
作品データ :
原題 Padmaavat
製作年 2018年
製作国 インド
配給 SPACEBOX
上映時間 164分

『ミモラ 心のままに』のサンジャイ・リーラ・バンサーリー監督が16世紀に生み出されたインド古来の叙事詩「パドマーワト」を、インド映画史上最大級の製作費で映画化した歴史スペクタクル。13世紀末、西インドの小国、メーワール王国の妃となった絶世の美女、パドマーワティを巡る、男たちの戦いが描かれる。主演は『トリプルX:再起動』でハリウッド進出も果たしたディーピカー・パードゥコーン、共演にランヴィール・シン、シャーヒド・カプールとボリウッドを代表するスターが顔を揃える。
※≪本作は、イスラム教神秘主義者の詩人マリク・ムハンマド・ジャーヤシーが1540年に著した叙事詩「パドマーワト」に基づいている。彼自身がこの書の末尾に「創作である」と書いていることから、歴史的事実ではなく、イスラム教国のアラーウッディーン・ハルジーによるメーワール国への進軍の史実を、美と愛を巡る義の戦いの物語にしたものといわれている。パドマーワティは実在した王妃であるが、歴史的資料は乏しく、その実像はほとんど不明である。しかし、「パドマーワト」の中では絶世の美女とされ、女性の尊厳を守るため悲劇的な最期も遂げたことから、インド歴史上の女傑のひとりとして、ラージャスターン地方(ラージプーターナー=「ラージプート族の地」はおおむね現在のラージャスターン州〈Rajasthan〉に相当する地域―引用者)では女神のように信仰されている。≫
≪本作の舞台となるメーワール国は、インドの西部ラージャスターンの南部に位置する。その歴史は6世紀にまで遡るが、8世紀のバッパー・ラーワルが建国の王とされる。首都チットールの都城である荘厳なチットール城は、平地の中に聳える標高150mほどの切り立った断崖に囲まれ、敵軍の侵入を許さない難攻不落の城とされ、バッパー・ラーワルとその後の王たちは、西から侵入してきたイスラム軍の攻撃を500年以上にわたって阻止してきたが、1303年、デリー・スルタン朝のアラーウッディーン・ハルジーによる攻撃を受け、チットールは一時的に陥落する。1326年に再興されたものの、1535年には、グジャラート・スルタン朝のバハードゥル・シャーによって包囲されてしまう。この時は、ムガール帝国フマーユーンの力により陥落を免れたが、1567年、アクバルの攻撃を受け、遂にチットールは陥落する。その後、ウダイプルに首都を移しメーワール国は存続したが、1818年にはイギリスに属するウダイプル藩王国となり、1947年のインドとパキスタンの分離独立の際にインドの州となった。≫
≪本作に登場するアラーウッディーン・ハルジーは、デリー・スルタン朝のひとつハルジー朝を興したジャラールッディーン・ハルジーの甥で、娘婿でもあった。アラーウッディーンは、1294年に軍隊を率いて南部デカン高原のヤーダヴァ朝に進軍し、1296年には首都を占領した。そしてデリーから駆けつけたジャラールッディーンを暗殺し、王妃と王子を幽閉し、1296年にスルタン(皇帝)の座に就いた。彼は5度にわたり北方からのモンゴル帝国侵入を退けながら領土拡張政策をとり、自らを「第2のアレキサンダー」と称した。1303年にはメーワール国に進軍し、チットールは陥落する。歴史家の解釈によれば、この進軍は彼の領土拡張政策のひとつに過ぎなかった。メーワール国はアラビア海に面するグジャラートの港に通じる地域にあったため、商取引のために支配しておく必要があり、西方からの敵軍侵入に備え、メーワール国は要衝の意味も持っていたとされる。≫(映画パンフ『Padmaavat』「Production Note」〈発行日:2019年6月7日、発行:SPACEBOX、定価:600円〉)
ストーリー :
13世紀末、シンガル王国の王女パドマーワティ(ディーピカー・パードゥコーン)は、西インドの小国メーワール王国の王ラタン・シン(シャーヒド・カプール)と恋に落ち、妃となる。同じ頃、北インドでは、叔父のジャラールッディーン(ラザ・ムラッド)を暗殺した若き武将アラーウッディーン・ハルジー(ランヴィール・シン)が、イスラム教国の皇帝(スルタン)の座を手に入れる。獰猛で野心に満ちた彼は、「第二のアレキサンダー大王」との異名をとるほどに、その権勢を広げていく中、絶世の美女パドマーワティの噂を聞きつけ、メーワール王国に兵を差し向ける。しかし、堅牢な城壁と、誇り高いラージプート族の王であるラタン・シンの抵抗により、パドマーワティの姿を見ることも許されなかった。一計を案じたアラーウッディーンは、ラタン・シンを拉致してパドマーワティを自分の城におびき寄せるが、彼女の勇気ある救出策によりラタン・シンは奪い返されてしまう。遂に怒髪天を衝き、全軍を率いてメーワール王国に侵攻するアラーウッディーン。城を取り囲むその大軍勢と睨みあうメーワール王国の兵士たち。やがて始まる王と王の誇りと野望を懸けた最後の戦い。そして、圧倒的に不利なその戦いに、パドマーワティはある決意をもって臨んでいた…。
▼予告編
▼ Alauddin Khilji vs Ratan Singh Last Battle Scene :
▼ Full Movie :