映画『七つの会議』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2019年2月1日(金)新宿ピカデリー(東京都新宿区新宿3-15-15、JR新宿駅東口より徒歩5分)で、19:20~鑑賞。

「七つの会議」

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 東宝
上映時間 119分


「半沢直樹」シリーズなどで知られる作家・池井戸潤の同名企業小説を原作にしたエンターテイメント・ミステリー。中堅電機メーカーを舞台に、一つのパワハラ騒動を巡る不可解な人事が発端となり、会社の暗部が徐々に浮かび上がっていくさまをスリリングに映し出す。メガホンを取るのは、『私は貝になりたい』『祈りの幕が下りる時』の福澤克雄。主演は野村萬斎、共演に片岡愛之助、香川照之、及川光博、立川談春、北大路欣也、音尾琢真ら。

ストーリー
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)、通称“居眠りハッカク”はどこの会社にも一人はいる、所謂ぐうたら社員。トップセールスマンである課長・坂戸宣彦(片岡愛之助)からその怠惰ぶりを叱責されるも、どこ吹く風、ノルマも最低限しか果たさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果第一主義の方針のもとで部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と毎日を送っていた。ある日突然、坂戸がパワハラで訴えられ異動・更迭となる。訴えたのは、年上の部下である八角だった。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな折、万年二番手に甘んじてきた営業二課長の原島万二(及川光博)が新課長に着任する。だが、会社の“顔”である一課で成績を上げられず、原島は場違いすら感じていた。誰しもが経験するサラリーマンとしての生きるための闘いと葛藤。やがて、パワハラ騒動に隠されたある謎が、社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがし始めていく…。

※映画タイトルの「七つの会議」には、意味が二つある。
一つは、登場する“7人”の企業関係者。〈東京建電・営業部〉の八角民夫、坂戸宣彦、北川誠、原島万二|〈東京建電の下請け会社・トーメイテック〉の江木恒彦(立川談春)|〈東京建電の親会社・ゼノックス〉の徳山郁夫(北大路欣也)|〈老舗のネジ製造工場・ねじ六〉の三沢逸郎(音尾琢真)の以上7人。
もう一つは、一般企業に見られる「危険な社風7つの兆候」というもの。①経営者が「景気」の話をする(会社経営の不振を不景気のせいにする)。②経営者が自分の会社よりも他社の事柄に口を出す。③経営者が自分よりも優れた能力を持った人を雇わない。④管理職が多く実行部隊が少ない。⑤お茶を出す部下(特に女子社員)がいる。⑥部下が会議で何も言わない。⑦経営者がウチの会社は馬鹿ばっかりだからと社員をこき下ろす。


▼予告編