先日お越しいただいたクライアント様。
仕事と育児と家庭の両立にお悩みを抱えていらっしゃいました。
今ひとつ仕事にやりがいを見いだせないが、常に忙しく、
家のこともおろそかにしがち。
旦那様ともお子さんとも、今ひとつちゃんと話ができないまま、
忙しさに流されて日々を過ごしていらっしゃいました。
元々、大学病院の看護師として最前線医療に携わり、
着実にキャリアを積まれていらっしゃった彼女。
管理職への打診と時を同じくしてお子さんの進学が重なり、
悩みに悩んだ末に大学病院を退職され、
地元の小規模な病院へ転職されたのでした。
最前線で働いていた彼女にとって、
今の職場は正直物足りない…
しかし、人手不足から常に忙しく、
帰宅すれば家事に追われて、休む暇がない。
いつもイライラ、モヤモヤ…
これからどのように働いていこうかとお悩みでした。
仕事と家庭。
ワーキングマザーであれば、
常に悩ましさを感じていることと思います。
そしてこれから結婚や育児を考えている人にとっても、
不安の材料となっていることでしょう。
ワークライフバランスという言葉が広く知られ、
仕事も家庭もどちらもパーフェクトにできる女性であることが、
「できる女」の証のように感じている人も多いのではないでしょうか。
※本来のワークライフバランスの意味は、仕事と家庭を50:50にすることではありません。
ひとりひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、家庭との調和を図ることで、
健康で豊かな生活を実現していきましょう、ということです。
仕事も、パーフェクト。
家庭も、パーフェクト。
その、パーフェクトにバランスが取れている状態を目指し、
それができていない今の自分を嘆く。
先述のクライアント様はまさにそのパターンでした。
出産前も後も、1日24時間。
出産前と同じ割合の時間を仕事に割くことはできません。
その中途半端な状態が、責任感が強いワーママには、
大変居心地が悪く、申し訳ない気持ちが高まってしまうのですよね。
しかし、今まで信頼感ある仕事を通じて
会社に貢献してきた人なのですから、
会社にとってあなたはとても貴重な人材なのです。
制度があるのなら、それを利用することに後ろめたさを感じる必要はありません。
今、自分が仕事に割ける時間に限りがあるのですから、
その中で最大限貢献できる方法を考えて積み重ねていく。
それが今、自分にとっても会社にとっても、
パーフェクトな状態だと思うのです。
子供は成長していきます。
時間の経過とともにライフスタイルも変化していくでしょう。
今までと同じ働き方を維持することに力を注ぐのでなく、
仕事も家庭も大切にしながら長く貢献し続けられる、
柔軟性ある自分のスタイルを確立することが大切です。
そのスタイルを支えるのは、自分がどんなことに価値を感じ、
どのように貢献していくことが生きがいに繋がっているのかを知ること。
その自分の考え方が、両立の土台を構築していきます。
冒頭のクライアント様、
少し時間をかけて、仕事への想い、家族への想いを言葉にされ、
自分が「何に貢献できているのか」を実感できるようになりました。
出産前のような働き方はできないけれど、
今の職場で自分が必要とされていること、
母として妻として必要とされていることが実感できることで、
今を楽しむ視点を持つことができたのです。
自分の考え方がクリアになると、
今この瞬間に楽しさを感じる心の余裕が持てます。
その心の余裕こそが、より濃い時間を創り出す原動力。
自分の可能性を開いていくチャンスなのです

両立コンサルタント
白鳥未緒
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