ミース・ファン・デル・ローエによって、バルセロナ万国博覧会のドイツ館の設計と共に、1929年に当時のスペイン国王夫妻のためにデザインされたバルセロナチェア。
当時はデコラティブなデザインが主流だった中、無駄のないデザインと美しい曲線を描く脚部は革新的でもありました。
Knollの高い技術力により1953年に完成したチェアは、快適な座り心地と耐久性を兼ね備えており、優雅な佇まいと完璧な優美さを誇っています。

「God is in the details / 神は細部に宿る」「Less is more / より少ないことは、より豊かなこと」というミースの言葉どおり、彼の哲学が凝縮された逸品です。
どの方向から見ても美しいデザインはモダンデザインの傑作といわれており、Knollのシンボルともなっています。
バルセロナチェアは、MoMAの永久コレクションとして収蔵されています。

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