私達が心が苦しいと感じるとき、さまざまな葛藤があります。
その葛藤は、どうして生まれるのでしょう?
葛藤が生まれる心の仕組みや、その解消を考えるとき、知恵の5段階という考え方が参考になります。
知恵の5段階を考える前に、少し "考え" について復習しておきましょう。
私たちは、つい "考え" や考える能力を自分だと勘違いしがちですが、それは間違いです。
考える能力は、私たちが持つ機能の一つであって、自分そのものではありません。
考えはその機能の反応の結果であって、真実ではありません。
信念や価値観・好き嫌いというのは、過去の経験から自動化された考えであって、これも自分そのものの特性ではありません。
ただのクセです。
ある "考え" が自動化し、感情と伴っているので、"自分" と勘違いしてしまいます。
この勘違いが葛藤を生んだり、葛藤に気づきづらくさせる要因になっています。
"考え" を自分と勘違いしてしまう仕組みを理解するのに、知恵の5段階が参考になります。
①知恵の発生
生まれたばかりの赤ちゃんの動きは混とんとしています。
自分と外部の違いも分かっていないといわれています。
試行錯誤の中で、自分と外部の違いに気づき、自分の考える力や体を動かす能力に気づきます。
そして、考えに必要な物事を分類すること覚えていきます。
②知恵の発達
考える能力の使い方や、体を動かし方を覚え、上手に使えるようになっていきます。
③知恵の発展
考え方や、体の動かし方が自動化され蓄積されていきます。
文章が書けるのも、スポーツができるのも、自動化の蓄積が関係します。
複雑なダンスができるのは、体の動かし方の自動化の蓄積が欠かせません。
同様に誰かと話し合いをするには、考え方の自動化や説明の仕方の自動化が欠かせません。
これらは経験の中で、生活を効率化するために蓄積されていきます。
自動化した考えはアイデンティティーなり、そのアイデンティティーが自分そのもののように感じられるようになります。
「私って、 xxな人なんだよね」というのが、それです。
④知恵の成長
子供のころに楽しむために覚えた自動化した考えは、社会で目的の達成には邪魔なものがあります。
その邪魔な考えを抑えるための考えもできるようになり、それも自動化されていきます。
ここで葛藤が自動化するようになっていきます。
また、この段階になると、必要な考えも邪魔な考えも自動化されて、たくさん蓄積されています。
これらの自動化された考えに心が支配されていきます。
そして、その自動化した考え同士がぶつかり合って葛藤を生みます。
苦しさの原因の一つです。
⑤知恵の完成
本当の自分と考えが別であることを思い出し、考えによって苦しくなることがなくなります。
考えをコントロールできるようになって、邪魔になった自動化かした考えを手放せるようになります。
こうなると、本来自分が幸せだったことをに気づき、人生に満足できることが来ます。
また、無駄な考えがなくなりますから、建設的で生産的に考える力を使うことができらようになり、人生がうまく回るようになります。
考えの自動化は、ある環境で効率良く生きていくためには重要な機能です。
ですが、成長の過程で変わっていく環境には邪魔になるものも沢山あります。
多くの場合は、その自動化した考えを残したまま抑圧してしまいますが、本当は手放すのが良いのです。
そのためには、考えが自分そのものではなく、自分の持つ機能の一部であることに気づいて、観察しコントロールする技術を習得します。
その方法はいろいろありますが、宝彩さんの瞑想もその一つです。
瞑想は、不要な考えを手放すトレーニングであり、考えを手放しができるようになると、頭に残っている考えをクリアして、スッキリとリラックスできる効果もあります。幸福感も増えていきますよ。

