前回の記事で、隠れた感情を探すのに

対抗する自分について書きましたが

それについて、もう少しお話したいと思います。

 

 

子供っぽい自分・律する自分

 

「対抗する感情」として例を挙げましたが、

自分の中に、対立する自分をイメージすると

分かりやすいと思います。

 

子供っぽい自分:
  • わがままいう
  • 駄々をこねる
  • 反抗的な態度をとる
律する自分:
  • 「~べき」を押し付けようとする
  • 不出来を責める
 
それぞれの自分がどんなことを考えるか例をあげると
  • もう会社なんか行きたくない!きついし、面倒を言われるし、もう休みたいよ。
  • あれやれ、これやれ、うるさいんだよ!
  • 自堕落な生活ではダメだろう!
  • 会社はしっかり行かないとダメだろ!
  • でも、やらんきゃいけないことは、やるしかないだろ!
こんな感じになると思います。
これらには考えだけでなく、感情や感覚が伴います。
 

 

やりとり分析

 

心の中でおきていることを

理解するために、少しだけ交流分析の

やりとり分析を紹介します。

 

こんな絵を見たことはありますでしょうか?

 

 

 

この絵は、二人がコミュニケーションするときに

互いにどんな心の状態(自我状態)が

働いているかを示すものです。

 

これは一人の心の中での会話でも

同様のことが起こります。

 

 
よくあるやり取りにはパターンがあります。
これ以外のパターンだと
会話が続かかないからです。
 
会話を続けようとすると、
どちらかが、相手の自我状態に合わせて
パターンに落ち着きます。
 
 
①CPとACの交流
CP:厳しい親
規律を守らせたり、欠点を指摘する心
 
AC:順応した子
服従したり、反抗する心
 
 
②NPとFCの交流
NP:養育的な親
寛容的、受容的な心
 
FC:自由な子供
自分の欲求を発揮する心
 
 
③AとAの交流
 
A:大人
現実的客観的判断をする心
 

 

NPとFCを育てる

 

感覚的にわかると思いますが

 

心の中で「②NPとFC」の交流が増えると

幸せ感が増えてきます。

「③AとA」の交流が増えると

建設的な考えが生まれやすくなります。

 

 

FCがいわゆる「本当の自分」で

「やりたいことやる」自分です。

 

 

「①CPとAC」の交流が増えると苦しくなります。

 

CPやACから出てくる考えを

「本当の自分」とか「やりたいこと」と

勘違いして追いかけると、

どんどん苦しくなります。

 

自分だけでなく関係の深い周囲の人も

CP化、AC化してくるからです。

 

 

FCを育て、
CPやACの活動を抑えるのには
NPを育てる必要があります。
 
NPは、マインドフルな状態、
プレゼンスな状態と関係が深いと思います。
 
フォーカシングやマインドフルネスは
このNP(養育的な親)を育てること
でもあると思います。
 
 
交流分析(略称:TA)

 

交流分析について、少しだけ紹介します。
交流分析については、多くのサイトで扱われているので、
ここでは、交流分析で扱われている主な項目を紹介します。
  • 自我状態(考え、言動の元になる状態)
  • ストローク
  • 性格分析
  • やりとり分析(コミュニケーションのパターン)
  • 心理ゲーム(揉め事のパターン)
  • ラケットシステム(不適切な行動パターン)
  • ラケット感情(目的のために作られた感情)
  • 人生脚本(生きづらさなどの分析)
  • 再決断(生きづらさの解消)
交流分析の守備範囲はとても広いですし
ちょっと難しいのですが、
とても興味深い分析が多数されていて
面白いですよ。
 

 

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