景福宮:朝鮮王朝初の王宮にして最大の木造建築。 | なま声:韓国旅行情報

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朝鮮王朝の創始者であり初代国王の太祖(テジョ:在位1392~1398年)は、1392年に開城(ケソン:今の北朝鮮南部の都市)で王として即位。その2年後の1394年に漢城(ハンヤン:今のソウル)へ都を移すことを決め王宮の建設を開始。新しい王宮は「景福宮」と名付けられ1395年から朝鮮王朝の正宮として使用された。

壮大な規模を誇り、他の王宮に比べて最も面積が広く、建築が美しいといわれ、韓国を代表する古宮のうちのひとつ。その名前には「たくさんの幸福がくるように」との意がこめられているが、実際は王宮内で様々な権力闘争があり歴代の王は「景福宮」を不吉な場所と考え、もっぱら昌徳宮(チャンドックン)に暮らしたという。

16世紀末には文禄・慶長の役や満州王朝(後金、清)の侵入により「景福宮」の大部分が焼失。その後約270年の間放置され、再建されたのは19世紀後半。第26代国王・高宗(コジョン:在位1863~1907年)の父で摂政の興宣大院君(フンソン デウォングン)により多額の費用をかけて再建されたが、それもつかの間、1910年の日韓併合により「景福宮」の敷地内正面には大日本帝国領となった朝鮮を統治するための朝鮮総督府庁舎が建てられ、小さな殿閣が撤去されるなど、その風格は失われてしまった。

韓国独立後、朝鮮総督府庁舎は博物館として利用されていたが1996年に解体され、復元事業により門楼や殿閣の復元や補修工事が進行し、現在、元の姿を取り戻しつつある。

「景福宮」は、観光客だけでなくソウル市民たちも多く訪れる場所。特にソルラル(旧正月)には伝統衣装の韓服(ハンボク)を着た人であふれ、日本の凧揚げや羽根つきのような韓国の伝統的な遊びが広場で見られる。いつもとは違ったお正月の韓国を体験するのもいいかもれない。




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主な見どころ

光化門(クァンファムン)

入口に建っているのが「景福宮」の正門である光化門。幾度かの焼失、復元、移設を経たが、本来の位置に復元されたものが2010年に完成した。
伝統様式の美しい門楼は日韓併合後、総督府庁舎を建てるため撤去されることになったが、日本の民藝運動で知られる柳宗悦(やなぎむねよし)らが反対し移築保存された。
正殿と同じく南向きに建つ門の3つの入口は中央が王と妃、東が文官、西が武官の通り道と決められていたという。

興礼門(フンレムン)

光化門の後ろに続くのが興礼門。2000年に復元工事が完成した。全部で3つあるという大門の2つめで、くぐるとすぐ右側に日本語ガイドの案内版と案内所がある。

勤政門(クンジョンムン)

正殿である勤政殿の正門。門前の広場では王宮守門将の交代式が1時間ごとに行われている。

勤政殿(クンジョンジョン)

「景福宮」の正殿で国宝。現存する韓国最大の木造建築物。一国の政治をつかさどった所らしく、「景福宮」の中で最も雄大な建物。中央には玉座があり、その後ろの屏風には日と月と5つの峰を描いた「日月五峰図」がある。
王の即位式や大礼など国の公式行事が行われ、建物の手前の石畳の広場には家臣たちが並んだ。階級ごとに並ぶ位置が決められ、それを示す「品階石(プンゲソッ)」も見ることができる。

慶会楼(キョンフェル)

まるで池に浮かんでいるような巨大な楼閣が慶会楼。当時は竜の彫刻が施されていたという48本の石柱に支えられ優雅に水面にたたずむ。韓国最大規模の楼閣で、旧1万ウォン札の絵柄にもなっていた。重要な宴や外国の使節をもてなすときに使われた。
当時、公式の行事の時以外は誰も慶会樓に立ち入ることができなかった。今も特別公開以外では建物の中まで入ることができないが、池に蓮の花が美しく咲くときにはとくに多くの人々が訪れる。

香遠亭(ヒャンウォンジョン)

小さな池の上に作られた香遠亭は、王が休憩や散歩をしたり、池で舟遊びをしたという場所で、王と臣下が自然を愛でながら詩を歌ったという。香遠亭を中心としてつながっていた多くの建物はすべて壊され、今ではその面影は残されてないが、北岳山(ブガッサン)を背後に小さな橋が渡された浮き島にたたずむ六角屋根の東屋は美しく趣き深い。

乾清宮(コンチョングン)

高宗皇帝とその妃の明成皇后(閔妃)が暮らした場所。両班(ヤンバン:当時の官僚や権力者)の屋敷のような造りになっているのが特徴。1895年、明成皇后が日本からの刺客により殺害されたという悲運の場所としても有名。日本の統治下では「景福宮」の建物が破壊され、乾清宮も1915年に撤去されたが、2007年10月に元の姿に復元された。内部は特別観覧で見学可能。

国立民俗博物館

「景福宮」の敷地内にある博物館。1972年に完成し、韓国の文化を研究し昔の人々の暮らしぶりを伝える。「韓国民俗生活文化史」「生活、工芸」「韓国人の一生」の3つをテーマにした展示室がある。「景福宮」の入場券で見学が可能。

国立古宮博物館

朝鮮王朝(1392~1910)の王室の遺物や関連資料が展示されている王宮博物館。古宮から集められた格調高い宮中遺物、4万点余りを所蔵。「景福宮」の入場券の所有者は無料で見学が可能(古宮博物館だけ入場する場合は大人2000ウォン、子供が1000ウォン)。

王宮守門将交代儀式

興礼門前広場では、朝鮮時代の守門軍の交代儀式が再現されている。休館日の火曜日をのぞく毎日、10:00~16:00に1時間おきに行われる。(※季節により開催時間に変更あり)


景福宮(キョンボックン)
アクセス 地下鉄3号線 景福宮(キョンボックン)駅 5番出口から徒歩約1分
観覧時間 3~10月 9:00~18:00
11~2月 9:00~17:00
※ 入場は閉場1時間前まで
休館日 火曜日
入場料 大人(19~64歳)3,000ウォン
子供(7~18歳)1,500ウォン

※景福宮の入場券で、国立民俗博物館、国立古宮博物館、乾清宮へ入場可能。
統合観覧券を購入すると、景福宮、昌徳宮(後苑含む)、昌慶宮、徳寿宮、宗廟を観覧可能。(10,000ウォン、有効期間1カ月)
日本語無料ガイド 10:00、12:30、14:30
興礼門内側 案内所前集合
所要時間 1時間~1時間半
住所 ソウル市 鍾路区(チョンノグ)世宗路(セジョンノ)1
電話 02-732-1931