映画『獄友』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2018年9月13日(木)「ココロヲ・動かす・映画館○」(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-15、JR吉祥寺駅北口徒歩約5分)で、16:00~鑑賞。

「獄友」

作品データ :
製作年 2018年
製作国 日本
配給 Kimoon Film
上映時間 115分


『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』『袴田巖 夢の間の世の中』の金聖雄監督による冤罪ドキュメンタリー・シリーズ第3弾。『SAYAMA みえない手錠をはずすまで』でその姿を記録した「狭山事件」の石川一雄、『袴田巖 夢の間の世の中』でも描いた「袴田事件」の袴田巌のほか、「布川事件」の桜井昌司と杉山卓男、「足利事件」の菅家利和という5人が、同じ痛みを抱えるものとして互いを支え合う様子や、獄中での出来事や出所後のそれぞれの人生を改めて語る姿を通し、奪われた時間の中で彼らが失ったもの、得たものは何か、そして司法の闇や人間の尊厳とは何かを描き出していく

ストーリー
横のつながりがほとんどなかった5人の冤罪被害者たち~石川一雄・袴田巖・桜井昌司・杉山卓男・菅家利和~は、“足利事件”の菅家利和の釈放をきっかけに、同じ痛みを抱える者として互いを支え合うようになった。自分たちを“獄友(ごくとも)”と呼び、獄中での野球や毎日の食事、仕事のことを懐かしそうに語り、笑い飛ばす。そこには同じ“殺人犯”の濡れ衣を着せられ過酷な立場を経験した冤罪被害者だからこそ分かり合える時間があった。そして、なぜ彼らは自白したのか。獄中で何があったのか。シャバに出てからのそれぞれの人生と友情を追う―。

▼予告編