壱青に対して抱いているものが僕の中で「恋」に変化してしばらく。
そんなに長い時間ではなかった気がする。
2008年1月―――年が明けてすぐ、かな。
壱青のブログに綴られた言葉は、恋文のようなもので。
”ようなもの”であって、厳密に”恋文”としていいのか分からなかった。
取り敢えず二度三度読んだ。
戸惑ったというか「なにこれ夢?」みたいな心境だった。(内心は)
その告白めいたのを読んで思うこともあった。
「どうしてもっと早く言ってくれなかったんだろう」って。
僕の中には命があって、もう3ヶ月もしたら産まれてくる。
せめて子どもを堕ろせる時期だったら良かったのに、と。
でも子どもを産むと決めたことを後悔したくはない。
その両方が僕の中にはあって。
産むかどうかを悩んでいる時に壱青は沢山話を聞いてくれた。
その時に告白されていたら、僕は全て捨てて、その小さな生命さえ捨てて
僕は壱青を選んでいただろうと思った。
それくらい当時の僕は精神的にやばかった。
縋れるものがあるなら縋りたい一心だったのもあるし、リミッターを解除するのは僕には簡単なことだったから。
それくらい、僕にとって壱青は魅力的な人だから。
その時に「言ってくれなくて良かった」って、思ったんだ。
だから今、こうして前に進めていると思えた。
「これも運命かなぁ」ってね、思ったんだ。それを。
僕の回答を求めるような内容だったので、僕は思ったままを書いた。
ずっと愛されたかった。
それが叶ったらどんなに幸せになれるんだろうか、って。
壱青を好きだと自覚して、それでも望んではいないけないと思っていたら
この想いはいつか風化して時間が経てば冗談に出来ることだと思った。
僕は言うつもりはなかったので、そう思っていた。
でも回答を求められて、素直に言えた。
「愛するなら貴方がいいと思った。
愛されるなら貴方がいいと思った。」
でもね、僕は弱いから、生まれてくる子どもや旦那との生活が辛くなって壱青に逃げてしまう気もした。
だからその時に決めた。
「僕は、貴方に逃げたりしない」
そう誓いを立てた。
僕は初めて、自分に「制約」をした。