映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2017年12月20日(水)下高井戸シネマ(東京都世田谷区松原3-27-26、京王線・東急世田谷線下高井戸駅から徒歩2、3分)で、15:00~鑑賞。

作品データ
原題 A STREET CAT NAMED BOB
製作年 2016年
製作国 イギリス
配給 コムストック・グループ
上映時間 103分




夢に破れてホームレスとなり、薬物にも溺れていた青年が一匹の野良猫との出会いを機に再生していく姿を描く、実話がベースのハートフルなドラマ。原作はイギリスでシリーズ合計1000万部を超える大ヒットを記録した、ジェームズ・ボーエン(James Bowen、1979~)のノンフィクション“A Street Cat Named Bob”(2012)(服部京子訳『ボブという名のストリート・キャット』辰巳出版、2013年)。主演は『タイタンの戦い』のルーク・トレッダウェイ、共演にルタ・ゲドミンタス、ジョアンヌ・フロガット、アンソニー・ヘッド。また、猫のボブ役にはボブ本人が起用され、映画初出演とは思えない見事な演技を披露している。監督は『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』『シックス・デイ』のロジャー・スポティスウッド。

ストーリー
ジェームズ(ルーク・トラッダウェイ)はロンドンでプロのミュージシャンを目指すが夢破れ、家族にも見放されて、今はホームレスとなっていた。人生に目的も目標もなく、薬物依存から抜け出すこともできず、まさにドン底の生活を送っていた彼のもとに、足にケガをした一匹の野良猫が迷い込んでくる。「ボブ」と名付けられたその猫を、ジェームズはなけなしの金をはたいて看病する。それ以来、どこに行くにも一緒の二人は、次第に世間の注目を集めるようになる。彼らの前には次々と試練や困難が立ちはだかるが、ジェームズはボブのためにも、それらを一つ一つ乗り越えていく。やがて、大きなチャンスが訪れる…。

▼予告編



メイキング映像



▼ cf. James Bowen and a Street Cat Named Bob (2012/05/04 に公開) :
(James Bowen was a homeless busker but when he met an injured cat, both of their lives were transformed. James Bowen wrote a best-selling book, A Street Cat Named Bob, which reveals his and Bob's heartwarming story.)