小学6年生の生徒から、「比例はだいたいわかるんだけど、『反比例』ってよくわからない・・・」というのを耳にします。実は、ほんの1か月くらい前に、中学1年生からも同じような質問を受けました。

この時期、小6も中1も『比例・反比例』を学習するんですよね。

小学生と中学生、何が違うかといえば、「-(マイナス)」の数を扱うかどうかだけなのですが、どちらも『反比例』はわかりづらいようです。

比例は、

1枚100グラムのコイン、20枚で何グラム?
3個600円のりんごが、10個でいくら?

といったように、問題の例が直感的にもわかりやすいものが多いのですが、反比例はそうはいきません。

たとえば、左の図のように

Aの歯車の数が36枚
Bの歯車の数が60枚


Aの歯車を45回転したときBの歯車は何回転しますか?

というような問題です。たしかに、小学生にとっても中学生にとっても、なかなかわかりづらいですよね。

正解は、反比例は、歯車の数と回転数を掛け合わせた数が等しいので、Bの歯車を■回転とすると

A:36×45
B:60×■

36×45÷60=27(回転)

ということになります。

一方、右の図はどうでしょうか?

これは、小6の1学期の終わりもしくは、2学期のはじめに学習する『てこの原理』です。

てこの長さとおもりを掛け算すると同じになります。

30㎏×1m=10㎏×3m

となります。

歯車の問題に比べると、こちらはイメージがつきやすいようです。

身の回りで、反比例の関係になるような事例、みなさんは何が思い浮かびますか?