映画『麻雀放浪記2020』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2019年4月5日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、18:50~鑑賞。

「麻雀放浪記2020」

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 東映
上映時間 117分


1984年に和田誠監督で映画化された阿佐田哲也のベストセラー小説『麻雀放浪記』を、『孤狼の血』の白石和彌監督、『昼顔』の斎藤工主演で再映画化。1945年から2020年にタイムスリップした天才ギャンブラーの青年が、麻雀を武器に激動の時代を生き抜く姿を、ブラックユーモアを織り交ぜ奇想天外な筆致で描き出す。共演に、もも(チャラン・ポ・ランタン)、ベッキー、竹中直人、小松政夫、的場浩司、岡崎体育、堀内正美らが顔を揃える。

ストーリー
第三次世界大戦の勃発により、《東京オリンピック》が中止となった2020年の東京。そこに若き天才ギャンブラー・坊や哲(ボーヤテツ、斎藤工)が1945年の《戦後混乱期》からタイムスリップしてやってくる。彼の目に映るのは、自身の知る《戦後》とは別の意味で壊れたニッポンの姿。少子高齢化に伴う人口減少、マイナンバーによる過剰な管理社会、AI(人口知能)導入がもたらした労働環境破壊、共謀罪による言論統制…。それは、彼にとって75年の時を経た、驚愕の世界だった。幾多の激戦を制してきた坊や哲は、思わぬ状況の中、前に立ちはだかるゲーム「麻雀」で死闘を繰り広げていくが…。

▼予告編