チャンスを目の前にした時に尻込みをして物にできなかたったり、大事な本番で緊張して失敗した経験は誰にもあると思います。
これは脳の中の危機に対応するための機能をもった部位が関係します。
偏桃体と言います。
人生に行き詰まりを感じたり、憂鬱な気分になるときがあります。
これも偏桃体の働きです。
また、関係を深めたい相手に余計なことを言って喧嘩をしてしまったり、「なぜ、あんなことをしてしまったのだろう」と後になって後悔することがあります。
これは偏桃体の活発になり、理性的な部分の活動が抑えられたために起こる現象です。
こう見みてくると、偏桃体が私たちの人生を邪魔していることがわかってきます。じつは、もっといろいろな場面で偏桃体の悪影響を受けています。
偏桃体の活動を抑える方法がありますが、多くの人がそれに気づかず振り回されています。
何回かの記事に分けて、偏桃体が活発になっていることに気付き、それを抑えることを考えていきます。
偏桃体は動物が危機に直面したときに、そこから逃げたり反撃したりするための指令を出す働きがあります。
外敵が沢山いる自然の中で、動物が生き抜くために、とても重要な働きを持っています。
ところが、私たち人が生きる社会では、これが邪魔になってきます。自然界の脅威と社会の脅威の性質が異なるからです。
自然界の外敵などの脅威に対しては以下が有効です。
- 隠れる
- 逃げる
- 追い払う
- やっつける
偏桃体は、このような行動を起こすように働きます。
手っ取り早く、自然界の脅威から逃れるのに適しています。
しかし、社会の主な脅威は以下のようなものとなり、性質が異なります。
- 失敗する恐れ
- 認められない恐れ
- 経済的に苦しむ恐れ
このような脅威には、直接逃げたり攻撃したりできません。
これに対して偏桃体が働くと「目を背ける」「別のものを攻撃する」など歪んできます。
他人から暴力的な攻撃を受ける場合も、自然界の外敵とは異なります。
ボクシングなどの武闘家の攻撃には、フェイクがあったり次の攻撃のためのジャブあったりと戦術的ですから、闇雲に戦っても勝てません。
相手の戦術に気付き対抗するための、創造的な戦術が必要になります。
つまり偏桃体が働いていては勝てないということです。
武士は「死を覚悟する」といいますが、これは偏桃体の働きを抑えて、戦術的に戦うことで生き抜くための知恵だったのかもしれません。
人間らしい創造性や理性に関係する部位として、前頭前野があります。
目の前で起きていることに気付いたり、他人との協調や創造的な活動に関係します。
目の前の課題に適切に対応するためには、前頭前野が活発に働く必要があります。
この偏桃体と前頭前野はシーソーのように、一方が活性化すると一方の働きが弱まります。
怒りがあるときや不安があるとき、考えが纏まらなかったり、後で後悔するような判断をしてしまうのは、このためです。
偏桃体の働きを抑え、前頭前野の働きが高まると、人生が上手く回ってきます。
偏桃体の働きを抑えるためにはマインドフルネスが有効になります。
特に習得しやすい RAIN がお勧めです。
RAINはアンガーマネージメントの方法として、色々なところ紹介されいてますが、どんな感情や衝動にも効果があります。
私が心の問題から回復できたのは、このRAIN を使っています。
細かくは、別の記事であらためて書きますが手順は以下のようになります。
- Recogniton(認識)
感情や衝動に気付く - Acceptance(受容)
気付いた感情や衝動と受け入れる - Investigateion(探索)
体の中で起きている身体的反応を細かく観察する - Non-Identification:非同一化
感情を他人事のように客観視する
コツの一つとして、「感情を無視しない」「感情を消そうとしない」があげられます。なぜなら、これをしてしまうと、感情を脅威ととらえた偏桃体の働きになってしまって、扁桃体を活動させてしまうからです。
