中島くんとの生活は楽しくて家の事を疎かにしてしまっていた
夜のバイトもあるし服を取りに行ったりはしていたけど、ママンがキレ始めてた
それで1週間ほど中島くんの家に行かず実家に戻る事にしてん
中島くんのマンションの裏手にちょうどコンビニがあってんけど、アタシは夜のバイトの帰りによくそこに寄って買い物して帰ってた
その日もコンビニでちょっと立ち読みしてたら、パジャマにダウンを羽織った中島くんが入ってきてん
「今帰りか?」
「うん。今日もしんどかったわ」
「明日からまた来れるんだよな?」
「そう。明日の昼の仕事終わったら適当な時間に行っとくね」
「じゃあ俺も買い物して帰るね」
「わかった じゃあまた明日ね」
こんな会話をして中島くんは店の奥のほうに行ってん
アタシはそのまま立ち読みしててんけど、レジのとこに中島くんが立った時にガラス越しに目が行ってしまってんね
なんかカラフルな物と飲み物を買ってて…
そのカラフルな物が妙に気になったんやんか
だってそれって、ベネトンのコンドームやってんもん
あの異様に派手な箱ってすぐわかるやん?
その時は気になってたものの、そのままアタシも買い物して家に帰ってん
翌日、アタシは昼間の仕事が終わって夜のバイトが無い日やったから家でしばらくゆっくりして夜の22時くらいになってから中島くんの家に行った
でね、不思議なもので中島くんの部屋のドアノブに鍵を差す瞬間に静電気が走ってん
その時になんかわからんけど…
あ、ここに女連れ込んだな
てピン
ときてん
部屋に入って、気持ちは落ちつかへんかったけど勝手に家の物触ったらあかんと思ってジッとしててん
でもね、調度1週間前に洗濯物を干して帰ってんけど中島くんてベランダに干した物を雨でも降らない限り自主的に取り込むタイプではなかった
実際その時もベランダにタオルとか衣類は残ったままやってん
ところがアタシのパジャマが何故か部屋の中に、しかもハンガーに吊るしてあった
それで益々女を連れ込んだことに確信を持ってしまってん
泣きたい気持ちでイッパイやったけど腹立つし、確証もないし…
しばらくすると、中島くんが帰ってきた
帰ってきていつもの様にシャワーを浴びて音楽聴きながらお酒飲んで…
アタシも気持ちの揺らぎに気付かれへんように演技してた
そんで、そろそろ寝ようかって話になった時ね
いつもやったらパジャマに着替えるねんけど、誰かが袖を通したかもしれないパジャマなんて着る気になられへんかってん
「今日はそのまま寝るわ」
「どうした?そのままやだときつくない?」
「ん いいの寒いし」
そう言ってベッドに入った
その晩もSEXしてんけど、色んな気持ちが交錯して泣きそうになった
翌日はアタシは仕事休みやったんで、いつもの様に中島くんを見送った
それからね、家の中を探りましたよ
いつもコンドームをしまってる引き出し、そこにはいつもアタシとのSEXで使ってるコンドームが入ってた
数もあってた
その上の引き出しを開いたら、やっぱりありました
ベネトンのコンドーム しかも開封済み
数を数えたら1個しか減ってへんかったけど…
実際に目にすると愕然としちゃってね
それからゴミ箱を見たら外装の袋が上の方にあったから、それを取り出した
そしてゴミを大きなゴミ箱にまとめタバコを一服した
目の前にあるコンドームの外装が憎らしくて、、、
一人で居るのが辛くなって中島くんを紹介した友達に電話をしようとした
その時にまたフッと気になって中島くんの家の電話のリダイヤルボタンを押した
繋がったのはツーショットダイヤル
もうね、情けなくなってきて…
今でもそうやねんけどアタシは和浩の一件以来、浮気は絶対許されへんかってん
浮気だけならまだしも、中島くんって何を考えててんやろ
そんな男と付き合って、楽しいと感じてたアタシにめっちゃ腹がたった
正に一瞬にして冷めた瞬間やったわ
友人に電話してから、事情を話したら「家においで」と招いてくれたんでアタシはそのまま友人の家に行くことにした
大きなゴミ箱の蓋の上にコンドームの外装をわざと乗っけて、中島くんの部屋を出て鍵を閉めてドアポストから鍵を投げ込んだ
友人に色々話して、少し落ち着いたアタシは夜のバイトに出かけるため家に帰って準備をして出かけた
その晩は少し飲みすぎたかもしれへん
店も閉店間際になって、店長から呼ばれた
「店の前に訪ねてきてる子がおるで」
ドアの外に中島くんが立ってた
「何しに来たの?」
その問いかけに中島くんは答えずただただ謝ってた
「とりあえず、まだバイト中やから終わってから話しよか」
そう言って店に戻った
店が終わって話をする為、中島くんは家に行こうと言ったけどアタシはそれを拒んだ
近所の喫茶店で話をしてんけど、結果はわかりきっていてアタシはもう付き合う気は無いと告げた
「魔がさしただけだから 二度としないから」
中島くんはそう言ってたけど、付き合って1ヶ月半で魔がさす男をどうやって信用しろと言うんやろか
全くアタシは聞き入れる気持ちもなくて「無理 無理 イヤ ダメ」の言葉しか返さなかった
中島くんも最後は根負けして「わかった ごめんな傷付けてしまって」と別れを飲んだ
それから中島くんにぶっちゃけた話を聞いた
家に連れ込んだ時にアタシのパジャマを着せたのか?
アタシと付き合ってる間に何回ツーショットダイヤルに電話したのか?
まあ別れた者にとってはどうでもいいけど、聞いておきたかった
やっぱりパジャマは連れ込んだ女に着せたんだって
しかもその女はツーショットで始めて会ってそのまま部屋について来たらしい
話を聞いてアタシは「じゃあパジャマは捨ててね 二度と着ることもないから あと、ぬいぐるみだけ取りに行くわ」と淡々と話をして喫茶店を後にした
後日ぬいぐるみを取りに行った時にも、もう一回付き合おうって言われたけど…
もちろんお断りです
あのドアを開ける時に感じた直感って、きっと女の感そのものやと思うわ
我ながら女の感って怖いなって思った
期間も短かったから忘れててんけど、内容はそこそこ濃いぃでしょ?w
アタシもっと爽やかな恋愛がしたかったわぁ