子供時代の影響・アダルトチルドレン」を書いていて、改めて感じましたが、生きづらさを感じたり、心の苦痛を感じる時は、渇望と苦痛と不安の悪循環があるように思います。

 

これを参考に、自分の心の中を掘り下げて、それらの感覚を消去していくと、心は自由で軽い状態に変わっていきます。

 

 

 

渇望・苦痛・不安の関係

 

図にすると以下のような関係があります。

これらは、互いに関係が深く、どれかが強くなると別の感覚も強くなる関係があります。

 

苦痛や不安から逃れるために、何かを渇望すると、悪循環にハマっていきます。

 

 

苦痛の記憶は、苦痛を伴う経験をして、体に苦痛の感覚として記憶されたものです。

そのような感覚は、ことあるごと甦ってきて再体験することになります。

 

苦痛を再体験すると、二度と味わないことを強く望むようになります。

  • 認めてもらえないかった悲しみから、認めてもらおうとする。
  • うまくできなかった後悔から、次の成功に強く拘る。
  • 孤独感の苦しみから逃れるために、他人に好かれようと拘る

 

つまり、苦痛の記憶は渇望・貪欲が強くさせやすい性質があります。

 

渇望・貪欲が強ければ強いほど、欠乏感という苦しみを感じるようになります。また、それが満たされない時の不満足という苦しみも強くなり、苦痛を伴う経験が増えていきます。

つまり、渇望・貪欲は苦痛の記憶を強めたり増やします。

 

強い苦痛の記憶は、不安や恐れを掻き立てます。

強い渇望・貪欲は、手に入らない不安や恐れを掻き立てます。

 

不安も苦痛ですから、苦痛の記憶を増やしていきます。

不安から逃れるために、強く渇望し拘るようになります。

 

 

悪循環に陥らないコツは、「反応しない」

 

このネガティブな悪循環に陥らないようにするコツは、反応しないことです。

 

「反応しない」というのは、無視をしたり抑圧をすることではありません。その時に感じてる感覚をしっかり観察して感じ切るけだけで、理由を考えたり対策を考えたりしないということです。

 

これらの悪循環は、「考え方の修正(1/2):脳の働きと行動の修正のポイント」で書いた③原始的な脳で起きています。

何かに気持ちを逸らしても、消えるわけではりません。

 

気持ちを逸らしても、渇望、苦痛、不安が残っています。

それらは、執着、依存、強迫に形を変えて影響を与えてきます。

 

その執着、依存、強迫に身を委ねると、その元の悪循環を強めることになります。

 

 

自分の中の渇望、苦痛、不安に気づく努力をしましょう。

何かネガティブな感覚があるときは、これらのどれかがあります。

 

その感覚を明確に感じとるようにしょう。

何に反応した感覚かがわかると、明確に感じやすいので、それも探ってみましょう。

 

 

悪循環をしっかりと受け止めるのは苦痛を伴いますが、その苦痛を受け入れる覚悟をして、しっかり観察すると苦痛は消えていきます。

 

 

苦痛を観察すると、ラクになる

 

 この悪循環を詳しく観察するのは、最初は難しいかもしれません。

 

と言うのは、自分の中の不安や苦痛を味わうのは辛いので嫌子として働きやすく、③原始的な脳はそれを避けるのがクセになりやすいからです。

 

でも、心の中の苦痛をしっかり感じ切ると、心が軽くなります。

これを実感できると好子と働くようになり、心の中の苦痛に向きあえるようになっていきます。

 

それまでは、頑張って自分の心の中の苦痛に向き合ってみてください。