最近の記事と話が逸れますが…

 

最近、読んだ本がとてもおもしろかったので、紹介します。

小説仕立ての本でスッと読め、ところどころでホロっと感動し読み物としても面白い内容になっています。

 

その中で、人との関係や商売について考えさせられる本です。

私は生き方についても、考えさせらました。

 

小説なので、ネタバレし過ぎない程度に紹介しますね。

 

 

小説仕立てですが、著者は元銀行員ですし、顧客を感動させることで有名なリッツカールトンや、優れた実績をあげたスーパーバイザー(コンビニ経営の指導をする本部側のスタッフ)への取材や事例を元に書いているハウツウの要素もある本です。

 

 

あらすじ

 

主人公のユカリは、米国に留学してMBOを取得し国内のスーパーに就職しましたが、MBAの知識を発揮できる仕事をなかなかさせてもらえずやめてしまいます。

 

再就職がなかなか決まらず、仕方なく実家が始めたコンビニを手伝うことにしますが、帳簿を見ると倒産寸前のでることを知ります。

そこで、ユカリはMBAの知識やコンビニの本部から渡されたマニュアルを読み込んで立て直そうと奮起しますが、なかなかうまくいきません。

 

そんな時、60代半ばのオバちゃんがアルバイトにやってきます。

いつもニコニコして人柄は良さそうだけれど、動きは遅いし、直ぐにトイレに行ってしまう。

マニュアルに書いてある挨拶は適当だし、客と世間話を始める。

マニュアルにダメだと書いてあることをしたがって、ユカリの頭を悩ませます。

 

でも、なぜかこのオバちゃんを慕う客が増えていきます。

そこにコンビニ経営の復活の可能性を感じたユカリはオバちゃんのやり方を研究し始めます。

 

さて、ユカリはお店の倒産を回避できるのか?

オバちゃんが慕われる秘訣はなんなのか?

そして、オバちゃんは何者なのか?

 

 

見どころ(少しネタバレ)

 

全体を通した主役はコンビニ・オナーの娘で副店長のユカリですが、場面ごとに登場人物の客や業者を主役にして、その視点で物語が語られます。

 

それぞれが持つ悩みや人からの思いやりへの感動、その思いやりに報いようとする心情が描かれていて、読み手の私もジワっと心に温かいものがこみ上げてきました。

少し泣いてしまいました。。。

 

その中で一度も主役にならないオバちゃんは、「えっ?大丈夫なの?」と思うことを、たくさんやります。

 

「お客様の家のゴミを捨てて良いですよ」と張り紙をはっちゃう。

コンビニにできた燕の巣を片づけようともせず、喜んで幼稚園に紹介にいっちゃう。

(マニュアルには衛生上の観点で、片づけるように指示がある)

レジ待ちの客に「待っててね!」と言って、障害者の乗る車の誘導に行こうとする。。。

 

 

そのような、人と人との交流を通して、

「商売に大切なものは何なのか?」

「思いやりとは何なのか?」

「客はなぜその店を選ぶのか?」

そのようなことを考えさせる内容になっています。

 

 

 

 

 

ハウツーやマニュアルに囚われるな

 

マニュアルとどう向き合うべきかについては、この本の中で書かれているので、ご興味のある人は本を買って読んでいただきたいと思いますが、ここではユカリがMBAのハウツーに頼ろうとしてことについて書いておきます。

 

MBA というのは、経営学修士。つまり、大学院で経営に関する勉強をして、修士論文を書き上げて卒業した人のことです。

つまり、経営に関する知識をみっち身に着けています。

 

ユカリは社会人経験が少ないのもあって、MBAの知識でコンビニを立て直せると自信をもって始めますが、思うようにいきません。

 

 

そのようなユカリの奮闘を読んでいると、商売に限らず、そのほかの仕事も人生も「ハウツーだけじゃ上手くいかない」ということを、再認識します。

やっぱり、ハウツーよりも先に、目の前のことにしっかり向き合う。もっと、相手や自分の心を大切にすることが重要なんだと感じました。

 

 

オバちゃんはルールよりも、ただただ目の前の人に向き合います。

でも、実はただの人の好いオバちゃんじゃないんですよ。

 

ご興味のある人は、是非読んでみてくださいね。

 

 
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