先日お越しくださいましたクライアント様。
お申し込み時のメールには
「仕事を辞めようかと思っているのですが」
との一文。
大きな決断をしようとしていらっしゃることが感じられました。
もうすぐ2歳になるお子さんをお持ちの、
復帰1年になる働くお母さんです。
実際にお会いして、
辞めようと思っているその理由を伺うと、
慌ただしい毎日に疲れを感じるようになった、とのこと。
朝はいろいろな支度でてんてこまい。
時間に追われ、子供にもついついイライラ。
会社では段取りを立てて仕事に取り組んでいらっしゃいますが、
ミーティングが夕方に行われることが多く、
お迎えのために途中退席することもたびたび。
まだまだお子さんは手のかかる年齢。
保育園からお家に帰り、
休む間もなく夕飯の支度とお風呂。
そして寝かしつけ。
お母さんも一緒に寝てしまうこともたびたびあるとのこと。
(私もよくあります^^)
ご主人は遅くに帰宅してから、
残された洗い物を片付けたり、
洗濯機のタイマーをセットしてくれたりと協力的でいらっしゃいます。
クライアント様、
そんな日常を「うまくいっていない」と感じていらっしゃいました。
そして、そんな「うまくいっていない」日常を整えるために、
「仕事を辞める」という決断をしようとしていらっしゃいました。
ただ、大きな決断をする前に、
誰かに相談した上で決めようとお申し込みくださったのです。
まず整理させていただいたのは、
本当に日常が「うまくいっていない」のかどうかについてです。
うまくいっていない、と感じるのであれば、
何か問題点があるはずです。
うまくいっていないことによる、「問題点」は何ですか?
とお聞きしましたところ、
しばらく考えられまして、
「自分が苦しくなることです。」
とのこと。
責任感の強いクライアント様、
仕事を最後までやり切ること。
子供にやさしく接すること。
旦那さんに負担をかけないこと。
ご飯をしっかり作ること。
お家をきれいに整えること。
などなど、
~であるべき
~でなければならない
~しなくては
ということをたくさんお持ちでいらっしゃったのです。
それがゆえに、日常の中でどれかができなかったりすると
自分を責めて苦しくなっていらっしゃったのですね。
それが原因だとすると、
果たして仕事を辞めたとして、解決するでしょうか?
うまくいっている日常は取り戻せるでしょうか?
確かに、仕事を辞めれば自分で使える時間は増えるでしょう。
しかし、もうお判りかと思いますが、
このクライアント様、お仕事に楽しさを感じていらっしゃいます。
母でも妻でもなく自分自身でいられる時間で楽しい、とおっしゃっていました。
それくらい、クライアント様にとって
お仕事することは、大切な時間なのです。
その大切な時間を削ることによって、
本当に「うまくいく」ようになるでしょうか?
自分を責めて苦しくならない方法は、
他にも考えられそうですよね?
朝の支度や夕飯の準備は、
帰宅後や週末の時間を利用して、
できるだけ済ませておくことができそうです。
夜一緒に寝てしまうことはやめられないかもしれませんが、
その分朝早くに起きられます。
夫に対しての申し訳なさは、
夫に対する感謝に変えます。
(旦那さまは何も問題はないと言ってくださっているとのこと。)
まずは、今できる取り組みからチャレンジして、
辞めるという決断は保留にしたいと思います。
ここまででセッションは終了となりました。
後日いただいたメールによりますと、
上司やリーダーに相談をして、
ミーティングの時間を午後一番に変更してもらったとのこと。
これによって仕事の状況がよく見えるようになり、
また途中退席する必要もなくなったので、
とても気持ちが楽になったそうです。
問題の渦中にあって、
気持ち的に追い込まれた状況にいると、
本当の原因が見えなくなることがあります。
今回のクライアント様のように、
辞めなくても解決する問題であるのに
辞めるという大きな決断で解決しようとすると、
後悔する結果になることもあります。
今抱えている気持ちに飲み込まれると、
問題の本質を見誤りかねません。
ぜひそんな時は、客観的な意見を聞きながら、
本当の問題点をしっかりと探って、
解決の方法を見出していただきたいなと思います。
両立コンサルタント
白鳥未緒
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