映画『かごの中の瞳』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2018年10月4日(木)ディノスシネマズ札幌劇場(北海道札幌市中央区南3条西1丁目8番地ディノス札幌中央ビル7F・8F)で、13:50~鑑賞。

「かごの中の瞳」

作品データ
原題 ALL I SEE IS YOU
製作年 2016年
製作国 アメリカ
配給 キノフィルムズ
上映時間 109分


目が見えなかった美しい妻が、手術によって視力を取り戻したことで、これまで献身的に支えてくれた夫との関係に変化が生じ、次第に夫婦の溝が深まっていくさまをミステリアスなタッチで描いた心理サスペンス・ドラマ。主演は『ロスト・バケーション』のブレイク・ライヴリーと『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジェイソン・クラーク。人間ドラマからアクションまで、幅広いジャンルを手がけるマーク・フォースターが監督を務める。

ストーリー
保険会社に勤める夫ジェームズ(ジェイソン・クラーク)と、彼の赴任先であるタイ・バンコクで幸せな結婚生活を送るジーナ(ブレイク・ライヴリー)。彼女は子供の頃の交通事故で失明してしまったが、ジェームズの献身的な支えで何の不自由もなく暮らしている。そんな二人の悩みと言えば、なかなか子供ができないことぐらいだった。ある日、医師の勧めで角膜移植にチャレンジしたジーナは、片目の視力を取り戻す。喜びに震えるジーナの瞳が捉えたのは、想像していたナイトのように頼もしい素敵な夫ではなく、地味で平凡な中年男の姿だった。心の奥底に眠っていた好奇心や冒険心が目を覚ましたジーナは、髪を染め、流行のファッションに身を包み、外の世界へと飛び出していく。ジェームズはそんな妻に、徐々に嫉妬と疑念の思いを抱き始めていた。ところが突然、ジーナは幻覚を見るようになり、視力が悪化し始める。再び失明することへの恐怖から、ジーナが眼科医の診察を受けたところ、彼女の目は細菌に冒されていた。しかも、何者かの手によって細菌感染させられた可能性が高いということが判明する…。

▼予告編