東京都教育委員会のホームページに、来年度入試の「都立高校全日制等志望予定(第1志望)調査の結果」が掲載されました。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/press_release/2020/release20190107_01.html

これは、2学期後半に、都内の中学校において、中学3年生を対象に、その時点での第一志望の高校を調査し、東京都中学校長会が集計したもので、毎年この時期に発表されるものです。

実際の受験は、2月後半なので、3か月ほど前のデータであるため、もちろん生徒たちの学力や志望校は、変化していくため、このデータの通りにはならないのですが、その年の傾向を予測するにはとても役に立つ資料です。

そのため、校長会が発表したデータをもとに、VもぎやWもぎを実施する模試会社が、独自の予測データを公開しています。

Vもぎ(進学研究会)
https://www.school-data.com/exam_archives/pdf_data/2020/200107_toritsu.pdf

Wもぎ(新教育)
https://www.schoolguide.ne.jp/news/entry/entry000446.php

セルモでは、Vもぎ資料を教室内に掲示しているのですが、この資料の見方や生徒からの質問について、ここで簡単に説明いたします。

まず、この資料をどのように見るかというと、一番のポイントは「昨年と比べてどのような変化があるか」です。

 

セルモに通っている、砧南中、喜多見中などの生徒が、最も多く進学する高校として、「桜町」「松原」があります。

これらの高校は、通いやすい地域にある普通科の高校であり、学力もほぼ同じレベルにあります。

今回の資料の男子の倍率をみると・・・

松原:1.37倍

桜町:0.85倍


と、大きな開きがあります。

ちなみに、1.37倍とは、定員が100とした場合、137人が受験するので、100人が合格、37人が不合格になるということを表しています。

0.85倍は、100人の定員に対して、85人しか受験しないため、全員合格になります。

昨年度の校長会の時点の倍率は、「桜町:1.03倍」「松原:0.73倍」でしたが、実際の昨年度入試においては、「桜町:1.41倍」「松原:1.00倍(全入)」でしたので、おおむねその傾向は引き継がれることがわかると思います。

今年両校のどちらを受験するかを悩んでいるとすれば、桜町の方が合格しやすいといえるでしょう。

と、こんな説明を生徒たちにすると、「第1志望:神代」「第2志望:芦花」の生徒から、「神代のほうが合格しやすいの?」という質問がありました。

両校の倍率を、昨年⇒今年で比較すると

神代:1.41倍⇒1.20倍

芦花:1.39倍⇒1.84倍


であるため、神代は人気が下がり芦花は人気が上がっています。

芦花の1.84倍という倍率は、ほぼ2人に1人しか合格できない、すなわち2人に1人は不合格というとても高い倍率です。

しかし、だからといって、神代の方が合格しやすいということにはなりません。

神代と芦花とでは、合格基準点が大きく離れています。

神代の合格基準点は、Vもぎの予想では700点。倍率は、1.20倍なので、おそらく、710点前後が受験者の平均、最も人数の多いところとなるのでしょう。それより少し下の700点くらい取れれば合格できるだろうという予想です。

一方で、芦花の合格基準点は660点です。倍率は1.84倍ととても高いですが、2人に1人以上は合格できるということを考慮すると、受験者の平均点は660点前後、それよりも上の点数であれば、受験生の上位半分には入れるので660点くらいで合格できるという予想です。

現時点において、これくらい両校の学力には大きな差があるのです。学力が拮抗する「桜町」「松原」と同じように考えることはできません。

受験が迫ってきて、生徒たちも徐々に受験生らしくなってきました。

セルモは、ガンバる受験生たちを応援します。

《漢字検定受付中》

 

◎実施日:2月16日(日)

◎受検級:2級から10級

◎実施時間:各級とも60分 (8級~10級は40分)
10:00~11:00 2級
11:50~12:50 準2級
13:40~14:40 3・5・7級
15:30~16:30 4・6級
11:50~12:30 8~10級

◎試験会場:セルモ大蔵多摩堤通り教室

◎持ち物:筆記用具

検定料をそえて1月10日(金)までに当教室まで、検定料を添えてお申し込みください。