映画『婚約者の友人』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2017年12月4日(月)シネマカリテ(東京都新宿区新宿3-37-12 新宿NOWAビルB1F、JR新宿駅東南口および中央東口より徒歩2分)で、21:00~鑑賞。

作品データ
原題 FRANTZ
製作年 2016年
製作国 フランス ドイツ
配給 ロングライド
上映時間 113分



『8人の女たち』『スイミング・プール』のフランソワ・オゾン監督がエルンスト・ルビッチ監督による1932年の反戦ドラマ『私の殺した男』(原題:The Man I Killed/Broken Lullaby)をミステリー色を強めてリメイク。第一次大戦直後のドイツとフランスを舞台に、戦争で婚約者を亡くしたドイツ人女性と、その彼女の前に現われた亡き婚約者の友人だという謎めいたフランス人青年との心温まる交流と、青年が抱える秘密と葛藤を、モノクロとカラー映像を織り交ぜミステリアスなタッチで描き出す。『イヴ・サンローラン』のピエール・ニネが、婚約者の友人を演じる。ヒロインにオーディションで選ばれたパウラ・ベーアが扮し、第73回ベネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞(新人俳優賞)を受賞した。

ストーリー
1919年、戦争の傷跡に苦しむドイツ。アンナ(パウラ・ベーア)は、婚約者のフランツをフランスとの戦いで亡くし、悲しみの日々を送っていた。ある日、彼女がフランツの墓参りに行くと、見知らぬ男が花を手向けて泣いている。アドリアン(ピエール・ニネ)と名乗るその青年は、フランツと戦前のパリで知り合ったと明かす。フランツとの思い出話を聞き、二人の友情に心癒やされていくアンナ。最初は敵国の人間と抵抗感を抱いていたフランツの両親も、アドリアンの人柄に触れるうち、いつしかこの息子の友人を温かく受け入れていく。やがて、アンナはアドリアンに“婚約者の友人”以上の想いを抱き始めるが、そんな折、アドリアンが自らの正体を告白。だが、それは次々と現われる謎の幕開けに過ぎなかった…。

▼予告編