キーホール・オートライト | 風のストレンジャー

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「キーホール・オートライト」

キーホールを自動で照らすアシストの自作


出先の屋外の駐輪スペースなどは、照明が十分でないことがある。

ハンドルロックされている状態はイグニッションスイッチのキーホールの向きが傾斜した角度になっている。そこで無意識に手首をひねることになるが、挿入口が見えない状態ではその加減がわからずに感覚だけでガリガリと鍵先をあててしまうこともある。

 

うずまき別途キーホルダー型ライトなどを用意することなく、キーの接近だけで自動で灯るようにしたアイテムを以前にも一度製作していたが、今回は全面的に見直して改良することにした。

 

シート・キーホール用ライト

 

基本的な仕組み


1 一定の時間LEDを点灯させるワンショットタイマー回路
2 トリガーとしてリードスイッチを使う
3 柄の部分に磁石を仕込んだ「マグネット・キー」が接近するとスイッチ・オン
 

うずまきリードスイッチを使った単純なセンサーだけに、CDSや赤外線センサーなどのように増幅回路など付加する必要がなく、無操作時の待機電流がゼロであることも嬉しい。

 

イグニッション・キーホール用ライトの設置


今までは、改造した100円ショップのセンサーライトを、ハンドルブリッジのナビケース裏面に張り付けて、キーホールを見下ろす状態で照らしていたが、今回ナビケースにライトを埋蔵してフラットな外観にすることにした。

 

改造100円センサーライトのままでは大きすぎるので、コンパクトなエーモンのフラットLEDがそのイメージにマッチした。ワンショット回路は別途ユニットに組むことにした。

 

フラットLED(白)No.1825

 

ナビケース裏面側に埋め込んでシーリング

 

ナビケース内の上部の底面に緑色のガラス管のリードスイッチを5個並べた。

 

うずまきナビケースの上部に複数のリードスイッチを並列接続をして、キーを持った手が通過した際に確実に反応するように工夫を加えた。

 

キーシリンダー側から見上げた写真

点灯でキーホールのあるハンドルブリッジが照らされる

 

 

シート・キーホール用ライトの設置


イグニッション・キーホールだけでない。シートを外したりするためのシート・キーホールはカウル側面にあるためによく見えないことがあり、むしろこちら側に灯りが欲しいことがある。

 

位置的にホール上側からの照射が困難でなにかいい方法がないものだろうか・・・。

エーモン「サイドビューLED No.1876」の横方向へ発光する画期的な製品を発見。これがなかったら今回のシートキー照明は実現しなかった。

 

サイドビューLED(白)No.1876

発光部が狭い側面側にあるLEDでスリムなフォルムが実現する。

 

機能を盛り込むために、サイドビューLEDの基盤にLED用と電子ブザー連続音用の二つのリードスイッチを内蔵した。

 

うずまき自分は、よくこのキーを挿しっぱなしのままで忘れてしまうことがよくある。その上からバイクカバーを掛けてしまえば次に乗るまでそのままになる。折角なのでそのための対策を施した。

 

キーが挿さりっぱなし状態ではリードスイッチが反応して、電子ブザーによる「ピー」といいう連続音が発生するようにした。これにより、「シートを外したらさっさとキーを抜きなさい」と促す。

 

基盤やリードスイッチにもクリアタイプのシリコンシーラントを塗ってケース内に挿入。

防水のためにも開口部を塞いだ。LEDの光は見事に透過する。

 

シートカウルに配線用の穴をあけて防水両面テープで固定した。

キーホールをピンポイントで照らす装備が完成。

 

キーが挿されている状態では点灯とブザー音が続く

 

クラッチレバーを手動スイッチとして利用する


マグネットキーでない時や再び灯りが欲しいときなどは、手動スイッチあってもいい。手探りでもわかるスイッチとしてクラッチレバーを使ってみようと思いついた。

 

うずまきクラッチレバーには、スタータロックアウトスイッチが設置されているのでこれを利用する。

 

スタータロックアウトスイッチ本来の機能と共有させるためには、イグニッションオフ時とオン時のタイミングでリレーで切り替える。

 

メモ個人的備忘録


ガソリンタンク下のカプラーにて、左ハンドルスイッチからとメインのハーネスとのBK/R----LG、BK----Y/G ラインを切り離す。そしてACCのタイミングでリレー制御。BK-Y/Gをアースにスイッチすれば、PchのFETのワンショット回路のトリガーにできる。そのために当初のNchのFET回路から変更した。

レバー握った時にBKがBK/W、つまりアースにスイッチすることを利用すれば、リレー制御は残りのBK/R-LG、BK-Y/Gの二つだけになる。

当初のNchのFETではできなくて、トリガーのスイッチの片側がアース共通とするPchのFETならば可能。

 

うずまきレバーをちょい握りで数秒間、握りっぱなしでは継続の点灯する。

シート・キーホールの場所が一発でわかるようになり、これは便利だ。

 

LEDワンショットタイマー回路、電子ブザー回路、クラッチレバースイッチリレー回路から成る。ガソリンタンク下の左ハンドルからメインのハーネスの配線に割り込んで接続設置した。

 

うずまきワンショットの電子ブザー回路で、キーの接近とレバーの握りに連動して「ピッ!」と操作音を出す。

 

完成動画と今回のまとめ


まず、イグニッション・キーホール、そしてシート・キーホールにも及び、キー抜き忘れ仕様や、クラッチレバーの活用、操作音を加えたりなど次々と波及していったので、今回の仕様に落ち着くまで時間を要した。思えば先月の大雪時も、ガソリンタンクが外れた状態の作業期間中だった。

 

その甲斐あって、出先の駐輪場からの発進で、さりげなく手元が明るくなるクールなシステムが完成。バイク停止時の走りとは直接の関係がないアイテムであるが、便利なアシストに満足している。月明かりはもちろん、手探りでクラッチレバーを握れば、たとえ山中の暗闇でも役に立つだろうキラキラ

 

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