何か失敗したときに、凹む人と凹まない人がいます。
イヤなことがあったときに、怒る人と冷静でいられる人がいます。
同じ人でも、苦手だったことが改善したり、以前平気だったことが苦手になったりします。
こういう違いは、なぜ起こるのでしょう?
凹みやすい人は、凹まないようになれるのでしょうか?
怒りやすい人は、冷静でいられるようになるのでしょうか?
苦手なことを克服できるのでしょうか?
これらを考える時に、考えと感情が別の仕組みで起きていることや、それを関連付けたり、反応の仕方のクセをつくる心の仕組み(脳の仕組み)を知ると理解しやすくなります。
「考え方の修正(1/2):脳の働きと行動の修正のポイント」で使った図で説明してみましょう
考えというのは、②新しい脳で行われています。
感情は③原始的な脳の指令で体に起こる感覚の変化です。
つまり、別々の部位の機能で起きていています。
③原始的な脳にはもう一つの機能があります。
脳が受信した刺激と行動や体脳の状態の変化を結び付けて、反射的に反応させる機能です。
「脳が受信した刺激」の中には、見えたもの、聞こえたものも含まれますし、自分の行動や体の中で感じた感覚も含まれます。
何かを見たり、聞こえた時に、身構えるのはこの機能によるものですし、平らな道も階段も簡単に歩くことができるのは、体に伝わる感覚の変化で行動を少し変えてくれるここの機能によるものです。
嫌いな人や物をみただけで、瞬間的に嫌な気持ちになるのも、この関連付けの機能によるものです。
「考え方の修正(1/2):脳の働きと行動の修正のポイント」で、行動のクセを変える時には、まず現在の自分の行動のクセを把握できることが重要であることを説明しました。
考え方のクセや感じ方のクセを変えようとするときも同様です。
このクセを把握するには、以下を別のものとして分けて観察したほうが観察しやすくなります。
- 外で起きていることを感じているか?
- 自分の中で生まれる考え
- 自分の中で生まれる感覚・感情
- 自分の中で、1~3 がどう反応しあっているか?
1~4は、別々の機能だからです。
多くの人は、「イヤな考えががあるから、イヤな感情が生まれる」と考えていると思いますが、「イヤな感情があるから、イヤな考えがうまれる」こともあります。
どちらも瞬間的に関連付けられるので、どっちが先かは見分けが付けづらいものですが、重要なのはセットになっていることに気付くことです。
ある考えとそれにセットになった感情や感覚を別物として観察できるようになると、その関連性は薄れていきます。
ある環境と感情との関係も同じです。
その関連性が薄れていくと、ある場面で怒っていたものが怒らなくなったり、ある場面で不安になっていたものが不安にならくなります。
不安になっていた時に出てきた考えが出てこなくなったりします。
試してみてくださいね。

