、これは徐々に浸透して脚本や演出そして出演者にも反映されてきたものだと、ドラマの1年間という時間の経過をあらためて実感した。山川が「ソーリ」をいち早く使うようになったと確認しているが、皆さんもこのあたりをチェックしながら、手元の映像を見返してみるのもいいと思います。