映画『ブラインドスポッティング』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2019年10月1日(火)新宿武蔵野館(東京都新宿区新宿3-27-10 武蔵野ビル3F、JR新宿駅中央東口から徒歩2分)で、21:15~鑑賞。

「ブラインドスポッティング」⑴

作品データ
原題 BLINDSPOTTING
製作年 2018年
製作国 アメリカ
配給 REGENTS
上映時間 95分


Blindspotting

カリフォルニア州オークランドを舞台に、幼なじみの、白人と黒人の青年2人の姿を通して、人種の違う者や貧富の差がある者が混在することによって起こる問題を軽妙な筆致で描く社会派ドラマ。青年たちを演じるのは、実生活でも友人同士であるダヴィード・ディグスとラファエル・カザルで、本作の脚本も担当した。監督は長編デビューのカルロス・ロペス・エストラーダ。

「ブラインドスポッティング」⑵

ストーリー
黒人のコリン(ダヴィード・ディグス)と白人で問題児のマイルズ(ラファエル・カザル)は、オークランドで一緒に育った親友どうし。地元の引越し業者で働く2人だったが、コリンは1年間の保護観察期間の終了が目前で、残りの3日間を何としてでも無事に乗り切らねばならなかった。しかし、マイルズに相棒のそんな事情を気遣う素振りは微塵も見られなかった。そんな中、コリンは帰宅途中に、突然車の前に現われた黒人男性が白人警官に追われ、背後から撃たれるのを目撃してしまう…。この事件をきっかけに、コリンとマイルズは互いのアイデンティティーや、急激に高級化する地元の変化などの現実を突きつけられ、次第に2人の関係が試されることとなる。コリンは残り3日間耐えれば晴れて自由の身として新しい人生をやり直せるのだが、かねてからトラブルメーカーだったマイルズの予期できぬ行動がそのチャンスを脅かし、2人の間にあった見えない壁が浮き彫りになっていく…。

▼予告編